【コラム】東京クラシック特別コラム 東京V⇒町田(『スタンド・バイ・グリーン』ライター海江田哲朗)
FC町田ゼルビアの皆さん、はじめまして。『スタンド・バイ・グリーン』のライター海江田です。『町田日和』の郡司聡編集長から連絡があったのは、22日(火)のこと。近所の定食屋で晩御飯を食べているときだった。着信の瞬間、びっくりしたね。ひじきの煮物をつまむ箸がビタッと止まったよ。僕も食べ終わったら電話しようと思っていたところだった。用件は同じ。「東京クラシックに向けて、一緒になんかやんない?」である。なにこの以心伝心。ちょっとキモいとすら思った。
僕ら、ふだんは別に仲よしってわけじゃないからさ。寝る前の「おやすみ」のメールは毎日欠かさないけど(うそだよ)。読者を楽しませたい気持ちが旺盛なだけで、そのためなら悪魔との契約も辞さない。そういう人種なんだ。東京クラシックのような特別なゲームは、人と人を結びつける力があるということなんだろう。
郡司さんと二言三言交わした結果、双方の読者に向けてコラムの交換をすることになった。では、味の素スタジアムでお待ち申し上げております。友だち誘って、たくさん来てね。
▼行き場をなくした自分を
「町田には感謝していますよ。2012年、ヴェルディとの契約は残っていたのにいられない状況になって、放り出された僕にプレーの場を与えてくれたクラブですから。あのときは町田のフロントの方々、チームメート、サポーター、皆さんとてもよくしてくれました」
平本一樹はFC町田ゼルビアの選手だった1シーズンをそう振り返る。簡単に言えば、当時の平本はつまはじきにされたのだ。移籍の手助けをしてくれるエージェントもおらず、自らあちこちに電話をかけてチームを探したという。それで、一番最初に声をかけてくれた町田でプレーすることを決めた。
(残り 1776文字/全文: 2495文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