kumamoto Football Journal

【after:R】vol.004 車 智鎬(2008〜2009/CYスポーツ マネージャー、Jリーグ登録仲介人)

車智鎬

 ロアッソ熊本の歴史を支えたクラブOBたちの「今」にフォーカスする[after:R]。4人目となる今回は、クラブ史上はじめての外国籍選手として2008年から翌2009年のシーズン途中まで約1年半在籍し、胸のエンブレムを叩きながらゴール裏スタンド前を走る試合前のパフォーマンスでも人気を集めた、車智鎬(チャ・ジホ)さん。’09年に移籍を決めた背景とその後、そして今の仕事、さらに現在描いている壮大な夢について話を聞きました。(以下、文中敬称略/取材日:2016年2月9日)

 

車智鎬(チャ・ジホ、以下「ジホ」)の拠点は、家族が暮らす熊本にある。昨年3月、FIFAの選手エージェント制度が廃止されたのに伴い、Jリーグが設けた仲介人制度に登録したことで、特にプレシーズンは各地へ足を運ぶ多忙な日々を送った。ジホは今、それまでエージェントの仕事をしていた実兄である車崇鎬(チャ・チョンホ)さんが立ち上げた会社、CYスポーツのマネージャーとして、韓国人のKリーガーよりもむしろ、将来性のある学生を育て、日本のクラブとの橋渡しをする仕事を担っている。

「今の時期は車の運転ばかり(笑)。宮崎に行ったり、鹿児島に行ったり。沖縄にも行ったし…、このあいだはノルウェーにも行ってきました」

なぜ学生を日本のクラブに紹介しようとしているのか、その狙いは後述するとして、まずは熊本でプレーすることになった前後のこと、そして2009年のシーズン途中に韓国の浦項スティーラーズへ移籍した背景などを語ってもらった。

(残り 6299文字/全文: 6943文字)

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