「ゼルビアTimes」郡司聡

【無料公開】J3第24節・町田vs富山/町田・相馬直樹監督、富山・岸野靖之監督、飯田健巳選手コメント(2,551文字)

■明治安田生命J3リーグ18:00キックオフ
町田市立陸上競技場/3,012人
FC町田ゼルビア 1-0 カターレ富山
【得点者】90+6分 鈴木崇文(PK)

 

■相馬 直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「まず、今日も非常に暑い中だったが、われわれのホーム野津田に富山さんという素晴らしい相手を向かえた中で、たくさんの方に集まっていただき、その後押しがあって、ギリギリの中での得点が生まれたかなと感謝している。本当にありがとうございました。今日のゲームについては、お互いに連戦ということもあって、もう少しスローなゲームになるかなと思ったが、富山さんのわれわれの背後を突く縦に長いパスに苦労し、そのこぼれ球を拾いに来るというような前半だったかなと思う。非常にそのあたりは徹底されていて、苦しい時間帯が選手の中ではあったかなと思うが、粘り強く対応してくれて、その中でボールを取ったときには、ボールを運びながら攻撃をしかけるという形が前半からある程度できていたかなと思う。ただ、北井選手の退場は、富山さんにとってもそうですが、われわれにとってもゲームプランが変わったと思っている。富山さんは、しっかり守ってカウンターというやることがハッキリしたし、われわれはそこをどうこじ開けるかという後半になったが、前半には相手が攻めてくれたぶん、きちんとスペースを突いて攻めていけた。ただ、やはりスペースを与えられた中で、立ち上がりこそ狙いを持って入っていけたぶん、フィニッシュまで行き切れたら良かったが、最後を崩してボックス内まで入るシーンは作れてはいても、ただ徐々に全体の運動量が減っていく中でボックス内でのチャンスが減っていき、逆にカウンターを受ける形になってしまったかなと思う。また、後ろもいろいろなことがありながらも粘り強く耐えて失点をゼロでしのいでくれたおかげで、なんとか最後の点が生まれたんだと思う。ただ、横からは崩せていたが、実際に下(グラウンダーパスやドリブルなど)で崩すのは難しいかなと思い、平を入れて深津を上げて、上(ハイボール)で崩そうと考えた。ボックスの中で人が足りないというのも含め、深津に早い段階で上がってもらうということを選択した。実際にそこから、最終的にはPKという形だったが、得点が生まれたのかなと思っている。最後まであきらめずに自分たちを信じて戦ってくれた選手たちに本当に感謝したい」

ーーサビア選手が加入しました。後半戦の戦力として獲得されたと思いますが、今日の段階でベンチに入れていない理由や今後どのように調整されていくのかを教えてください。
「あまり詳しいことは言えないが、コンディショニングを高めて良い準備をしてくれている。そこは今後もあるので、申し訳ありません」

ーー前の試合でダメージのある負け方をして短い間での準備でしたが、特に精神的な部分の準備は難しかったと思うんですが、いかがでしたか?
「選手たちが完全に払拭できていたわけではないと思う。前半は正直、焦ったプレーとか、後半もカウンターを受けるようになってからわれわれにカウンターのチャンスが出始めたが、その中でも少し焦りがあったり、そういうところでの選択ミスがあったりしたので、そういう部分はやはりもっと自信を付けないといけないと感じている。ただ、選手たちはこの前の敗戦からファイティングポーズという意味では、十分取り戻してくれたかなと思う。こうやって集まってくれるサポーターのために勝ちを求めてやるという部分において、選手たちはよく戦ってくれたかなと思う。クオリティーの部分はいくら言っても尽きないと思うが、まず大事なのは戦うという部分で、そこに関しては選手たちが短い期間で修正してくれたし、最後まであきらめなかった姿勢も称えたいと思う」

ーー次節はSC相模原との武相決戦ですが、サポーターの方は絶対に勝ってほしいと思っています。次節に向けて意気込みを。
「われわれを応援してくれている皆さんは、勝利へのこだわりを持っていると思うので、代表して戦うという気持ちでやる。もちろんリーグの中では勝ち点3を取るという意味で非常に重い試合だと思っているし、アウェイではありますが、相模原に乗り込んで選手たちと一緒に勝ち点3を取りに行きます。そしてサポーターと一緒に乗り越えていきたいと思う」

 

■岸野 靖之監督(富山)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「カターレ富山はJ3に落ちてJ2復帰をしようといろいろなところから取り組んでやっている。試合のたびに波があったり、いろいろなことがまだまだあるチームだけど、今日カターレ富山の選手たちの魂を見た。選手の頑張り、これは非常に評価できる。今日は選手のために、ここでいろいろなことを言うことで、選手があれだけファイトをしていた彼らの頑張りの価値を下げたくない。彼らは非常にファイトした」

——判定についてはおっしゃりたくないということでしょうか?
「ここでオレが言うことはいくらでもあるけど、それによって彼らのファイトに対しての価値を下げたくない。町田の選手も分かっていると思うし、言えばキリがない。オレは言わん。彼らのために。メディアで何かあれば、やれば良いと思う。オレは彼らが大事だし、サッカーに魂を込めて戦うというオレが大好きなド根性を彼らは出した。判定うんぬんよりも選手たちに感謝したい。カターレ富山の選手たちを評価したい。ええ格好主義やないですから。オレなりに、ない頭で考えた。彼らを一番高く評価するには、ここで言わん。誰が見ても分かると思う」

 

■GK 1 飯田 健巳(富山)
「(相手の猛攻にさらされたが)みんなが頑張って体を張ってくれた。守っていてやられる気がしなかった。どこまで持つかなとも思ったが、今日は最後まで集中が途切れなかった。最後は(味方のハンドからPKを与えて失点して)あのような形になったが、そうしようとしてなったわけではないので仕方がない。10人になってもチャンスは作れた。結果は0-1で負けたけど、それは認めて、次の試合でももう一度今日のような力を出して勝ちにいけたら良い。みんなが本当に頑張って力を出し切った。気持ちはスッキリしている」

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