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「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】天皇杯1回戦・神奈川大学戦/町田・相馬直樹監督、神奈川大・長谷川大監督、南祥巧選手、武田将平選手コメント(7,720文字)

■天皇杯全日本選手権1回戦・8月27日(土)18:00キックオフ
町田市立陸上競技場/1,182人
FC町田ゼルビア(J2) 0-1 神奈川大学(神奈川県代表)
【得点者】神奈川大/61分 南祥巧

 

■相馬 直樹監督(町田)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「今日は雨が降っているという状況の中にもかかわらず、われわれをサポートするために、ホームと言って良い野津田で、初めて天皇杯を開催できるという試合の後押しをするために、たくさんの方々に集まっていただきましたが、非常に申し訳ない結果のゲームになってしまいました。もう取り返しはつかないですし、非常に重いこととして受け止めています。

天皇杯は、リーグ戦とは違う難しさや1回戦を戦うという難しさがある中で、普段は出場機会の少ない選手たちを中心に戦いましたが、結果を得ることができませんでした。今後の残りのリーグ戦に向けて、チーム全体を押し上げていくために、普段は出場機会の少ない選手たちのエネルギーが今後の戦いに向けて必要だと思っていたのですが、残念ながらそういうエネルギーが出るような形に持っていくことができませんでした。

天皇杯を戦う中で、今後のリーグ戦に向けて良い材料が欲しかったですし、もちろん天皇杯でも上のカテゴリーのチームと戦うチャンスがありましたが、最終的にその挑戦権を手にすることができませんでした。ただ、この敗戦には意味があると思って、リーグ戦は残り12試合となりますが、もう一度足元を見つめ直して、やるべきことをやっていきたいと思います。今日の試合に関しては、神奈川大さんのほうが切り替えも速く、ボールへの反応も速く、ボールの近くにたくさん人がいて、本来われわれがやるべきことをやられてしまったというのが正直な感想です。

失点をするまではしっかりと相手の攻撃を抑えることができていましたが、最終的にチャンスを作れずに結果として負けてしまいました。自分たちはどういうサッカーをやりたいのか。どういったサッカーを目指しているのか。今回の敗戦をそれらを見直す大きなきっかけにしたいと思います。

この敗戦をわれわれゼルビアとしては意味のあるものにしていきたいと思っています。今日、応援に来てくださった方々は、残念に思われた方がたくさんいらっしゃったかと思います。リーグ戦は残り12試合残っていますので、今後も支えてくださればと思います」

——縦に攻め急いでいた印象ですが、今日の攻撃の狙いを教えてください。
「立ち上がりから相手のプレッシャーを受ける中で、正直ボールを持つことを怖がっていたとベンチから見て感じていました。もちろん速くプレーを選択しないといけない場面はありますが、時間を作れなかったですし、ボールを離したがってしまいました。その結果があのような落ち着きのないゲームの流れになってしまったと思います。

われわれからすれば、球際やボールの近くにたくさんいること、そして切り替えの部分など、そこで相手に上回られているようでは、常にボールを持った選手は誰かに囲まれているような思いをしていたでしょう。

球際や切り替えの部分などで相手に負けていたこと、相手に上回られていたことが大きな問題です。普段からそういうテンションでトレーニングをしていれば、ボールを持っても怖くないはずなのですが、そこまでのことができなかったことが、この結果につながっているんじゃないかと思っています」

——これまでの話の延長にもなるかと思いますが、セットプレー以外、なかなかペナルティーボックス内に効果的な形で入れなかった印象です。その原因について、どのようにお考えでしょうか?
「先ほどもお話しましたが、時間を作ることができなかったと思います。もちろん、前線が時間を作るケースもあるでしょうし、どちらかというと、中盤よりも後ろの出し手が時間を作るケースもありますが、なかなかどちらでも時間を作ることができませんでした。

例えば、出し手のほうが、良いタイミングで動いている選手を見ていなかったりしていました。良いタイミングで動いている選手を見て、パスを出すことができていれば、相手のラインを押し下げることもできますが、見えていないために、逆に相手はラインを押し上げることができます。相手のプレッシャーを受ける中で、たとえ前にボールを運んだとしても、すぐに囲まれて時間を作ることができませんでした。あらゆる場面において、後手に回っていたと思います。

ただ、もちろん、後半の立ち上がりのように、自分たちで主導権を握ってセカンドボールを拾う時間を作っている時間帯もありましたので、その時間帯で点を取れなかったことも、今日の結果を左右したと思っています。

