中野吉之伴フッスバルラボ

【観戦記】CL取材でスタジアムに終始興奮していた親子から感じたそれぞれにあった観戦の仕方について

▼ 文化論を語る前に

サッカー観戦のあり方は人それぞれ。楽しみ方は人それぞれ。

サッカー観戦論なんていらない。そんなの誰が決めるの?自分にとっての大事が、他の人にとっての大事なわけではない。それを共有できる仲間がいたらとても素敵なこと。思う存分分かち合ったらいい。

でもそれを人に強要するのは違う。そんなのする必要はない。

マナーは大事。ルールは大事。

「俺はこれがやりたいんだ!」ということがほかの人にとって迷惑や危害になるなら、取り締まられなければならない。でもそうではないなら、楽しみ方はそれぞれにあっていいんだ。

そんなことを改めて感じたのが先日取材で訪れたCLバイエルン対ビジャレアル戦だった。当日の様子を振り返りながら、サッカー観戦のあり方についてを少しまとめてみたいと思う。

▼ ドイツの電車は割引天国

6時46分フライブルク発のIC(インターシティ)で向かう。毎日1便だけあるミュンヘンへの直行便だからというのもあるが、朝早い電車のほうがチケットを安く買えるのだ。

ドイツの電車は遅れるけど、それもかなり遅れるけど、そして頻繁に遅れるけど、チケットの割引が多様なのはとても助かるところ。

僕はバーンカード50というのを毎年継続的に購入している。これはドイツ鉄道のチケットすべてが半額で購入できるというもの。加えてある程度以上利用してポイントをため続けると各地主要駅にあるラウンジを無料で使用することができるのだ。これが優れている。

ラウンジでは飲み物が無料で、テーブル席があって、無線ランが無料で使えてととても快適。基本的に早めに目的地についてここで一休みしながら、抱えている仕事を片付けるというのが僕の仕事の仕方。

ドイツ鉄道はいろんな割引チケットが買えるのだが、それこそフライブルクーミュンヘンで20€(2500円)くらいで買えるときもある。4時間30分特急電車でこの値段は相当助かる。またバーンカードを持っているとこの値段にさらに25%の割引がつく。

日中みんながよく利用する時間帯は早割チケットもすぐに売れてしまう。なので、ある程度スケジュールが決まらないと購入に踏み切れない僕のような場合は、正規値段の半額で購入して乗りたい時間帯の電車に乗るか、早朝の時間帯の電車を割引チケットで購入するかになってくる。両者に値段の差がそこまでなければ時間帯を選ぶけど、お買い得感を感じたら早起きしての移動を選択する。

車内は基本無線ランが無料で使えるので、仕事もできるし、目的地に着いてからラウンジで仕事をして、食事をとって、ホテルにチェックインして一休み。それから取材へというのはなかなかリズムカルでいい感じだ。

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