【TOPICS】今季の新アイテムとして登場し、売れ行き好調の「御朱印帳」。企画から商品化を実現した、グッズ担当スタッフの思い。
そうして見積書をまとめ、他の新グッズの企画とともに社内で稟議書を出したのが昨年の12月初旬。「現場の意見は尊重してくれる」とあって無事に社内での許可も降り、同月中旬までにデザインを詰める作業を進め、サンプルの確認まで済ませた上で、年内に正式発注をかけることができた。
「お馬さんのシルエットがちょっと太めになっていたり(笑)、メールや電話でのやり取りでイメージが伝わらず難しいところもあったんですけど、私の感覚と合うデザイナーさんがいて、先方もスピード感を持ってやっていただいた」結果、予定よりも早く1月中旬には納品を完了。
御朱印を集めている同僚社員にも好評で、オフィシャルショップでの発売日となった今月1日には、「これを買うために並んでくださった方もいた」など、反応は上々だ。
「ミリ単位で角度や位置を調整した」という表紙下部の熊本城のシルエットに、濃淡のついた赤の色味(地色はフラッグ、馬の形はユニフォームの色を指定)、将来にわたるクラブの発展をイメージさせる右肩上がりの跳ね馬の向きと配置、そして実際の地図をベースに取り入れ、県内を流れる河川の形を模して入れたラインなど、「『熊本』『ロアッソ熊本』を詰め込んだ」という田上さんのこだわりが細部まで表現されている。
もうひとつ込められているのが、あくまで「御朱印帳」を謳っているため、「アウェイ観戦のお供に」という思いだ。「『Jリーグウォーキングアプリ』もスタートしましたし、訪れた先の街を歩いて、その土地の空気を吸っていただいて、Jリーグを楽しんで欲しい」と田上さん。
当初予定されていたプレシーズンのトレーニングマッチ会場では販売ができないものの、オンラインストアでもまもなく購入できるようになる。また、オフィシャルショップは今週末の7日(土)で残念ながら閉店することになったが、最終日は田上さんとともに、マーケティング部配属となってグッズ担当を務める片山奨典さんも接客予定だ。
数量限定のため残りの在庫も僅少だが、好評であれば「また違うデザインにして、さらに格好いいものを出していきたい」とのこと。今回は御朱印帳にフォーカスしたが、売店に並ぶアイテム1つ1つに、こうした担当者の静かな想いが詰まっている。