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「ゼルビアTimes」郡司聡

【無料公開】J3第29節・町田vs山口/町田・相馬直樹監督、山口・上野展裕監督、岸田和人選手、小塚和季選手、庄司悦大選手コメント(5,612文字)

■明治安田生命J3リーグ第29節9月20日(日)19:00キックオフ
町田市立陸上競技場/5,191人
FC町田ゼルビア 1-3 レノファ山口
【得点者】町田/50分 鈴木崇文 山口/36分 岸田和人、68分 福満隆貴(PK)、80分 平林輝良寛

 

■相馬 直樹監督(町田)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「まずはわれわれとしてはいつもよりも遅い時間の19時キックオフという試合だったにもかかわらず、5000人を超えるたくさんの方々に集まっていただきました。アウェイに乗り込んできた山口さんも含めて、たくさんのサポーターが応援に来てくれました。大事なゲームという認識の中、たくさんの方々に集まっていただきましたが、勝利をプレゼントできずに非常に申し訳なく思っています。感謝の気持ちとその期待に応えられなかった悔しさ、そして結果に対する申し訳ない気持ちをまず最初に伝えさせていただきたいと思います。ゲームについては、山口さんを含めて選手たちはタフなゲームだったと思います。山口さんは背後を狙うことを徹底してくる中で、立ち上がりに対応できていた時間帯は良かったですし、セットプレーを含めてわれわれにチャンスがあったと思いますが、それを決め切れずに相手に主導権が渡ってしまいました。そして一本のロングボールで先制点をやられてしまったと感じています。特に前半、失点してから、選手たちの勝ちたい思いがピッチから非常に強く感じられました。後半も『それを表現してほしい。ひっくり返して勝ちゲームにして終わろう』と話しました。(鈴木)崇文の素晴らしいゴールで追い付いたところまでは良かったのですが、少しずつチャンスを決め切れずにいたことで相手に流れが行ってしまったのかなと感じています。ただ選手たちは今季やってきた戦い方を今日の試合にぶつけてくれたと思っています。心を込めて勝利のために戦ってくれたと感謝しています。それを勝利に導けなかったことは私の力不足を感じています。今日は大事な試合でしたが、リーグ戦はまだ9試合残っています。9試合で9ポイント差。その差は、サッカーの世界ではまだ事が起こるポイント差だと思っています。今日を戦い抜いた選手たちと残り9試合、残り2カ月になりますが、あきらめずに戦い抜いていきたいなと思いますし、中2日での連戦となりますが、切り替えて前を向いていきたいと思っています。長くなりましたが、以上です。ありがとうございました」

——残り9試合で9ポイント差を逆転するには何が必要でしょうか?
「これで終わったわけではありません。そういうことを伝える意味でも、残り9試合で勝ち点9差をひっくり返したいという話をしています。中2日で次の試合を迎えます。ファイティングポーズをきちんと取れるか。それが大事だと思っています。肉体的疲労はもちろんあるとは思いますが、精神的に顔を上げて立ち上がることができるか。選手にはそれを求めていきたいですし、そうなるようにしていきたいと思っています」

——先ほど相手が背後を突いてきたというお話でしたが、選手たちには事前に山口の出方について、植え付けていたことはありましたか?
「過去の2試合を振り返っても、山口さんが背後を突いてくることは分かっていました。それに対して少しずつ(ディフェンスラインを)下げられてしまったかなと。微妙な距離感だと思いますが、相手の最前線の選手(岸田和人)をコントロールし切れなかったと思います。なかなか最終ラインの選手としては大変だったとは思いますが、後半は勇気を持ってやっていこうと、失点をしてからもそうですが、そういう話をしていました」

——序盤からカードが飛び交う展開となりましたが、そういう中で両選手の冷静さはどう感じましたか?
「そうですね……。どうでしょう。かなりラフとファウル(の境界線)は微妙ですし、ジャッジのことはあまり言いたくないですが、正直山口さんがルール上どうかなというのはありました。そういう中で徐々にわれわれの選手のほうがイライラする部分もあったのかなと。ただ精神的な面で言うと、山口さんのほうがどちらかというと、イライラしていたんじゃないでしょうか。セットプレーを含めたチャンスを決められるどうか。それが今日のゲームにおいては、大きな要素だったと思います。山口さんはあれだけ平均年齢が若い中でも、試合中に痙攣していた選手もいましたし、最後に足を攣ったという選手もいました。どちらのほうが追い込まれていたのかというと、山口さんのほうが追い込まれていたんじゃないかと思います。そういった意味では先制パンチ(点)が必要だと思っていました。勇気を持って全体をコンパクトにしながら、チャンスを迎えられたところまでは良かったのですが、後半にスコアを振り出しに戻しましたが、(先制点を決められなかったことが勝ち)星を持ってこられなかった原因になったかなと思っています」

