「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開・小野路便り】元チームメート・森村昂太&中島裕希が語る赤嶺真吾の“傾向と対策”

▼勝負強いワンタッチゴーラー

今季から新天地に移ってきた赤嶺真吾は、ファジアーノ岡山の最前線でチームの攻撃を牽引する活躍を披露している。赤嶺が駒澤大学からプロ入り後加入したFC東京でともにプレーした森村昂太は、プロ1年目のときに衝撃を受けた選手の一人だったという。

「ゴール前のクロスボールに対する入り方や難しいシュートを決める能力の高さなど、とにかく決め切る力はプロ1年目で衝撃だった。ちょっとフリーにさせると、ゴールを決めるなど決定的な仕事をするという印象。とにかく相手にするとイヤな選手です」

ただし、ピッチ内では獰猛なるストライカーでも、ピッチを離れれば沖縄出身選手らしく(!?)、「のほほんとした選手だった」(森村)。ある種の“癒しキャラ”でもある赤嶺に対して、森村と同じ印象を抱いているのが2010シーズン途中から2011シーズンにベガルタ仙台でともにプレーした中島裕希である。

「体やヘディングが強かったし、ポストプレーで味方にボールを落として前線へ行って、クロスボールに入り込むような選手だった」

仙台時代の赤嶺は、残留争いの渦中にいたチームへ途中加入し、期限付き移籍元で、同じ残留争いのライバルだったFC東京から残留争い直接対決で勝利を決定付けるゴールを奪うなど、救世主の活躍で仙台をJ1残留に導いている。昨季、移籍したガンバ大阪では満足な出場機会を得られなかったが、かつて在籍したクラブでは“勝負強いワンタッチゴーラー”として、名を馳せてきたストライカーである。

Text by 郡司 聡(Satoshi GUNJI)
Photo by ©FC町田ゼルビア

【プロフィール】
赤嶺 真吾(あかみね・しんご)
1983年12月8日生まれ、32歳。沖縄県出身。180cm/77kg。FC小禄→小禄中→鹿児島実業高校→駒澤大学→FC東京→ベガルタ仙台→ガンバ大阪を経て、2016シーズンからファジアーノ岡山へ移籍。
J1通算249試合出場68得点。J2通算9試合出場。

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