中野吉之伴フッスバルラボ

【ゆきラボ】オミクロン感染者は相変わらず増加中、それでも規制緩和が始まった

こんにちは!

毎週水曜に更新しているコラム「ゆきラボ」ですが、先週「少しずつ規制が緩和されるかも」と書いてから1週間で、具体的な動きがいろいろ出てきました。

入店時の証明書チェック待ちの列もなくなります!

まず、ここバーデン・ヴュルテンベルク州では、今日2月9日から一般の小売店での入店時規制がなくなります。昨秋に感染の急増が始まった頃から、店舗で買い物をするには、3G(コロナ回復済、ワクチン接種済、テスト陰性)のどれかの証明書が必要になっており、さらに状況の悪化によって2G(回復済、ワクチン接種済)にまで強化されていました。

もちろん、スーパーマーケットやドラッグストア、食品専門店など、生活必需品を扱う店はこの規制の対象外でした(参考→過去記事)が、コロナにかかったことがなく、ワクチンも接種したくない……という人は、Tシャツ1枚、本1冊すら店頭では買えないという状況がしばらく続いていたわけです。ドイツでは2022年2月現在でも接種対象者の4分の1近くがまだ予防接種を受けていませんから、大雑把に計算してしまえば来客が4分の1減ることになります。残り4分の3の人たちにとっても、ただでさえ慌ただしい師走の中、1店舗ごとに証明書チェックの列に並び、接種証明書と身分証明書の提示を繰り返して、何軒もお店をハシゴするのはとても煩雑です。

結局、多くの買い物客がとった行動は、なるべく1か所で買い物が済みそうな大きな商業施設に入ることや、目当てのものをなるべく短時間でピックアップして店を出ることでした。はっきりした目的もなくあちこちを見て回ることや、何店舗かで比較して一番気に入ったものを探すことは、2G・3Gの規制下では敬遠されがちで、当然、年末のクリスマス商戦には大打撃に。特に中小規模の店舗には厳しい冬となりました。

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