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「ゼルビアTimes」郡司聡

【無料公開】J3第28節・盛岡vs町田/盛岡・鳴尾直軌監督、 森英次郎選手、高瀬証選手、町田・相馬直樹監督コメント(4,426文字)

■明治安田生命J3リーグ第28節9月13日13:00キックオフ
盛岡南公園球技場/811人
グルージャ盛岡戦 1-1 FC町田ゼルビア
【得点者】盛岡/89分 松田 賢太 町田/24分 重松 健太郎

 

■鳴尾 直軌監督(盛岡)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「今日は天皇杯で悔しい戦いをした相手で、その天皇杯でJ1を破ってしかもJ3リーグでも上位にいる、力も勢いもある町田に対して、引いて守ってジリ貧になってはいけないと、攻撃に打って出ようとボールを保持する時間を増やすこと、そして守って相手のリズムを奪うのではなく、われわれがボールを保持することで相手のリズムを奪っていこうという戦い方をした。前半の20分まではプランどおりで良かったと思うし、それ以上に相手ゴールを脅かし、ペナルティーエリア付近で危険なプレーをできたと思う。ただ先制点を与えてしまって、苦しい流れになった。それでも慌てずにやるべきことをやろうと、最終的には追い付いて終われたことは、やろうとしていることが良い方向に向かっている証拠だと思っている。第3クールでは一人ひとりの良さを出しながら、こういう形でやろうということを示せたゲームだったんじゃないか」

——2週間前は見せ場もなく、完敗した相手に今日は引き分けと、3ボランチが功を奏していると捉えてよろしいのでしょうか?
「このシステムは相手の良さを消すという入り方ではなく、自分たちがボールを動かしたいときに、どういう選手がそこにいてほしいのかということを考えた結果、導き出されたシステム。実際にはそこまで攻撃参加をしていないけど、SBも高い位置を取っていきたいと考えているし、高いポジションを取ることにはいくつかの狙いがある。相手にとっては必然的に捕まえにくい布陣ではあるし、その点、効果的な部分は出ていると思っている」

——失点の場面はどう捉えていますか?
「前半で気になっていたことは、CBの前のスペースでボールを収められてしまうというシーンが何度かあったこと。そういう意味ではラインを上げる、もしくはボランチを落とすという対応の仕方があったと思うが、町田さんはバイタルエリアを含めて、裏のスペースを使うことも非常に上手なチームなので、(失点シーンは)ボールに行く部分とカバーの部分のズレが生まれた瞬間だった。ただ背後は取られていなかったと思う。アーリー気味の難しいボールだったし、合わせたほうが素晴らしかった。強いて言えばクロスを上げさせないという意味でもう少しディフェンスラインを上げられたのかと思うし、映像を見ながらそこは分析したい」

——得点シーンはロングスローではなく、普通のスローインからゴールが生まれた展開でした。
「これまではロングスローを中心にシンプルにやろうとしていたが、いまはテンポよくやろうと戦っているので、ときどきロングスローをやろうということにしている(苦笑)。それによっていまはスローインで不用意なボールの失い方をしなくなったと思う。あの場面のように近くにフリーの選手がいればその選手を使うという形は、いまの流れで言えば普通の流れだったのではないか」

——高瀬選手のパフォーマンスについてはどう思っていますか?
「縦への推進力はJ3でも抜けていると思うし、彼の推進力を武器にしたいなとずっと思っていた。それがようやくピッチに戻ってこられて、今日はそれなりに存在感があったと思う。90分やることへの不安とまた(けがを)繰り返すことへの不安があるので、時間をかけていこうと思っている。でも今日を見た様子だと、フル出場できたなという手ごたえもある。あとはゲームの流れが良かったということも影響していると思う。0-1という展開は良くなかったが、相手にボールを持たせていた部分は多少なりともあるし、攻守の切り替えが速い展開になっていたら、もたなかったのではないか。ボールを保持する時間があったことも含めて、もう少しで良い状態になるんじゃないかと思っている」

——得点シーンでは森選手のアシストでしたが、彼のプレーを振り返ってください。
「攻守のつなぎ役として、3ボランチの真ん中の役割を、チームとして機能するように、ボールを動かすところと、守備のところで落ち着かせることができているし、ここで落ち着かせてほしいというときに落ち着かせてくれている。また縦一辺倒ではなく、ただパスをつなぐだけでなく、攻撃に変化を加えてくれている。攻守にやりたいサッカーを機能させている上で彼の存在は大きい。(アシストにつながったプレーについて)サイドでああいうプレーが得意だし、チームが機能するための役割と、彼自身の持ち味を出すという意味で、今日は非常に良いパフォーマンスだったと思う」

——ハーフタイムの指示について。
「ミドルシュートをどんどん打ちなさいと指示を出した。ただ相手もリードしている展開の中で、1-0のリードを大事にしているなという様子がうかがえた。そういう意味では閉じるところは閉じて、われわれがボールを持っていたというよりも、町田さんにボールを持たされていた時間帯もあったので、ミドルシュートを打ちたかった。もう少しエリア内へ侵入する場面を増やしたかったが、あまり良い形で侵入できなかったので、それは今後の課題かなと思っている」

