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中野吉之伴フッスバルラボ

【無料コラム】ドイツの秋の味覚と手作り和食ライフの話

こんにちは!水曜の無料コラム「ゆきラボ」です。

日本ではもう新学期に入っている頃かと思いますが、こちらの夏休みも残り少なくなってきました。今日は秋の到来を前に、ドイツの秋の味覚と、ちょっと変わった調理法をご紹介したいと思います。

ドイツでは夏から秋にかけて出回るのがこの「ツヴェッチュゲン」と呼ばれる楕円形の果物。乾燥させたものは日本では「乾燥プルーン」としておなじみなのではと思います。ドイツでは、真ん丸い形で赤や紫色や黄色のものを「プフラウメン(プラム)」、楕円形のものをツヴェッチュゲンと呼んでいます。

左の楕円形のがツヴェッチュゲン、右の青緑色のがプフラウメン

私はこのツヴェッチュゲンが大好き。特に、週に2度、近所のマーケットに売りに来る地元の農家のおばあちゃんのツヴェッチュゲンがとても美味しくて、キロ単位で買ってしまいます。味わいは小粒な中にぐっと甘味や香りが凝縮されている感じ。

次男がお腹にいた夏に、「妊婦さんにおすすめのフルーツはツヴェッチュゲン」という新聞記事を読み、食欲がなかった時期でも程よい酸味と甘みでこれだけはたくさん食べられた……という経験から、今でも夏になるとついついツヴェッチュゲンを大量に食べてしまうのでした。

ツヴェッチュゲンには、胎児の健康な発育をサポートする葉酸や、むくみを改善するカリウム、便秘予防になる食物繊維や、疲れをいやしてくれるクエン酸も豊富なんだそうです。

生で食べてももちろん美味しいですが、必ず毎年作るのがツヴェッチュゲンのケーキです。イーストで膨らませたパンのようなケーキ生地に、たっぷりのツヴェッチュゲンとクランブル生地を乗せて焼きます。自画自賛ですが、ふわふわもちもちのケーキにジューシーなツヴェッチュゲンの香り、そしてバターたっぷりのさくさくクランブルの取り合わせがたまりません。

ところで、上の写真にある食べ物、何だと思いますか?

実は、これは小粒で熟していないツヴェッチュゲンを使って、フライブルク在住の日本人の友人が作ってくれた梅干しなんです!未熟なツヴェッチュゲンは赤っぽい色をしているので、塩漬けにして干すとこんな本物の梅干しのようなくすんだ赤色になるのだそうです。

同じように、未熟なアンズを塩で漬けて梅干しにしたものをおすそ分けしてくれた友人もいます。どちらも梅で漬けた梅干しに負けない、ご飯にぴったりの美味しい梅干しです。店先では、どう考えてもまだ固くて酸っぱい果物をわざわざ選んで買うなんて……と怪訝な顔をされるそうですが。

ドイツで長く暮らしている日本人には料理上手な人がとても多いです。私も上手かどうかはさておき、日本のものが食べたくなると、必要に迫られて手作りをしています。デュッセルドルフやフランクフルトなど、日本人や日系企業の多い大都市であれば日本の食材やお惣菜が手に入るお店もありますが、フライブルクくらいの規模の街ではそうもいきません。あまりマメな性格ではない私ですが、それでも食べたければ工夫して作るしかないのです。

こちらは今の季節からは外れますが、初夏に出回る野菜・ルバーブです。野菜と書きましたが、実際には青リンゴのような爽やかな香りと酸味があるので、ドイツでは砂糖を加えてジャムにしたり、ケーキに焼き込んだりして食べます。見た目はフキに似ているのですが、フキと違って熱を加えるとすぐとろとろに柔らかくなるのです。

このルバーブも、砂糖ではなく塩を加えて煮ると梅干しの果肉に似た味わいになり、見た目も淡いピンク~オレンジ色になるので、練り梅の代用としてドイツにいる日本人の間で重宝されています。

このような「ドイツの〇〇をこう調理すると日本の〇〇のような味になる」というレシピ、以前は在独日本人コミュニティの間で人づてに広まっていたのだと思いますが、現在ではクックパッドをはじめとするレシピサイトで、ドイツだけでなく世界中の海外在住日本人とシェアできるので、特にコロナ禍でなかなか帰国の難しい今の時期には、本当に助かっています。

そんなドイツの食材で工夫して作る和食、また折に触れてこのコラムでもご紹介できればと思います。今週もお読みくださりありがとうございました!次週もよろしくお願いいたします。

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