「ゼルビアTimes」郡司聡

【蹴中(しゅうなか)コラム】第9回/“相馬ゼルビア”の現在地と分岐点

週中(しゅうなか・ミッドウィーク)にあたる水曜日もしくは木曜日にワンテーマコラムをお届けする新企画【蹴中(しゅうなか)コラム】。第9回は“相馬ゼルビア”の現在地にフォーカスしたコラムです。

▼示唆に富んだ前節・京都戦

第29節を終えて、11勝8分10敗の勝ち点『41』。J2復帰初年度、現時点で勝ち越しに成功し、一ケタ順位の8位に位置している戦績は、上々と言ってもいいだろう。序盤戦で開幕戦・セレッソ大阪戦の黒星以降、11戦無敗の無敗街道を歩み、クラブ史上初のJ2リーグ首位も経験した。3年目を迎える第二次相馬政権は、前半戦のJ2に確かな足跡を残した。

ただし、2巡目の対戦に入った第22節・モンテディオ山形戦以降は、2勝2分4敗と前半戦の旋風にも陰りが見えている。とはいえ、J2は「そう簡単には勝たせてもらえないリーグ」(リ・ハンジェ)。最近は対戦相手の研究も進み、守備の耐久力が低下していることで勝ち点が伸び悩む時期に差しかかっている。さらに“相馬ゼルビア”を襲ったエース鈴木孝司の長期離脱が、事を複雑化させている。

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