「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】J2第1節・町田×千葉/町田・相馬直樹監督、千葉・フアン・エスナイデル監督、町田也真人選手コメント(2,941文字)

■明治安田生命J2リーグ第1節・2月26日(日)14:00キックオフ
町田市立陸上競技場/8,124人
FC町田ゼルビア 0-1 ジェフユナイテッド千葉
【得点者】千葉/40分 町田也真人

■相馬 直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「まずは今日、2017シーズンの開幕戦としてホームで千葉さんを迎えるゲームになりました。たくさんのファン・サポーターの方々に来ていただき、またスタジアムへのバス入りから良い雰囲気を作ってくださり、本当にありがとうございます。今シーズンをスタートできたことを含めて、感謝申し上げたいと思います。

ゲームのほうは昨年の開幕戦も0-1での敗戦でしたが、今年も初戦はホームでの敗戦スタートになりました。ただ内容に関しては、選手たちがよく戦ってくれたと思います。先に失点をしてゲームを難しくしてしまい、終盤には決定機をつかみましたが、得点を奪えませんでした。そういうことを長く放っておくと、あまり良い結果につながりませんので、いろいろな部分で修正をしないといけません。ただここまで新しくチームを作っている過程で、100%、120%以上のものを最後に追いかけるような展開の中で選手たちがいまできる力を発揮してくれたと思います。ただ最後、点を取り切れなかったこと、相手を上回れなかったことでこの結果がありますから、次の讃岐戦に向けて足りない何かを埋めていけるように、そして必要なことを積み上げていけるようにしていきたいと思っています」

ーー千葉の最終ラインが高いために、奪ってすぐ裏を突くことは狙いの一つだったと思いますが、一方でそれによってボールが落ち着かない展開になりました。狙いと実行のバランスについては、どう感じていらっしゃいますか?
「千葉さんがあのような戦いをすると分かっていましたので、前半はお互いに相手の弱点を突くような展開になるだろうと思っていました。その中で失点をしなければ、千葉さんがいまの戦い方に慣れていないことを含めて、相手のほうが落ちてくるだろうと予測していました。その中で先に点を取れるに越したことはありませんが、相手の背後を突くことを続けながら、前半は無失点でいきたいと思っていました。相手のプレスをはがしていくことを考えるのも選択肢の一つですが、相手をいかに下げさせるか、それが一つのテーマではありました。それは自分たちの土俵で戦っていることにもつながりますので、選手たちが前へのプレーを選択しながら戦ってくれる中で、チャンス自体は十分に作れていたと思います。先に点を取られたことは開幕戦であることを踏まえると、大きなポイントにはなりましたし、先に点を取られた中でそれを取り返すこともできませんでした。今後の戦いの中で、先に点を取られた展開を挽回できるようにやっていきたいと思います」

ーー今日のメンバーではボランチで起用されることが多い森村選手がサイドに入り、ダブルボランチには井上裕大選手が入る形でした。その意図や狙いを教えてください。また、中村祐也選手がメンバー外でしたが、その理由を教えてください。
「祐也に関しては、このあとリリースが出ると思います。そして、(井上)裕大自身はキャンプの中で良い働きをしてくれていましたし、彼がボランチの位置から良いタイミングで出て行ったときに、もう少し合わせるボールが出ていれば、ゴールにつながったかもしれません。うまく2列目の選手と入れ替わっても、コンビネーションが合わないというもったいない場面がありました」

 

■フアン エスナイデル監督(千葉)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「まずは選手の努力に満足しています。この勝利をつかむために全力を尽くしてくれました。選手に感謝しています。試合は厳しいゲームになりました。相手のやりたいことはハッキリしていますし、彼らが準備してきたこともできていたと思います。われわれは本当に苦しみました。でも、自分たちのプレーを表現できていたと思いますし、自分たちの形が一つのゴールにつながりました」

ーー船山選手と清武選手を2トップに起用しましたが、コンディションの理由なのか、戦術上の理由でしょうか?
「彼らの調子が良かったので、彼らを先発で起用しました」

ーー試合の途中、高橋選手に声をかける場面がありましたが、どんな声をかけたのですか?
「高橋選手は素晴らしい選手で個性の強い選手です。彼にはもっとできると伝えました。彼は良いプレーをしたと思います。彼の輝きを放つことはできなかったと思いますが、ハードワークをしたと思います」

ーーサイドチェンジや前からのプレスが前半はハマっていたと思いますが、後半は少々難しい展開になったと思います。監督の評価はいかがでしょうか?
「選手が疲れていた、ということはあると思います。体力が落ちると、プレーの精度は落ちるので、自分たちのミスからその状況を招いていました。サイドチェンジをする展開はありましたが、難しかったと思います。ただし、ラストパスがうまくいかなかったことは気になる点ではあります。われわれが良いプレーをできているときは相手は本当に苦しんだと思います」

ーー楽しみにしていた開幕戦を勝利で終えたことにどんな思いでいらっしゃいますか?
「結果には満足しています。メンバーを代えながら、いろいろと試して来ましたが、彼らにとっても難しかったと思います。その中で結果を出してくれた選手たちに感謝をしたいと思います」

 

■MF 10 町田 也真人(千葉)
タイミングがズレたから、GKも止められなかったのでは
「ディフェンスがうまく寄って来てくれたので、うまくかわしてタイミングがズレたから、GKも止められなかったのかなと。ゴールを積み重ねていきたいですし、フナさん(船山)にパスを通していれば、同じ1点だったかもしれませんが、最後は結果です。結果が良い方向に行くように、シュートを打つならばしっかりと決め切る。パスを出すならばしっかりとパスを出し切る。そういうプレーをできるように掲げていきたいです。良い形で背後に抜け出せましたし、ケンゴのパスも良かったですが、最後にしっかりと決められたことが本当に良かったと思います。

(ニアを抜く判断も素晴らしかったです)少し詰まってしまったので、ファーに蹴りづらかったです。逆にニアだったから入ったかもしれません。GKの動きは見えていなかったので、感覚で打ちました。町田が相手だとこれまでもサイドチェンジを使うイメージで戦っていました。これで相手も分析してくると思います。今日はもっとサイドを使えて効果的に攻めることができれば良かったとは思います。つった選手も何人かいましたし、運動量の低下も後半に押し込まれた原因です。追加点を取れなかったこともその原因の一つだと思います。今日は高い位置でサイドのポジションを取ると、結構空いていたので、周りにアピールをする意味でも、スペースが空いていることを示すジェスチャーをしました。今日は1点を取りましたが、もっと積み重ねていかないと。チームとしても、僕としても、積み重ねることができないと、それだけで終わってしまうことなので、もっと積み重ねていきたいです」

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