天皇杯は終わってしまいましたが、リーグ戦がまだ12試合残されています。その中でもう一度、何が欠けているのか。先ほど申し上げた時間を作ることなどは、努力だけではなかなか難しい部分もあります。ただ、切り替えの部分や、運動量、集中力、ボールへの反応といったことは、そういうことができるように追求してきたはずなのに、それが足りていないということが、リーグ戦でも自分たちらしい戦いをなかなかできていないことにつながっていると思います。できるように追求してきたことが足りていないことによって、思ったような結果を残せていないことにつながっているとあらためて感じています。もちろん、ディテールではもっとたくさんのことがありますが、まずはわれわれが見逃してはいけないこと、目をつむってはいけないことを徹底してやっていけるようにしていきたいと思います」

 

■長谷川 大監督(神奈川大学)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「私自身監督就任2年目ですが、アグレッシブに戦うという神大のサッカースタイルを掲げてチームを作ってきました。またわれわれは、攻から守、守から攻の切り替えをどれだけ徹底できるか。トランジションのコントロールをテーマに掲げてやってきています。

町田さんも攻守の切り替えが速く、トランジションのところでコントロールしてくるチームでしたから、町田さんを分析していく中で模範とするチームスタイルなのではないかと思っていました。その中で中盤の攻防を制すること、切り替えのところで、相手の背後を鋭く突いていこうというプランでした。

前半から中盤の攻防が見ごたえのある戦いが続いたので、自分たちも十分やっていけると選手たちに話して後半に臨みました。後半の序盤は押し込まれる展開はありましたが、そこをしのいでカウンターから何度もチャンスを作れました。その中で相手に恐怖を与えられたんじゃないかと思っています。あとは前半からペナルティーエリアの角に侵入する形を作れていませんでしたので、後半はそこにどう侵入するか、そこにパワーをかけていけば、FKのシーンを作れるんじゃないかと思っていました。武田からのセットプレーは得点パターンの一つで、後半は斜めの角度からの良い位置でFKを得ることができて、実際に得点につながったので狙いどおりだったと思います。

いま、私たちは関東大学リーグ2部にいます。その中で選手たちは日本一を目指せる大会になんとか出場して、全国大会を経験することと関東大学リーグ1部復帰を目指して頑張っているところです。

この天皇杯という名誉ある舞台で、大学としても10年ぶりに出場した上で、1回戦を突破してJリーグ勢を倒すことができたのは、神奈川大学に携わるすべての方々の思いを表すゲームになったんじゃないかと思います。2回戦では相手のことをリスペクトしながら、自分たちの力を発揮することを考えながらやっていきたいと思っています」

——今日の一番の勝因は何でしょうか?
「中盤の攻防を制することが一つのテーマだと思っていましたし、その話を選手たちにもしてきました。ダブルボランチの武田と中山には中盤の攻防で絶対にイニシアティブを握るんだという話をして試合に臨みました。セカンドボールの拾い合いや中盤の攻防で優位に立てたことがゴールや勝利という結果につながったと思います」

——武田選手は岡山に内定していますが、今日の彼のプレーの評価は?
「彼はもっとできる選手だと思いますし、ただ次第に彼の良さが出てきたと思います。前半は彼のところでボールが引っかかったり、守備の緩さが見られたのですが、後半に入るとアグレッシブに飛び出したり、サイドにボールを散らしたり、彼がいろいろな場面で顔を出すことにより、チームの良さが出たと思います」

——セットプレー以外で、町田の攻撃陣にボックス内へ効果的な形で入らせなかったと思いますが、守備の狙いについて教えてください。
「私は結構データを取ることが好きなのですが、昨年の関東リーグでは降格こそしてしまいましたが、被シュート数が一番少ないチームでした。でもゴールを決められずに降格してしまいました。今年前期が終了してのデータでも被シュート数は一番少なかったです。相手に対して攻守の切り替えで上回って、相手をゴール付近まで行かせないことが私たちの強みだと思っています。

そして町田戦に臨むにあたって、J2のデータを調べたのですが、町田さんはJ3からJ2に昇格してきた中で、リーグで一番被シュート数が少ないチームでしたし、ここまでのJ2リーグの中でも、やはり被シュートは上から2番目に少ないチームでした。非常に似たチーム同士の対戦なんだなと思いましたし、その中で中盤の攻防を制することにより、被シュート数やボックス内に入られる回数を明らかに少なくすることができるんじゃないかと思っていました。