 

■上野 展裕監督(山口)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「山口のサポーターには遠方まで来てくださってありがとうございました。町田さんはすごく良いチームなので、なかなか得点を取ることができずに苦労したが、岸田(和人)や庄司(悦大)といった町田から離れた選手がよく活躍してくれたと思う。彼らの意地もあったと思うし、その点ではこのような結果になって良かったと思う。チーム全体としては“全員攻撃・全員守備”でよく戦ってくれた。苦しい場面で岸田はPKを取ってくれたし、途中出場の平林(輝良寛)もゴールを決めて、選手たちはよく戦ってくれたと思っている」

——ここまでリーグ戦で2連敗していましたが、この町田戦に向けて、普通のトレーニングにプラス何か特別なことはしたのでしょうか?
「特別なことはしていない。ここまで町田さんに2連敗してきた悔しさを胸に、どうやって相手を打開できるか、それを考えてトレーニングをしてきた。それが少し出て良かったかなと思う」

——気持ちの入った試合でしたが、勝敗を分けた一番の要因は何でしょうか?
「選手たちの負けたくないという気持ちや積極的にトライしていく、どんどん前に進んでいくプレーは山口らしかった。推進力もあった。勝負強さやフィジカルの強さは町田さんのほうが上かもしれないが、あきらめない前へ進む力が山口にはあったと思う」

——この首位決戦に勝ったことは、山口にとってどんな意味を持ちますか?
「2連敗をして迎えたこの町田戦が大事な試合で、天王山ではあったので、この結果を今後につなげていきたいと思う」

——福満選手はかつてボールを持ったら王様のようなプレーヤーだったのですが、山口では守備の献身性なども出てきています。彼の評価について聞かせてください。
「彼はチームプレーもできるようになったし、ドリブルもできて、突破力も良いモノを持っている。彼の特長をチームとうまく融合させてほしいと思っている」

——次節・福島戦に向けては具体的にどんな準備をしていきたいですか?
「山口に戻らずに、このまま残って福島で準備をしようと思っている」

——サポーターに向けてメッセージを。
「山口からも、そして東京在住のサポーターもたくさん来てくれてありがとうございました。次の試合も一緒に戦ってほしいと思っています」

——前回の対戦では中から崩す形が多かったのですが、今日の試合はサイド攻撃やドリブル突破もありました。
「町田さんは中を固めていたので、選手たちはサイドから攻撃をしていたんだと思う。選手はよくやってくれた。中を固められたら外から攻めるし、外を固められたら中から攻撃をするだけで、町田さんが相手だからという話ではない」

 

■FW 9 岸田 和人(山口)
僕は命がけでやっていた
「自分が点を取って勝つことしか考えていなかった。第3クールに入って周りからは元気がないね、とか言われていたんだけど、自分自身が存在感を出すにはどう考えればいいかというと、やっぱり結果を出すしかなかった。FWとしては得点に絡むプレーしかないので、今日はゴールに絡むプレーにとにかくこだわった。そういう気持ちでやれた。(気持ちの入っているゲームでした)相手が古巣ということもあったし、2連敗していることもあった。アウェイの雰囲気の中での試合になるなと思っていた中、多くの山口のサポーターが駆け付けてくれて、この試合の重要性も再認識することができた。(前半は1-0で折り返しましたが、ロッカールームではどんな声が飛び交っていましたか?)1-0でまだ45分あると。2連敗中は後半の勢いがなかったので、失点はしてしまったけど、自分たちが開き直ろうとやった結果が後半の勝ち越しにつながったと思う。(町田があまりガツガツ来なかったような印象ですか?)僕たちのいなすというパスサッカーを警戒して(ガツガツ)来なかったんじゃないか。裏へ飛び出す形もできたし、自分たちがやりたいことをやりつつ、相手がイヤがることもできたと思う。それが結果につながった。今日はという言い方は変だけど、僕は命がけでやっていた。

