「ゼルビアTimes」郡司聡

【コラム】「僕たちの真価が問われている」(深津康太)試金石の一戦を前に

▪︎明治安田生命J3リーグ第17節15:00キックオフ
Shonan BMWスタジアム平塚
福島ユナイテッドFC vs FC町田ゼルビア

IMG_0263【写真提供/FC町田ゼルビア】

▼今季初の4連勝。相馬ゼルビア、復調のワケ

 

転機は、首位・レノファ山口戦の準備期間だった。

勝ち点差『11』で迎える第13節、ホーム野津田での山口戦を前に、チーム状態は芳しくなかった。敵地での第12節・藤枝MYFC戦では、前半終了間際にCKから先手を奪い、相手が後半の途中に退場者を出して数的優位に立ったものの、鋭いカウンターから同点ゴールを被弾。試合終盤には、FW久木野聡が絶好機を逃すなど、スコアは1-1のドローでもチームにはどこか閉塞感が漂っていた。

「守り切れない。決め切れない。いまの勝ち切れないチーム状況を象徴するようなゲームだった」

試合後の深津康太のこのコメントが、当時のチーム状況を的確に言い表していた。

「さすがに山口と勝ち点が離れ過ぎてヤバイとみんなが思ったんじゃないか」。のちに星野悟がそう述懐したように、第1クール最終戦となった山口戦の結果次第では昇格は厳しいと口にする者までいたという。昇格への危機感が募り、首位チームと勝ち点を縮めるチャンスが来たと捉えられる一方で、結果いかんではチームの方向性が狂う危険性もはらんでいたのが、首位チームとの対峙だった。

(残り 2214文字/全文: 2784文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