【サッカー人気2位】アンタッチャブルではない「Jリーグ史上…

「ゼルビアTimes」郡司聡

【無料公開】J2第3節・山口vs町田/町田・相馬直樹監督、山口・上野展裕監督、庄司悦大選手、岸田和人選手コメント(5,857文字)

■明治安田生命J2リーグ第3節・3月13日(日)16:00キックオフ
維新百年記念公園陸上競技場/4,711人
レノファ山口 0-2 FC町田ゼルビア
【得点者】町田/40分 中島裕希(PK)、50分 鈴木崇文

 

■相馬 直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「まずは、町田からすると遠い山口までたくさんのサポーター、仲間に駆け付けてもらいました。こういう天候だったが、そのパワーが粘り強く戦わなければいけない今日のゲームにおいてすごく助けになった。われわれにとっては大きかったんじゃないかと思う。まず感謝したいと思っています。
試合のほうは序盤から少しホームの勢いということで、山口さんにボールを握られる時間が続いていた。チームとしてある程度、守備のところではそうやられないような形を作りながら前半は戦い、その中でカウンター気味の形からPKを取って1点先制できました。そこはゲームの流れの中で大きかったと思っています。後半は1点をリードして、ただどうしても山口さんの攻撃力も分かっていますから『守りに入り過ぎないこと』を伝えて、自分たちが奪いに行く、取ってからも攻撃する時間を作らないという話をして送り出しました。最初に少し自分たちの守備のブロックのところで、前半に慣れた部分もあるだろうけれども、守備ブロックを慎重に敷いた形でスタートしたら間違いなく最後に破かれるよと話した。もう一段取ってからも攻撃する時間を作らないといけないと言って送り出しました。その中で早い時間帯に追加点を取ることができて、非常にこの2点目が大きかったんじゃないかなと思っている。そこから退場者を出すことになり、10人で非常に苦しい展開が続いたが、髙原の素晴らしいセーブもたくんあって、何とか2-0で勝つことができた。粘り強さという意味で言うと、われわれのある意味で良さを選手が出してくれたと思う。我慢の時間が長かったが、こういう苦しい試合を勝ったこと、そしてJ2での今年の初勝利ということも含めて、今日は本当に良かったと思います。それを粘り強くもぎ取ってくれた選手たちに感謝したいと思います」

ーー相手のサイドチェンジへの対応が良かったが、そこの対策や手ごたえは?
「戦術的なところは言いづらいところも多少あるが、われわれのやり方の中で言うと、少し自分たちとしたらやりやすくなっている時間が長かったというのは正直思っています。サイドでも良い対応をして、ただそこからもう少し前半なども攻撃にすっとスムーズにつながることができれば良かったと思っています」

ーー10人になってからの戦い方で、山口の攻撃をどう10人でしのごうと考えていたのでしょうか?
「あまりうれしい話ではないんですが、昨シーズンもたくさん10人の試合がありまして、フィールドが(相手の10人に対して)9人という形だから、当然マンツーマンで行ったらどこか余ってしまう。少しゾーンでズラしながら、粘り強く一番最後をやらせない。そこはある意味で選手たちも少し慣れているというか、逆にスイッチが入った部分があったんじゃないかなと思う」

ーー鈴木孝司選手、深津康太選手などセンターラインの選手が不在で、退場者も出る不測の事態が起こっていました。今週の練習の中で出られない選手の代わりに出た選手がどのようなプラスアルファをもたらすか、という話をしていましたが、その点はいかがですか?
「当然、主軸の選手がいるということは、他の選手はなかなか出番が来ていないということで、当然不安もあったと思います。出る選手もそうですし、一緒にやる選手もそうですし、それを言ったら僕自身も不安がありました。ただ選手たちがそれを自分たちで払拭して、やることの中で自信を付けてくれた90分だったと思う。ああやって退場になってしまう場面がありましたけれど、11人のときには総じて大きく崩されるシーンを作らなかったと思う。欲を言えば先ほども言った攻撃のところで、選手たちが粘り強く戦える、誰と組んでも粘り強く戦えるというのは、ここから大きな自信になると思います。J2で戦うわれわれゼルビアとしての一つの姿というか、主軸がいない中でも戦い、勝ち切れるというところを見せてくれたと思っている」

