2015年03月29日 10時30分　
カテゴリ： ★無料記事 • マッチプレビュー • 町田日和
タグ : AC長野パルセイロ • FC町田ゼルビア • J3リーグ • YS横浜 • イビチャ・オシム • ジェフ千葉 • ファジアーノ岡山 • ブラウブリッツ秋田 • 大竹隆人 • 東京ヴェルディ • 町田 • 秋田 • 野津田 • 鈴木孝司 • 鈴木崇文

▼準備期間十分の不気味な秋田

前節・敵地でのY.S.C.C.横浜戦では、拮抗した試合展開の中、エース鈴木孝司のPKによる虎の子の1点を守り切り、今季初勝利を挙げた。FC町田ゼルビアの次なるミッションは、ホーム“野津田”での今シーズン初勝利。前節のヒーローである鈴木孝は、「開幕戦（AC長野パルセイロ戦／0△0）は多くの人が来てくれた中でゴールを見せられなかった。秋田戦は勝利という結果でファン・サポーターの方々と一緒に喜びたい」と、秋田戦への強い決意を語っている。

今節、ホームに迎える相手は、ブラウブリッツ秋田。開幕のカターレ富山戦を0-1で落とし、前節は試合ナシ（※）と、秋田は2週間という十分な準備期間を経て、野津田に乗り込んでくる。

与那城ジョージ監督に率いられた昨シーズンまでの秋田は、「めっちゃつないでくる」（大竹隆人）パスサッカーを志向するチームだった。昨シーズンまでの秋田であれば、前線からのプレッシングで相手のパスワークを封じ、高い位置でのボール奪取から繰り出すショートカウンターが秋田を攻略する最も有効な戦い方だったが、間瀬秀一新監督はまだ就任2試合目。ジェフ千葉でイビチャ・オシム監督の通訳や、ファジアーノ岡山と東京ヴェルディでコーチを務め、経験を積んだ指揮官がどんな出方をしてくるか、標榜するスタイルなども含めて不透明な部分が多い。そのため、昨シーズンの秋田戦で2勝1敗と勝ち越した戦績は、あまり参考にはならないだろう。むしろ、チームとしての対応力が問われる戦いになるはずだ。

とはいえ、必要以上に相手をリスペクトし過ぎて町田のストロングポイントを見失ってしまっては本末転倒。秋田の長所をケアながら、素早い攻守の切り替え、人を追い越すランニングなど、チームの持ち味を発揮して勝ち切ることができれば、スタートダッシュを図る上でも望ましい展開である。

「簡単な試合にはならない」と大竹が話すように、チーム力が拮抗したJ3リーグに簡単に勝てる相手などいない。「一つひとつの試合にすべてを出す、持っているモノを出し切っていきたい」（鈴木崇文）と、ゼルビアブルーの戦士たちは、拮抗戦を勝ち切る覚悟はできている。

※J3リーグは13チームの奇数で構成されているため、各節1チームが試合ナシとなる

【選手コメント】
▪︎FW 9 鈴木 孝司
「（秋田戦に向けて）流れの中でのゴールを意識しないと。YS横浜戦はチャンスがあったのに、流れの中でゴールを決められていない。チャンスが少ない中でもどれだけ決め切るか、それが勝利に直結する。守備陣は失点をゼロで抑えてくれているので、もう少し後ろの選手たちを助けられたらなと思う。もちろん、チームの代表として試合に出ているので責任感はあるし、監督の期待にも応えないといけない。ホーム開幕戦の長野戦は点を取れずに個人としてはふがいない結果に終わった。秋田戦では勝利という結果で喜びを分かちたい」

▪︎MF 17 鈴木 崇文
「シモ（下田光平）は対人がすごく強いので、味方と連動しながら崩していきたい。またシモは結構食い付いてくるので、そこをうまく外していきたい。YS横浜戦はミスが多かったから、秋田戦は簡単なミスをしないように気を付けないと。ミスがあることでチームにリズムは生まれにくいし、（前節は）切り替えも遅くなっていた。勝てたことは大きいけど、PKがなければ危なかった。もっと一つひとつのプレーの精度を上げていかないと」