名門アーセナルの監督人事狂躁曲、ようやく大団円!? エメリとアルテータ、交差する二人の運命(前篇)
ようやく、名門アーセナルの監督人事が決まった。紆余曲折を経てOBのアルテータ就任で収まった一連の流れを、お馴染みの”東本節”で振り返るコラムを前後編の2回に分けてお届けする、その第1回。
エメリとアルテータ、交差する二人の運命(前篇)
エメリは、なぜに名門を追われなば…
アーセナルファンの身を捩(よじ)るような煩悶と焦燥、ペップ・グアルディオラの苛立ちが交錯する中、あらぬ噂も加わって、いささかスクランブル気味の経緯をたどった末、ようやく懸案だった名門の指揮権は、ミケル・アルテータの手に委ねられることになった。
アルテータの人となり、バルセロナ・ユースに始まるその行跡と彼を巡る称賛と彼自身の叡智、また今後その肩にずっしりとのしかかることになる重責の行方などは、ひとまず後回しにして、その前にまず振り返っておくべきことがある。
そう、失意に肩を落としながらも、アーセナルを率いたかけがえのない誇りとアルテータに心尽くしの激励のメッセージを届ける、歴代の他の誰に勝るとも劣らない希代の好漢、ウナイ・エメリについて。
正直、筆者はまだ判じかねている。
何ゆえに・・・・エメリはアーセナルを追われ、いや、追い出さなければならなかったのか。
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