それを体現できましたし、CBの千田が空中戦でほとんど勝っていたように、彼はアグレシブだし、空中戦も強いので、高いボールでもボックス内に入ってくることはなかなかできません。そして長いボールが難しいので、ショートパスで崩していきたいけど、中盤のアグレッシブな攻守で、間にボールを入れられず、プレッシングをかけることで相手を苦しくする。それが自分たちの良さでもあります。そういった形をかなり出すことができたんじゃないかと思っています」

——町田とは6月に雨風が強い中でトレーニングマッチを戦っていますが、あの試合が参考になった部分はありますか?
「あの試合は今日よりも雨風がひどくて、人工芝がめくれてしまい、ピッチの縦幅と横幅を縮めたことでミニゲームのような試合でした。ウチとしては関東リーグの翌日の試合だったので、控え選手中心で試合に臨みましたので、あまり参考にはしていません。逆に町田さんはあの試合に出ていた選手が今日、中心になって出ていたんじゃないかと思います」

——今日のこの試合に向けて、一番取り組んできたことは?
「球際でいかに寄せることができるか。ただ前に行くだけではなくて、布陣をコンパクトにするとか、上下のトランジションだけでなく、斜めや横など、攻守のトランジションをコントロールすること。守から攻の切り替えを重点的に意識して取り組んできましたし、自分たちが取り組んできたことがJリーグクラブ相手にどこまで通用するのかだと思っていました。相手の対策をするトレーニングというよりも、自分たちの良さを発揮するためにフォーカスしてトレーニングをしてきました。トランジションの部分やサイドを鋭く突破したときのクロスボールに入っていく形など、ボールを奪ったあとのショートカウンターをいかに突き詰めるか。それをテーマにやってきた次第です」

 

■DF 2 南 祥巧(神奈川大学)
ゴールは無我夢中で合わせた
「(FKからのゴールでしたが、得点シーンを振り返ってください)本当に良いボールが入ってきたので、無我夢中で合わせただけです。武田選手からのセットプレーは得点源です。いつもはこぼれ球を狙うケースが多いのですが、うまく町田の選手が食い付いてくれたおかげで僕がフリーになれました。あとは気持ちで押し込みました。ファーサイドから入っていくことは狙っていました。シュートは枠に入れることをだけを考えました。『入ってくれ』という気持ちでした」

(ゴールを決めたあとはベンチに向かって走って行きました)ベンチメンバーを含めて、チーム全員で点を取ったと思っているので、ベンチに向かって走って行きました。(J2リーグのクラブと戦えることに関してのモチベーションはいかがでしたか?)自分たち大学生にとってJリーグはプロの目標の舞台ですから、そこで戦っている選手たちに対してどれだけできるかは、プロを目指す4年生にとっても、下級生にとっても刺激になります。モチベーション高く試合に臨むことができました。

一番は勝つことがチームの共通認識だったし、ピッチがスリッピーだったので、裏にボールを入れて、そこからセットして戦おうという話をしていた。(サイドの駆け引きについて)あまり怖さはなかったけど、自分からしかけていくことで、プロとして戦う上での駆け引きをできれば良かった。それができればもう少し相手を後手に回すことができたと思う。(2回戦について)まだ相手がどこになるかは分からないけど、ヤマハスタジアムで磐田と対戦できれば良い経験になると思う。ただそこで良い経験で終わらずに、勝つことを目標にして戦いたい」

 

■MF 6 武田 将平(神奈川大学)
左サイドからのFKは関東大学リーグでも得意としている形
「(決勝ゴールをアシストしましたが、ナイスアシストでした)左サイドからのFKは関東大学リーグでも得意としている形で、得点につながっているケースも多いので、自信を持っていました。結構相手のラインも高くて、DFとGKの間にスペースがあったので、ファーサイドの選手がフリーになっていましたし、どこかを狙うというよりは、相手の間のスペースにボールを入れようと蹴りました。味方がFKのボールに突っ込んでくれることを分かっていますし、蹴る前は相手とボールの質の問題かなと思っていました。関東リーグを含めて、あの角度やゾーンからのFKは得点につながっているので、チームとして点を取れるという自信を持っていたと思います」

