【きちゼミ】中村武彦さんとWEB対談「グラスルーツスポーツにある可能性をスポーツマネジメントの視点から考えてみる」

2022年03月03日 11時05分　
カテゴリ：過去連載
タグ : MLS • pickup • グラスルーツ • サッカーと生きる • ドイツサッカー • 中村武彦 • 中野吉之伴 • 国際スポーツマネージメント

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▼　街クラブでもできることがたくさんあるはず

スポーツの世界ではどんどんグローバル化が進み、あらゆる地域のあらゆる情報がものすごいスピードで飛び交っています。アンテナを張っていたらどんどんアップデートすることができます。

ただ、そうなると類似的なものがどんどん出てくるのも世の常。あるところでうまくいってるやり方が、別の場所で同じやり方をすればうまくいくかというとそういうわけではありません。地域の特徴や習慣を度外視してはダメですし、それぞれの場所や人にはそれぞれの需要と供給があるわけです。

そうした中ですでに既存するものにアレンジを加えていく能力が必要となるはずですし、さらには独自性があり、世に求められるものを生み出すためには、《物事をどのような視点でとらえ、どのように解釈して、どのようにアプローチするのか》というところで差異をつけられることがカギとなるはずです。

▼　国際舞台で様々なプロジェクトを展開

アメリカでスポーツマネジメントを学び、その後はMLSの国際部を皮切りにアメリカとヨーロッパを股にかけ、数々のプロジェクトに従事してきた中村さんのお話からは、様々な気付きを得ることができるはずです。

僕と中村さんとは今年5月に宇都宮徹壱さんがファシリテーターを務めた対談で初めてお話を交わさせていただきました。発言の背景に確かなロジカルがありますし、その鋭い観察眼と視点の多様さが素晴らしかったと記憶しています。

【対談】スーパーリーグ対チャンピオンズリーグ構想から考えたい。試合にクオリティがなければエンターテイメント性を提供することはできない – 中野吉之伴フッスバルラボ https://t.co/qNsvYX7HWV

— 中野吉之伴フッスバルラボ事務局 (@kichi_maga) May 8, 2021

そんな中村さんが、国際舞台でどのような視点で、どんなきっかけからどんなアイディアが生まれ、実際にどんな取り組みをしてきたのか。どんな試みがうまくいき、逆にどんなチャレンジがうまくいかなかったのか。そうした現場の声をお聞きできたらと思っています。

「私は普段指導の現場にいるから関係ないよ」
「ビジネスの話はややこしいからわかんないんだよね」

普段あまりスポーツビジネスに関わっていない方ですと、そういう印象を抱かれることもあるのかなと思いますが、でも《全く別ジャンルの参考にならない話》という先入観にとらわれるのはもったいないです。というのも一般的なビジネスシーンにおける常識的だったり、とてもためになるようなものでも、スポーツシーンだと思っている以上に知られていなかったり、使われていなかったりします。

例えば国際スポーツビジネスにおける考え方をグラスルーツスポーツの現場に置き換えて考えてみたら、どんな景色が見えてくるのか。

きっと新しい取り組みのきっかけが見つかるはずです。僕自身もとてもワクワクしています。

サッカーのみならず、各種スポーツの関係者、クラブ運営に携わっている方々をはじめ、新しいアイディアやヒントを探している方々みなさんにとって、学び多き時間となるように準備して臨みたいと思います。

講師プロフィール:
中村武彦（1976年4月29日生まれ）

【経歴】
青山学院大学卒業/NEC海外事業本部・北米営業部勤務/マサチューセッツ州立大学アマースト校（UMASS）スポーツマネジメント修士課程修了/2005年　日本人として初めてMLS（米国メジャーリーグサッカー）国際部入社。

アジア市場総責任者として世界初のパンパシフィック選手権を設立/2009年　FCバルセロナ国際部ディレクター（北米、アジア、オセアニア責任者）/スペインマドリーISDE法科大学院修了

2015年独立しBlue United Corporationを創設。ニューヨークに事務所を構える。

鹿島アントラーズ・グローバルストラテジーオフィサー、MLS Players and International Relationsコンサルタント、大宮アルディージャ国際強化部アドバイザー、パシフィックリーグマーケティング国際事業開発担当、スペシャルキャリアアドバイザー、エンゲート株式会社グローバルパートナーなどを務める。

2012年にはFIFAマッチエージェントライセンスを取得し、2018年にパシフィックリムカップを創設。
プロeスポーツチームの「Blue United eFC」を立ち上げ。