ーー最終ラインを普段は統率している深津選手がいない中で、畠中選手がチームにもたらした部分は何だったでしょうか?
「今日いた選手の中では一番ゲームに出ている選手ですので、いつボールに行くかというところを整理できてきている。そう感じている。自信を持ってプレーして、もう一つは今日なんかも有薗と組んでいて、有薗は今年31歳になるが、畠中は20歳の選手。ただ多分だけど、彼がかなり声を出してくれていたと思う。公式戦で初めて組んだという部分はあったので声は非常に大事になるという話をして送り出した中で、そういったところがうまくできたところが、ゼロに結び付いた大きな理由だったと思う」

 

■上野 展裕監督(山口)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「まず雨の中、4,711名のサポーターの方々が来てくださってありがとうございます。試合の結果は残念でしたが、ただ選手たちは全力を尽くして戦ってくれたと思う。決定機もたくさん作ったし、2点を取られた中で頑張ってくれたと思う。課題も出たので、その課題に練習から取り組んでいきたいと思っている」

——ハーフタイムのコメントで、練習で取り組んできたことをやろうと話されたようですが、例えばどんなことに取り組んできたのでしょうか? またその効果はどうだったのでしょうか?
「2試合を終えて、追加点を奪うことを練習してきた。個人としてもグループとしても練習してきたし、それは今後も引き続き練習していこうと思っている。町田さんがプレッシャーをかけにくる中でチャンスも作れたので、それは良かったと思う」

——コンパクトな布陣で守備を敷いてくる町田に対して、10人になってからはなおさら崩すことが難しくなったと思いますが、その中で勝利への気持ち、勝利への執念、観客を楽しませようという選手たちの気持ちについて、監督はどのように感じていますか?
「選手はよくやったと思うが、もっとミドルシュートを打てたし、チャンスの場面でシュートを打てなかったりしていた。シュート数は合計で14本、後半は8本だったので、もっと打てば良かったとは思うし、もっと打てたと思う」

——監督としては選手たちの気持ちは感じたと。
「気持ちうんぬんというよりも、どのように攻めたか、自分たちがやってきたことが試合の中で出たのか、実戦を想定して練習に取り組んできたか、ということのほうが問題。足りないことは練習で取り組んでいきたい」

——けが人もいる中で過去2試合とは違ったメンバーが出場しました。彼らにはどんな指示を与えてピッチに送りましたのでしょうか?
「安藤(由翔)は良くやったと思う。岸田と連係しながら、安藤はトップ下のポジションをよくやってくれた。2年間やってきた選手たちとは違って時間はかかると思うが、よくやってくれたと思っている。福満(隆貴)を少しボランチの位置に下げるような形になったが、よくやってくれた。新しいメンバーが入ってきて、なじむにはやはり時間はかかることだと思う。限られた時間の中でよくやっていると思う。星(雄次)もそうです」

——町田が10人になってから引いた相手を崩すにはミドルシュートが有効だったと。
「町田が10人になってからは引いて守備を固めているので、ミドルシュートは有効だったと思う。実際にそれが入らなかったり、シュートブロックされたりしたが、サイドからもチャンスを作った。そこで決めるためには実戦を想定した練習が不足しているんだと思う。それは追求していきたい」

——良い形でシュートの場面があっても、GKのファインセーブにあうなど、その中でも点を取れなかった理由はミドルシュートを打つべきだったことと、それ以外にこれをやれていれば良かったということはありますか?
「日頃からやっているグループでの攻撃を試合でたくさん出せなかったことは繰り返しになるが、実戦を想定しての練習量が足りないんだと思う」

——早めにシュートを打っても良かったという場面もあったのでは?
「おっしゃるとおりだと思う。パッと打てる場面は何度もあったと思う」

——CKの数は相手の倍以上でしたが、セットプレーのキックの精度や受け手の質などはいかがでしたか?
「少しずつボールの精度もキックの精度も良くなっている。良いチャンスもあった。やってきたCKの取り組みも何本か披露できた。ただ町田さんの点を取らせたくないという気持ちもあったし、大柄な選手が体を当てにくるので、精度が出なかったんだと思う」

——庄司選手がCKを蹴る場面がありましたが、あまり見ない場面だと思います。
「いろいろ計画しているんです(笑)」

——攻撃のオプションが増えてきた印象ですが、監督がここは収穫だなと思うことは?
「安藤選手が裏に抜けてチャンスを作ったり、ファーストタッチがゴールにもっと向かっていれば良かったんだろうけど、良い飛び出しや1対1の突破もあった。彼は良くやった。星も後半に決め切れなかったけど、良い場面で顔を出せている。みんな悔しいので、練習に精を出して次の試合を向かいたい」

——3枚目の交代カードを切らなかったことについて。
「いろいろ考えて……。中山(仁斗)を出してもう少し時間を見たかった。相手に退場者を出したこともあったので」

 

