「ゼルビアTimes」郡司聡

【短期集中連載】ゼルビア・ブルーの戦士たち。それぞれの2015シーズン/第2回・土岐田洸平『自らに課した重圧をはねのけて』

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選手の数だけ物語があるーー。唯一無二の目標だったJ2昇格を勝ち取った2015シーズン。“ゼルビア・ブルー”の戦士たちは、いかなる足跡を刻んできたのか。それぞれの選手の、それぞれの2015シーズンを振り返る短期集中連載。第2回は地元のクラブを昇格させるために帰ってきた土岐田洸平の1年にフォーカスする。

 

▼after the game

J2・J3入れ替え戦の末に、J2昇格を決めた土岐田洸平は、失意に暮れる古巣のサポーターに挨拶をしながらスタジアムを一周していた。そのとき、29歳のSBの頬を涙がつたった。J3降格という現実を突き付けられた大分サポーターが、かつてトリニータのユニフォームに袖を通した選手に温かい声援を送っているーー。そんな大分サポーターのふるまいに彼は感激していた。「今年1年、町田を昇格させるとプレッシャーをかけてきた」町田の10番は、自身の目標を達成しながらも、古巣を落としてしまったという現実の狭間で心を痛めてもいた。

(残り 1922文字/全文: 2344文字)

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