「ゼルビアTimes」郡司聡

【無料公開・元町田戦士の現在地特別編】加藤恒平の新天地がポーランドに決定!! 「僕の夢はまだまだこれから」。26歳はさらなる高みを目指す

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▼新天地はポーランドの新興クラブ

 

2012年にFC町田ゼルビアでプレーしていたMF加藤恒平(26)の新天地が、ポーランド1部リーグTSポドベスキジェ・ビェルスコ=ビャワに決まった。

2012年限りで町田を退団した加藤は、その後モンテネグロリーグ1部のFKルダル・プリェブリャに移籍。同クラブで2シーズンを過ごし、加入2年目の2014-2015シーズンでは31試合に出場し、7ゴール10アシストを記録するなど、チームのリーグ優勝に大きく貢献した。なお、加藤は同シーズンのリーグベストイレブンにも選ばれている。

来季からプレーするポドベスキジェは、2014-2015シーズンは11位。10-11シーズンに1部リーグに昇格した新興クラブの一つである。

新天地がポーランドに決まった加藤は、「やっと移籍できたなという思いが本音」と心境を吐露。「モンテネグロに来た当初は半年、長くても1年だと思っていたが、2年いることになった。でも振り返ってみれば、僕にとっては必要な2年間だった」と、モンテネグロでの2シーズンを振り返った。

ポーランドでの目標については、「まず自分のできることを確実にやって、試合に出続けること。そして、ここをステップとしてさらなる高みに行くこと」。本人は、あくまでもポーランド移籍をステップアップの一つとして捉えており、自身がさらなるステップアップを実現するためには、「今までやってきたように、上を見ながら一歩ずつ確実に進んで行くことが大切で背伸びはせず、ゆっくりでもいいからしっかりと足跡を残すことに集中しなければいけない」と、一歩一歩着実に階段を上がっていく決意を表明している。

新天地での意気込みをそう語った加藤だが、今回の移籍実現にあたって、多くの人の支援があったという。

「移籍が決まるにあたって、本当に多くの人が動いてくれました。また移籍シーズンが来るたびに、いろいろな人が心配してくれて、気にかけてくれました。僕は自分がうまくなりたい、自分のためにサッカーをやっていますが、家族をはじめ、たくさんの人に支えられているということを再認識しました。一人では何もできませんでした。あらためてみなさんに感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとうございました。活躍してみなさんの目に付くところに出ることで、少しでも恩返しできればなと思います。これからも頭の片隅でもいいので、気にかけていただけることを願っています」

新シーズンの開幕は7月。「僕の夢はまだまだこれからです」と語る26歳は、周囲への感謝の気持ちを胸に、ポーランドでのチャレンジをスタートさせる。

Text by 郡司 聡(Satoshi GUNJI)

【プロフィール】
加藤 恒平(かとう・こうへい)
1989年6月14日生まれ、和歌山県新宮市出身。173cm/70kg。新宮サッカースポーツ少年団→ジェフユナイテッド市原・千葉ジュニアユース舞浜→ジェフユナイテッド市原・千葉U-18→立命館大学→FC町田ゼルビアを経て、2013年8月にモンテネグロ1部リーグのFKルダル・プリェブリャに加入。J2通算29試合出場(2015年6月25日現在)。

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