(岸田選手の裏への意識が脅威を与えていたと思いますが?)町田さんはディフェンスラインが強くて、ラインコントロールをしてくる。10回に1回でいいので、かいくぐれればいいと思っていた。それを前半の早いうちに出せて1点をリードして後半に折り返せたことは良かった。僕自身としてもチームの手助けになれた。後半の立ち上がりにすぐ失点してしまうクセは直さないといけないけど、そのあとに自分たちのサッカーをして1点を取り返せたこと、守備が堅い相手に3点を取れたことは今後の自信にもなる。そこは評価して良いと思う。オフサイドをかけてくることは分かっていたし、監督からは動き直しをして、オフサイドにかからないようにしろとも言われていた。相手もうまくてオフサイドにかかっていたけど、1点目はうまくかいくぐれた。シュートも難しかったけど、決めることができた。チャレンジしてきた結果、得点につながって本当に良かった。オフサイドをかかりたくない意味だったり、ドリブルでしかけたいという狙いもあったし、相手のプレッシャーを受けたくないのでサイドに逃げる場面はあった。(さすがに古巣相手に3連敗は……という気持ちはあったのですか?)3回負けるのだけは避けたかった。今日はみんながすごく走っていた。気持ちの部分は出せた。1試合1ゴールは達成しないといけない目標だけど、たとえそれが達成できないとしても、チームの手助けになるプレーをしないといけない。自分自分とならないように、チームプレーをしっかりやって、その上で自分の結果を出すことが大事。まずはチームプレーに徹していきたい」

 

■MF 14 小塚 和季(山口)
練習でやっていることを試合で表現できた
「(相手をドリブルではがしてパスを展開する形が多かったですが、狙っていましたか?)個人的にはやっぱり町田さんがガツガツ来ると分かっていたので、前半は少し引っかかってしまったけど、後半は逃げずにチャレンジして打開しようとしたら何度か成功した。でも止められてしまう場面もあったので、止められなければもっとラストパスを出せてチャンスを作れたという反省点が残っている。(山口の攻撃力を存分に出せる展開でした。その要因は?)練習でやっていることが試合に出ている。裏一本を狙う形や狭いエリアを打開していくなど、練習からやっていることが試合でも表現できている。それがチームにとっての強みになっていると思う。(岸田選手が裏を突く姿勢が強かったことで中盤が空いていた印象なのですが)それはあると思う。(岸田は)裏を狙ってくれるし、ボランチとしてはそれを見逃してはいけないと思う。空いたスペースを島屋(八徳)選手が突いてくれているし、そこはうまく使いながら戦えたと思う。(ご自身としては初めてフルシーズンプレーする形になります)レンタルで試合に出られない期間もあって、フルシーズンプレーするのはプロになって初めてのこと。すべての試合に出ていることを考えたらもっと成長しないといけない。残り試合は少ないけど、球際や点に絡むプレーを増やさないと上のカテゴリーでは通用しないと思うので、意識して取り組んでいきたい。ゴールとアシスト10以上は取りたいという目標はあった。残りの試合で達成できるように頑張りたい」

 

■MF 44 庄司 悦大(山口)
大一番という意識で試合に臨んでいた
「(試合を振り返って)引き分けであれば、勝ち点差を縮められることはないので、ドローでも悪くはないのかなと思われていたけど、ミーティングで監督からも『勝ちに行く』という話があったし、最近は勝っていなかったので勝ちに行った結果勝てて良かった。裏を使うことは特に意識して練習でやっていたことではないけど、個人で判断した結果。その裏の動きが脅威になって次第に中盤が空いてきた。その点では良かったと思う。小塚選手がドリブルで抜いてパスという形は相手にとってイヤだったと思う。小塚選手のパフォーマンスが良かったのかなと。僕は後ろで受けていたのであまり(町田の)プレッシャーは感じていなかったし、前の試合に比べると、中盤でのプレッシャーは感じなかった。古巣と対戦するというイメージはなかった。町田が勝ち点差を縮めてきていて、2位のチームと首位の僕たちが戦う大一番という意識で試合に臨んだ。(さすがに町田に3連敗は……というお気持ちはありましたか?)それはさすがに。富山戦に向けての練習をする中でも監督は『町田』というチーム名を出していたし、意識付けをしていた。監督は町田戦の2連敗を相当意識していたと思う。リーグ戦でも2連敗をしていたので、ここで勝ったことは大きい」

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