同じポジションの選手とのマッチアップが多いと思うので、個人として負けないという思いはあったけど、ダブルボランチで一つのチームだと思って戦っているので、(コンビを組んだ)中山とそこでは負けないという話はしてきている。あのエリアでの球際の攻防に勝つことで、それがチーム全般に伝播していけばいいなと思っていた。中盤の攻防に勝つことでチーム全体に勢いが出ると思っているので、球際はすごく意識している。

(SBがボールを持つと、サイドハーフがしっかりと高い位置から圧力をかけていましたが、その狙いは?)あの位置から簡単に背後へボールを蹴られることはチームとして良くないので、全部追うことは難しいけど、サイドでスイッチを入れていこうという話は、いつも共通してできている。それが自然と今日もできていたんだと思う。(神大のサッカーはどの程度表現できましたか?)いつもこんな感じのゲーム展開が多くて、もっとやらないといけないことは多い。チームとしてできることを最大限にやればどこにも勝てるとは思っているので、今日はうまくハマったと思う。

(J2・岡山への加入が内定していますが、この天皇杯はJ2のチームとも対戦できる良いチャンスですね)もう次のステージが決まっている立場なので、もっと違いを見せないといけないし、プロに入るだけではなく、どう活躍するかということを考えているので、勝てたことは良かったけど、チームが勝つために、タメを作ったり、もっと良いパスを供給しないといけない。この勝利に満足してはいないけど、ただチャレンジするだけではなく、自分の力を真っ向勝負で表現できるように、という気持ちで臨んでいる。試すというよりは自分をどう表現していくかを考えている。

(プロに入るまでの課題について)守備の部分の寄せや球際など、まだまだ劣っている。攻撃の面でも今日のような試合展開の中でもっとボールを落ち着かせるような存在にならないといけない。もっと違いを作れると思うし、一目見てもらっただけで、格が違うなと思ってもらえるような、チームを機能させるためにもっと違いを出していきたい。個人の成長がチームの成長にもつながっていくと思うので改善していきたい。あとはボールを受けたあとの選択やパスなどの展開にはある程度自信を持っている。まだまだ質は低いけど、プレーの選択という意味では自信を持っている。

それは通用していると思っているけど、ボールを受ける動きやステップ、体の向きなど、やるべきことはまだまだ多いし、相手のボランチや絞ってくるサイドハーフとの駆け引きもまだまだ足りない。今日のように受け身にならずに、真っ向勝負をしかけること。それが一番自分たちの良さが出ると思っている。恐れずに、向かっていくサッカーをすれば結果が付いてくる。もっと絶対的な存在になって、チームを中心になって動かすぐらいのプレーをしたい。

(流通経済大柏高校から流通経済大への進学のチャンスもあったと思いますが、神大に加入した経緯は?)高校の先生の存在が大きかったです。お前は良くも悪くも流されやすいタイプだから、上の流経に上がってもどうなのか。ほかの大学で意識の高い選手とともにプレーしたほうがいいのではないかと声をかけてもらって、自分の進路を考えました。ここに来ても先輩・後輩で意識の高い選手はたくさんいる。そういうチームメートに助けられて日々努力をすることができた。地元が神奈川でもあったし。外に出るという決断は大きかった。

(仮の話になりますが、2回戦で磐田との対戦となれば、同じ左利きのボランチの選手が多いチームと対戦することになります)名波監督は僕が物心ついたころは選手ではなかったのですが、プレーは見たことがあります。そういう方に見てもらえるチャンスがあるのはうれしいです。以前岡山にいた上田康太さんは岡山では絶対的な存在だったと聞いている。周りを生かすというプレースタイルは似ていると思っているので、マッチアップをしたい。マッチアップをすることで得られるものはあるだろうし、マッチアップすることで駆け引きも分かるから、その駆け引きの部分を盗めたらと思う。

(今日の試合は真っ向勝負で勝てたのでは?)正直、もう少し前に湧き出るようなサッカーをしたかったけど、それはいまのチームの力で、押し込まれるとラインが下がって、守備の時間が長くなることはチームの課題でもある。いざ攻撃になったときにもっと人数をかけることは、チームが成長する上で必要なこと。個人の意識の問題で変えられる部分もあるし、まだまだ伸びシロがある。守備はしっかりとできているので、枚数をかけて迫力のある攻撃をできればと思う。個人としては対人守備が課題だし、いまのままでは大きな外国籍選手には太刀打ちすることが難しい。対人守備は鍛えていきたい。努力次第で良くなれば、プレーの幅が広がるので取り組んでいきたい」

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