【レポート】試された“熊本力” 〜ロアッソ熊本、2015シーズンクラブライセンス交付までの5ヶ月間。
2014年9月29日(月)、Jリーグは2015シーズンのクラブライセンス交付に関する決定を発表した。内訳は、J1ライセンスが37クラブ、J2ライセンス6クラブ、停止条件付J2ライセンスが1クラブ(鳥取)の合計44クラブ。
債務超過の解消が懸案となっていたアスリートクラブ熊本(ロアッソ熊本)には、増資によって無事に解消の目処が立ったとの判断でJ1ライセンスが付与され、同日午後、アスリートクラブ熊本の永田求代表取締役会長と池谷友良代表取締役社長が記者会見を行った。
会見の冒頭、池谷社長は「多くの企業や自治体、また小さい子どもさんからお年寄りの方まで幅広い方々に支援していただいた。クラブの置かれた状況を踏まえ、そうした皆様からの期待とこれから果たさなければいけない責任を重く受け止め、邁進していきたい」と述べている。
無事にJ1ライセンスが認められたわけだが、今回の債務超過解消のための増資と、それと同時に行った「ロアッソ熊本存続支援募金」の取り組みは、限られた時間の中での危険な綱渡りでもあった。
上のカテゴリーを目指してクラブ運営をすすめていく以上、今後も継続されるクラブライセンスの審査をスムーズにパスするには、今回のようなリスクのある対応は極力避けなければならない。
そこで、同じことが将来起きないようにとの願いもこめて、今回の動きを改めて振り返ってみることにする。
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