中野吉之伴フッスバルラボ

【観戦記】クラブとしてのアイデンティティを感じているか。育成もトップチームもつながっているんだ

▼ U19ドイツカップ準決勝を観戦

土曜日の午前中、長男を連れてスタジアムを訪れた。フライブルク対ドルトムントという好カードだ。トップチームではないU19ドイツカップの準決勝だけど、長男は「いきたい!」と即答。

普段は自分たちの試合がある週末。たまたま僕が監督しているU19も、長男がプレーしているU15も今週は金曜の夜に試合があったのでフリーな週末なのだ。金曜日試合だったら土日は練習、なんてしない。

僕ら指導者も選手も、休みがないとやればやるほど消耗する。

スマホでもそうでしょ?

使い続けているとバッテリーはなくなる。充電しないと動かなくなる。使い続けたら、バッテリーの減りは速くなる。そうした摩耗に対する感覚というのは正しく持っていたいし、子どもたちに伝えてほしいものだ。

さて、この日会場となったのは9月までブンデスリーガでプレーするトップチームが本拠としていたドライザムスタジアムだった。U19でも入場料金がある。一番高い席で10ユーロ。僕らが取った席はメインスタンドで5ユーロ、子供料金は4ユーロ。チケット購入時に名前を添えて登録しておいたら、スタジアムまでの公共交通機関はただで利用できる。これはすごく助かるサービスだ。

観客数は2400人。メインスタンドだけが解放され6割ほどの入りだろうか。選手の家族、友人、知人らしき人もたくさんいたし、あと子ども連れも多かった。6歳までは無料ということもあり、幼稚園チームの子どもたちをつれて観戦に来ているところもあった。

おいしい焼ソーセージを食べて、大きなスタジアムに興奮して、サッカーを身近に感じる。みんなワクワクで笑顔だ。こうしたきっかけがあるというのはとても素敵なこと。

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