【サッカー人気1位】サポ目線で考える村井チェアマンの8年間…

中野吉之伴フッスバルラボ

【ゆきラボ】毎日更新される最多新規感染者数記録、そしてワクチンパスポートの話

こんにちは!先週水曜のゆきラボを更新したあと、ドイツ国内では、新型コロナウィルス新規感染者がこちらの想定をはるかに超えるレベルで増加し続けており、減少に転じる傾向が全くありません。国内では一日5万人を超える感染者が出続け、7日間指標(人口10万人当たりの新規感染者数)が1000を超えている地域もいくつもあります。数字の桁が大きすぎてどういうリアクションしていいかちょっとわからないレベルです。

似たような状況にある隣国オーストリアでは、ワクチン未接種者に対するロックダウンが始まりました。12歳未満の子どもと、新型ウイルスに感染して最近回復した人を除き、ワクチン未接種の人は必要最低限以外の外出が禁止されます。

BBCニュース日本語版/オーストリア、ワクチン未接種者を対象にロックダウン

同様の対策はドイツでも検討されています。現在でも、未接種者は飲食店をはじめ多くの屋内施設の利用ができないなど大きな制限がありますが、さらに公共交通機関の利用を制限する案なども検討中だとか。

フライブルクでは、今週後半から2年ぶりのクリスマスマーケットが開幕しますが、ここでも12歳未満の子どもとコロナ回復者を除く未接種者は、会場内での飲食ができず、メリーゴーラウンドや観覧車などのアトラクションも利用できません。


準備万端、あとはライトアップして開店するばかりになったクリスマスマーケット

世の中をこうしてワクチン接種した人とそうでない人にばっさり分断してしまうのはどうなんだろう……という疑問はものすごく感じるのですが、かといって私自身はワクチン否定論者・コロナウィルス否定論者の肩を持つ気もないですし、感染激増に対する他の手立ても思いつきません。ドイツの11月は、ちょうど一年中で一番どんよりとした寒く重苦しい空模様が続く時期。ただただ気が滅入るばかりです。

ところで、先のBBCのニュースには「人々のワクチン接種状態を確認するため、公共の場所で警察が抜き打ち確認を実施する」とあります。このワクチン接種状態、そもそもどうやって証明してるの?という話なのですが、実はドイツにはコロナ禍以前から全国共通の「予防接種手帳」があります。例えばドイツでは子どものはしか(麻疹)の予防接種が義務だったり、学校などの行事に参加する際に破傷風の予防接種済の証明を求められるケースがあり、そのときに必要になるのがこの予防接種手帳なのです。


黄色の薄い冊子状。大きさもちょうどパスポートと同じくらいです

ドイツ生まれなら、普通は赤ちゃん時代に最初の予防接種を受けるときに、かかりつけの小児科で発行してもらいます。私たち大人も、ドイツで健康診断を受けたり、インフルエンザやダニ脳炎の予防接種を受ける際にホームドクターに発行してもらいました。

ドイツで使用されているワクチンには、必ず容器に製造番号や製薬会社名が書かれたシールが貼られています。そのシールの半券をぺりっとはがして手帳にはりつけ、接種日と医療機関名を書き込むという、いたってシンプルですがよくできた手帳です。過去、いつどこで何のワクチンを接種したかが一生分一覧でき、ここに今回のコロナワクチンの接種履歴も記載されることになります。

私のダニ脳炎ワクチン接種のページ。2021年2月に次の接種に行くはずだったのに、ロックダウン中で完全に忘れてました……

振り返って、私の子どもの頃の予防接種の記録は……というと、乳幼児期のものは母子手帳に書き込まれていますが、学校で集団接種したものや、かかりつけ医で個人的に受けたものについてはいったいどこに記録があるのやら、ちょっと心もとない状態です。ドイツのように、特定のワクチンの接種の有無を証明する必要性がなければ、このような予防接種手帳がなくても特に困らないのかもしれませんが。でも、自分の健康ステータス確認の一環として、接種履歴が一元管理できるこの予防接種手帳、日本でもあったら便利なのでは?と思います。

日本の場合、自治体ごとにワクチン手帳を発行していたり、自分で購入あるいはダウンロード・印刷して記入できるワクチン手帳もあるようですが、仕様が手帳ごとにちょっと異なるみたいですし、手帳に記録を残すことが統一ルールでもないんですよね。


普段、飲食店などを利用する際には私は上のようなワクチンパスを提示しています

ただし、このドイツの予防接種手帳にしても本人の身分証明としてはかなりアナログですし、偽造しようと思えば(たぶん)偽造できてしまいそうなものです。そこで、今回のコロナウィルスに対してはA4サイズの紙のワクチン接種証明書、いわゆる「ワクチンパスポート」が別途発行されています。ガラケーユーザーのお年寄りや、スマホを持っていない子どもはこの紙の証明書をそのまま携帯し、提示を求められた時に備えます。スマホユーザーであれば、証明書に印刷されたQRコードを自分のスマホに読み込んで使用しています。

今までフリーパスで使用できていた場所でも、今後はこのワクチンパスポートが求められる機会が増えてしまいそうです。

今週もお読みくださりありがとうございました!次回の無料コラム「ゆきラボ」もよろしくお願いします。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