■MF 10 庄司 悦大(山口)
負けたことに関して率直に悔しい
「ゴール前の精度が足りないし、今日に関しては何回かチャンスがあった中で『決めてやるぞ』という選手が少なかった。中にボールを入れても、ゴール前に入ってくる人数が少なかったし、そういうシーンが多かった。気持ちと精度の問題かなと。(今日はここ2戦とは違った布陣でした)新しい選手も何人か入ってキャンプもやらせてもらって、良い形で連係もできている。あとはいつもどおりできるか、だと思う。(ボランチを組んだ福満選手との関係性と近くでプレーして思ったことは?)決定力のある選手なので、もっと前でプレーさせてあげれば良かったと思う。相手が一人退場したことでゲームメークに回っていたから、もっとゴールの近くでプレーさせることができればもっと得点のにおいがしたと思う。(古巣の町田戦について)特に町田だからといって強い気持ちで臨んだわけではないし、とにかく負けることが嫌いなので、負けたことに関しては率直に悔しい。ただ負けはしたけど、こちらのほうがチャンスはあったし、崩せる場面もあった中で勝てなかったことが悔しい。次もう一度アウェイで対戦するとき、もう一度負けていては話にならない。次勝てるようにしたいし、次の対戦では倒すイメージしかない。雨の中たくさん来てくださったのに負けてしまった。開幕戦も今日も勝てなかったから、ガッカリしていると思うし、観客のみなさんの気持ちに応えられるように精いっぱい頑張っていきたい。失点した場面はPKとミスだった。守備は2点を決められたけど、良くはなっている。ミスをなくすことが重要だと思う。

(勢いを持って試合に入れたと思いますが?)町田がもう少し前から来ると思っていたけど、あまり前から来なかった。こちらが勢いを持って入って行ったというよりは向こうの勢いがなかったので、『アレ?』という感じだった。良い形で攻めることができたのは良かった。監督から(試合の頭から勢いを持っていこうとか)そういう指示もないし、たまたま勢いを持って入ったというだけだと思う。昨季は立ち上がりが悪かった。今季はまだ3試合しかやっていないけど、今季は入りの部分が良いのかなと。(サイドチェンジについて)今日はサイドチェンジを通した回数が多くチャンスになっていた。2本か3本は相手が見えずにミスってしまった。(自分へのマークについて)FWの30番(中島裕希)がすごく来ているなと思ったけど、肝心な場面ではあまり付いてこなかったので、(マンマークなのかそうではないのか)どっちなんだろうと思った。ただ町田の選手たちの間では『10番を見ろ』とコミュニケーションを取っていたので、そういうことなのかなと。ベタ付きなのかなと最初は思ったけど、ボールが前に行くとあいまいな感じになった。でも最初は付いてきていると思った。チャンスはあったけど、クロスボールを入れたときに中にいなかったりしたけど、つなぐことは徹底できた。相手を崩すことや連係を向上させていきたい。1失点目を取られたことでハーフタイムとか、みんな結構メンタルをやられていた。ミスが続くと失点につながる。そこはなくしていかないと。岡山戦は僕をつぶしに来ていると感じたけど、北九州のときはまったく感じなかった。(チームによっては研究されていると?)岡山と町田には研究されているなと思った」

 

■FW 9 岸田 和人(山口)
相手の術中にハマってしまった
「完全に相手の術中にハマってしまった感があったし、僕たちはボールを保持していたけど、チームがというよりは僕たちFWが相手の脅威になれなかった。相手にとってイヤなことを何もできていなかったし、シュートを積極的に打つ選手もいなかった。それが敗因かなと。(町田・有薗選手が退場につながった場面について)僕はあのとき、一瞬足元でもらおうとしたけど、庄司さんが裏にパッとパスを出したので、運良く相手の前に入れたし、そのまま倒れずにゴールまで行かないといけない。ギリギリで相手の間に入ることが精いっぱいで、相手を退場に追い込めたけど、FWが何も脅威を与えられていないことが大きいので、FW陣がシュートまで持ち込める場面を増やしていきたい。イメージ的にはそんなに悪くなかったし、後ろもしっかりと回してくれていた。やっぱり今日一番感じたことが安藤(由翔)とのコンビネーションが悪くて、ゴールに迫る動き出しやボールの引き出し方ができていなかったという反省点が残っている。振り返ってみると、そうだったし、だから相手DFに脅威を与えることができなかった。FWとしての役目をやるべきだった。安藤と二人で何かをやるということではなくて、単体で何かアクションを起こすという感じだった。二人が一緒にコンビネーションで崩す形が少なかった」

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