——全体的にバックパスが多かった印象ですが……。
「ボールを持つ時間を長くすることが重要で、ボールを持ちながらしかけていくことはその先にあるのかなと。とにかくバックパスが多くなったとしても、ボールを持っていれば相手がリズムを失うだろうなという思いがあった。(バックパスが多い展開は)攻め切れないという見方と相手のリズムを奪っているという両方の思いがあったので、不安とか面白くないという気持ちはなかった。マイボールの時間を長くして、町田さんの攻守の切り替えの速さや、守備への勢いを消し続ける作業をしていたと選手たちには指示を出していたし、私はそう捉えていた」

 

■MF 16 森 英次郎(盛岡)
「最後まで粘ってなんとか追い付けた。ウチは先制点が大事で、先に点を取って、もっとラクな良い試合展開に持って行きたかった。ただ最後まで粘ってあきらめずに戦ったので、引き分けは最低限の結果だと思う」

 

■FW 9 高瀬 証(盛岡)
「最初の決定機を決め切れるかどうか。それが大事だった。もっと中盤から裏に出るボールを引き出せれば得点シーンも増やせたんじゃないか。そうすることで相手の攻撃も制限できるし、ラインを下げさせることもできる。やっぱりゴールが欲しかった。相手CBの身長が高かろうが、低かろうが、相手の裏へ抜ける動きは僕の武器だと思っている。(3ボランチを置くシステムのメリットについて)僕側から見ると攻撃に力を注げるという点ですごく自分にメリットがある。今までは前から追って追って、という形が多かったけど、後ろがそろっている形だから、後ろにある意味守備の負担をかけることで攻撃に専念できる。ボールを奪った瞬間に前へ出る力も出せるし、前に行きやすいというのはある。(前半の決定機の場面について)決められたと思う。足のことが気になってしまって思い切り振り抜けなかった。やっぱり決めないといけない。僕は正直まだ町田とは一度しかやっていない。町田さんは勝たないといけない相手として僕たちを見ているだろうから、順位から考えても相手のほうがやりづらいと思う」

 

■相馬 直樹監督(町田)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「まずこういった天候、そして関東から東北にかけて大雨による被害も出た中で試合が開催されたこと、たくさんの方に応援に来ていただいたことに感謝申し上げたいと思います。町田からも多くのサポーターが駆け付けていただき、選手たちを戦わせてくれたと思います。ただ残念ながら勝ち点3を持ち帰ることができませんでした。今後のことを含めての話になりますが、われわれが勝ち切って優勝・昇格を目指していく上で2点目を取る力が必要だなとあらためて感じております。自分たちの時間帯で点を取るチャンスはあったと思いますが、もう一つフィニッシュワークやその前のラストパスを含めて、精度が足りませんでした。あのような展開になった中で、最終的には85分に守り切るような交代をしましたが、その前までは2点目を取りたいと思っていました。追い付かれてしまったことは、まだまだ僕の力不足を感じておりますし、ここから残りの試合に向けて大事な局面になりますが、今日のことを教訓として、勝ち切れるチームになれるように選手たちと頑張っていきたいと思っています」

——失点の場面はどんなことが起きた結果でしょうか? マークがズレたのでしょうか?
「それが一つの原因だと思います。そしてロングスローを入れてくることが多い中で、盛岡さんがロングスローで始めなかったこと。いろいろな原因で少し(マークの)ズレが生じてしまいました。そういうときこそ、集中しないといけなかったと思います。集中という部分ではじきかえせた場面だったと思いますし、いろいろな意味でまだまだ足りないことがあるなと感じた1点でした」

——盛岡が下位に沈んでいる中、町田さんから見た戦績はリーグ戦で2分1敗。天皇杯を含めれば、1勝2分1敗となりますが、どんなところにやりにくさを感じているのでしょうか?
「選手たちは少し今までの戦績でそう感じているかもしれません。ただやはり気を付けていますが、(盛岡が)やることを徹底してくるという部分で、自分たちのサッカーをやりづらいという形にされているかもしれません。でも自分たちのチームの話ではないので、これぐらいで控えさせてもらえればと思います」

——中盤を3ボランチ気味にしてきた相手の出方に対して、特に前半の町田の対応はどう感じていますか?
「少し高瀬選手のところを気にして、ラインをコントロールし切れない部分が多少あったのかなと思います。もう一つはボールの出どころに対して、もう一つコントロールし切れなかったとも思います。また、われわれの守備の部分で、相手の配置が違うことにより戸惑った部分もあったんじゃないかと思います。それでも良いところでボールを取って速く攻めて、前半からゴール前に迫る場面はありましたので、そこでわれわれとしては点を取らないといけなかったと思っています」

——次節首位・山口戦に向けてどんな準備をしていきたいですか?
「まだ終わったばかりですが、一番は天皇杯含めて3連戦しているので、コンディションを回復させること。山口戦の前に勝ち点3を取りたかったところ、勝ち点2を取りこぼしてしまった現実を受け入れつつ、きちんと次のゲームに切り替える、気持ちの部分のパワーを蓄えることを大事にしていきたいと思います」

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