「ゼルビアTimes」郡司聡

【コラム】J2第9節・V・ファーレン長崎戦/相馬 直樹監督『不変のチームマネジメント』

■明治安田生命J2リーグ第9節・4月23日(土)13:00キックオフ
町田市立陸上競技場/4,431人
FC町田ゼルビア 1-0 V・ファーレン長崎
【得点者】町田/76分 中島裕希

▼長崎戦2日前にのぞかせた本音

土壇場で同点弾を浴びた前節・ジェフユナイテッド千葉戦は、多大なる教訓を得た試合だった。11分という早い時間帯に奪った先制点は、左SB土岐田洸平がサイドでタメを作った谷澤達也を追い越す動きを出発点として生まれている。SBがサイドハーフを追い越す動きは、まさに相馬ゼルビアの真骨頂である。しかし、先制点を奪ったあとのチームは、相馬直樹監督が口酸っぱく説き続けている“チャレンジャー精神”を見失ったかのような戦いに終始。前節の千葉戦は最後の最後で追い付かれてしまうという結末で連勝がストップしている。

得点シーンには攻撃面におけるチームコンセプトが凝縮されている一方で、得点後の失速は“チャレンジャー精神”の喪失と無関係ではない。ポジティブな側面とネガティブな側面の同居。どうしても千葉戦は最後の最後に勝ち点3がこぼれ落ちてしまった展開だったために、終盤の失点が必要以上にフォーカスされがちな結果となった。

千葉戦から3日の時を経て、V・ファーレン長崎戦を前に報道陣の取材に応じた指揮官がある瞬間、本音をのぞかせる場面があった。取材対応の前半は、ショッキングな同点劇からいかにチームが立ち直っているのか。その状況把握とチーム再建に対するアプローチに質問が集中した。

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