中野吉之伴フッスバルラボ

【無料コラム】フライブルクは自転車天国。新スタジアムへも自転車でGO

こんにちは!水曜無料コラム担当、ゆきのです。前回のコラムではドイツの選挙と政権作りの模様について少し書きましたが、この連邦議会選挙が行われた日の中野のツイートもありますので、最初にご紹介させてください。

個人的には、多数派が一方的に数の論理で政策を推し進める政治の在り方よりも、少数派の意見を汲み取りながら進めようとするドイツの政治には学ぶところがあるなあと思って書いたコラムです。ただもちろんドイツの有権者からすればデメリットも大きく、

選挙のときは公約で調子の良いことばっかり言うけれど、選挙が終わって連立を組む段になると結局他党との調整(悪く言えば妥協)を強いられるので、たいていの公約は骨抜きになり、肝心なことはなかなか前進しない

という点はなんとも悩ましく、またいわゆる政治不信を招く一因にもなっているようです。

さて、話は変わって今週のコラムは自転車の話です。

以前、この無料コラム【ゆきラボ】でも、子どもが受ける自転車教習について書いたことがあります。

【コラム】フライブルクの子どもは自転車教習所に通う。子どもの自立と自転車の関係。

自転車保有率では世界2位、自転車関連に使う金額では堂々世界一位のここドイツでは、自転車での移動が社会設計の中にとてもしっかり組み込まれています。中でもフライブルクは自転車に乗りやすい街作りが交通政策の中心に組み込まれ、自転車大国ドイツの中でも、トップクラスに自転車移動がしやすい都市となっています。

街のいたるところにはこのような標識があり、標識を頼りに自転車レーンをたどっていけば、市内の移動も、周辺の市区町村への移動もほとんど迷わず行けるようになっています。

実は、友人が欧州各国の自転車政策についての本を執筆中なのですが、様々な国・地域の自転車事情を見てきた彼女の目から見ても、フライブルクとその周辺の自転車の乗りやすさは群を抜いているのだそうです。

詳しい比較は彼女の本が出るのを楽しみに待つことにして、そんな自転車天国フライブルクを象徴するような光景がこちらです。

できたばかりのSCフライブルクのスタジアムをぐるりと取り囲むのは、広大な駐輪場。試合のない日に撮ったのでがらんとしていますが、こんなに広い駐輪場がある施設は初めて見ました。ホーム戦の日はここがぎっしり自転車で埋まるかと思うと圧巻です。

自転車でスタジアム方面に走っていくとこんな標識があり、

「オイローパパーク-シュタディオン・1.3km」

標識に従って走っていくと、住宅街を抜けた先にローカル線の下をくぐる小さなトンネルが。

線路をくぐって走っていくと、道沿いにもずらりと駐輪スペースがあり、向こうにスタジアムが見えてきます。

正面ゲートだけでなく、スタジアムの全ゲート付近に駐輪エリアがあります。
こんなに自転車を推すなら、SCフライブルクのファングッズにもぜひ、ヘルメットやグローブなどの自転車グッズを充実させてほしいところです…が、今のところ自転車のベルくらいしかないので、今後に期待です。

今週もお読みくださりありがとうございました!次回の無料コラムもよろしくお願いします。

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