「ゼルビアTimes」郡司聡

【特別寄稿】【コラム】連載・元町田戦士の現在地15/DF 5 平 智広選手(東京ヴェルディ)『緑の平智広、野津田へ帰還』(スタンド・バイ・グリーン/海江田哲朗)

■『町田日和』の読者に寄せて

明日はいよいよ東京クラシック第2戦ですね。郡司聡さんに『新東京書簡』(FC東京の後藤勝さんとの連載コラム)で東京クラシックを振り返ってほしいと原稿依頼をしたところ、「平智広の近況をぜひ!」とのことでしたので、お返しに彼のコラムお届けします。

▼信頼を獲得するために

「前回の町田戦、僕はベンチでした。途中、タムさん(田村直也)だったかな。後ろの選手が足を痛めたんですよ。ウォームアップを進め、準備を整えていたんですが、結局自分に声はかからなかった。まだ、それほど信頼されていないんだと感じましたね」

平智広はそう振り返る。今季初出場は第7節のV・ファーレン長崎戦まで待たなければならなかった。そうして平は、サブ、途中出場、スタメン、ベンチ外と曲折を経ながら、シーズン後半へと入っていく。

「初めての移籍で、自分の特長を打ち出すよりも周りを意識し過ぎました。ここでは、よりボールを大事に、しっかりパスをつながなければいけないんだ。求められるプレーをこなさなければと。守備にも遠慮があり、自ら率先してコントロールできなかった」

(残り 1159文字/全文: 1630文字)

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