「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】【ゲームトピック】J2第36節・ロアッソ熊本戦/町田サポーターへ感謝の思いを紡いだ熊本・巻誠一郎選手「“サッカーファミリー”の一員として、感謝の思いしかありません」

ロアッソ熊本をホーム町田市立陸上競技場に迎えたJ2第36節は、2016年4月16日に発生した熊本地震の本震からちょうど半年後にあたる日でした。『イーグル建創マッチデー』でもあった熊本戦は、支援タオルマフラーの販売やマッチデー特製横断幕への応援メッセージ記入、そして【ALL POWER MACHIDA】熊本地震災害復興支援金募金活動など、さまざまな熊本復興支援活動が展開されました。

試合後には町田と熊本の選手が合同でマッチデー特製横断幕などを掲げながら、場内を一周。クラブ、ファン・サポーター、選手が一丸となって、熊本への支援の感謝の気持ちを表現し、今後も継続的に支援活動を展開することを誓いました。

試合後のミックスゾーン(取材エリア)では、故郷・熊本のために、継続的な支援活動を続ける元日本代表FW巻誠一郎選手が、試合を終えたあとの現在の心境と町田サポーターに対する感謝の思いをコメントとして残してくれました。

▼「変わらぬ支援により、勇気や希望をいただいています」

■FW 36 巻 誠一郎(熊本)
ーー試合後には横断幕を掲げながら、スタジアムを一周しました。どんな思いで、スタジアムを一周しましたか?
「震災の前よりも、もっと良い熊本にしたいという思いを抱きながら、僕たちは熊本の方々とともに歩んでいるクラブですし、日々の生活をしていく中で、僕たちには結果を一喜一憂してくれる方々がたくさんいます。震災から半年が経ったこのタイミングで勝ち点3を取ることを目指して戦ってきましたし、僕たちは日々いろいろなことに向き合いながらサッカーに取り組んでいます。だからこそ半年だから、1年だからではなく、継続的にチャレンジして前を向いていかないといけないのかもしれません。

震災があった中で勝ち点を取れない時期もありましたが、僕たちは未来を見る中で苦労してきたことや経験してきたことを前向きに、ポジティブに還元しなくてはならないのかなと思います。そういう思いで僕はプレーをしていますし、こうしてサッカーができることに感謝をしています。今日のように熊本以外の方々が支援してくれることにも感謝しています。今日(10月16日)で(本震から)半年が経ったからではなく、これからも継続的に熊本のことをサポートしていただきたいですし、僕たちも自立して、復興を成し遂げられることを目指して、これからも頑張っていきます。

 

ーー試合前にも復興支援活動をしていましたし、試合後には『町田から熊本へエールを!』という横断幕も、ゴール裏に掲げられました。町田サポーターに向けて、メッセージをいただけますか。
「震災のあとの神戸でのホームゲーム(第15節・5月28日)でも、町田のサポーターの方々に大きなパワーをいただいて、僕たちもこれから頑張ろうという思いになりました。今回も震災から半年が経過したこのタイミングでも変わらずに支援してくださることにより、僕たちは勇気や希望をいただいています。ただ僕たちはそうした支援に決して甘えることなく、これからも前向きにプレーしたいと思っています。町田サポーターのみなさんの支援は、“サッカーファミリー”の一員として、感謝の思いしかありません。本当にありがたいことです」

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