中野吉之伴フッスバルラボ

【ブンデス】シュツットガルトの窮地を救った英雄の名は遠藤航。土壇場で1部残留を決める劇的ゴール!

▼ 日本人コンビがシュツットガルトを救った

劇的なドラマなんてもんじゃない。筋書きがないなんてレベルじゃない。こんな結末を夢見ることはあるけど、でもまさか目の前で本当に起こるなんて誰が思うだろう。

でもこれが現実なんだ。遠藤航と伊東洋輝がプレーするシュツットガルトは土壇場の土壇場で生まれたゴールで今季最終節のケルン戦を勝利し、同時に15位ヘルタがドルトムントでのアウェー戦を落としたことで、大逆転残留が決まったのだ。

33節終了時で16位。ケルンに勝利しても、15位ヘルタが引き分け以上の結果で終われば、2部リーグ3位との入れ替え戦に回ることになるはずだった。可能性は極めて少ないシナリオだ。

そんな状況だったクラブを救う値千金、いや値万金のゴールを生み出したのが日本人コンビだった。アディショナルタイム2分、左サイドからのCKに合わせて高く飛んだのがまず伊藤だ。ニアポストに送られたボールをヘディングで流すと、混戦のペナルティエリア内を抜けてきたボールに反応し、ヘディングで飛び込んだのが遠藤だった。ケルン選手が足をあげてブロックしようとするが、そんなことお構いなし。体全身で押し込むかのように空を舞った遠藤が頭でとらえたボールは、確実にゴールへと吸い込まれていった。

スタジアムのそこら中から雄たけびが聞こえてくる。ビールもどんどんと飛んでくる。隣に座っていた同業者は運悪く直撃し、かなりの被害をこうむっていた。びしゃびしゃだ。僕はすぐ後ろのシュツットガルトファンと抱き合って喜んだ。隣のファンは笑顔じゃなくて、呆然としている。愛するクラブがなしえたことがすごすぎて頭が処理できていないようだ。その気持ちもわかる。誰がこんなシナリオを予想できるというんだ。

(残り 2206文字/全文: 2931文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック
1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