「ゼルビアTimes」郡司聡

【★1ページ目無料公開】【マッチプレビュー】J2第42節・愛媛FC戦/今季の集大成。目指す景色は、ただ一つ

■明治安田生命J2リーグ第42節・11月20日(日)14:00キックオフ
ニンジニアスタジアム
愛媛FC vs FC町田ゼルビア

▼“3連勝フィニッシュ”、そして……

J2復帰初年度となった2016シーズン。いよいよFC町田ゼルビアの冒険も終幕を迎えようとしている。今季の“ラスト3”は奇しくも一巡目の対戦で敗れた相手との3連戦となり、前々節・ギラヴァンツ北九州戦、前節・松本山雅FC戦と2連勝を飾って、“3連勝フィニッシュ”に王手をかけた。

さらに6位・ファジアーノ岡山が敗れた上で町田が勝利すれば、J1ライセンスを所有しないため、J1昇格プレーオフ出場は叶わないものの、6位でシーズンを終えることも可能なシチュエーションで最終節を迎えた。チーム主将のリ・ハンジェは言う。

「J1ライセンスはないまでも、プレーオフに出場できる順位(6位)に食い込むことで、周りの目も間違いなく変わってくる。現状は自分たちでしか変えられない」

プレーオフ出場が叶わなくとも、将来的なJ1昇格を目指すクラブとして、そのポテンシャルを示す絶好のチャンスをみすみす逃すわけにはいかない。それはチームの総意でもある。

ただし、眼前の相手である愛媛FCは、そうやすやすと町田の目指す景色を実現させてくれるほど、倒すことがたやすいチームではない。第20節の前回対戦は、“策士”として名高い木山隆之監督の狙いが凝縮された試合でもあった。町田の戦い方を徹底的に研究していた木山監督は、試合後の会見で自身の狙いを問われると、「それを話したら町田さんがこれから苦しくなるので止めておきましょう」と自制をかけるほど、自身が施した“町田対策”に自信を持っていた。

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