「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】J2第8節・町田vs横浜FC/町田・相馬直樹監督、横浜FC・中田仁司監督、西河翔吾選手、佐藤謙介選手コメント(3,189文字)

■明治安田生命J2リーグ第8節・4月15日(土)15:00キックオフ
町田市立陸上競技場/5,034人
FC町田ゼルビア vs 横浜FC
【得点者】町田/74分 オウンゴール

 

■相馬 直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「ゲームが始まる前に雨が降るような天候でしたが、隣町の横浜に本拠地を置く横浜FCさんを迎えるホームゲームにたくさんの方々に来ていただきました。まずはここ野津田までお越しいただき、ありがとございました。もうすでに8節なので間が空いてしまいましたが、久しぶりにホームの勝利を喜び合えて本当に良かったと思いますし、感謝を申し上げたいと思います。

ゲームのほうは全体的にピッチに雨が残っており、スリッピーな部分がありましたし、ボールが転がりづらい中で長いボールが多い展開となりました。その中でお互いに前でポイントを作れるかどうか。セカンドボールを拾えるか、拾えないか。そういったことができるかどうかでリズムが行き来する展開になったと思います。横浜FCさんは今季ここまで失点が4であるため、特に前半はなかなかペナルティーボックス内でシュートを打たせてもらえない展開となりました。リスタートの形からシュートまで持ち込む場面はありましたし、ボックス内近くまでは行けるのですが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない展開が続いたため、後半に向けてのハーフタイムでは、フィニッシュの意識や前への意識を高めて、リスクを冒さないと点は取れない。そういった話をして選手たちを後半のピッチに送り出しました。

後半は実際にフィニッシュの回数も増えましたし、結果的にゴールにつながったシーンは、オウンゴールでしたが、あの場面もバックパスに対して、戸島がフルスピードで追いかけたことがそのゴールにつながったと思います。彼のチェイシングがなければゴールは生まれなかったと思っています。

試合結果は1-0で勝ち切り、選手たちがホームで勝ちたいという思いを表現したゲームだったと思います。実際に勝利を手繰り寄せた選手たちに感謝したいと思いますし、この結果を次のホームゲームにもつなげていきたいです。また、結果を残すことでもっと多くの方々にわれわれが頑張っている姿をお見せしたいと思います」

ーー50歳になっても現役を続けているカズ選手に対する今日のプレーに関しての評価をお願いいたします。
「僕が評価すべきことではないのかなと思いますが、本当にリスペクトしています。僕も現在45歳になりますが、ボールを蹴った翌日には腰が痛くなるような状況ですので、そういう年齢でもサッカーにすべてをかけてやっていらっしゃることを大変リスペクトしています。競争に打ち勝った中でピッチに立っていると思いますので、そのことに関して僕のほうからは評価すべきことではないので、コメントは差し控えさせていただきます。

自分が指導をするだけの立場でもピッチに立つことが大変なこともある中で、毎日選手としてピッチに立つことだけでも大変だと思います。ウチのチームはかなりタフだと思っていただけていると思いますが、実際にピッチに立っている時間はタフな状況だったと思っていただけたと思います。答えになっているかは分かりませんが、よろしいでしょうか」

ーーけが人も戻ってきて、吉濱選手や重松選手など交代カードも増えている中で、今日は後半で勝ち切りましたが、後半に切る交代カードもある中で、前半は0-0でも後半にいけるかなという状況が生まれつつあると思います。試合運びや控え選手の使い方のイメージはいかがでしょうか?
「ゲームプランに関しては、イメージはしていますが、天候の影響もありますし、今日も雨がもう少し降り続いていたらまた違った展開になっていたと思います。天気予報どおりに気温が23℃、24℃近い状況だとまた違った試合展開になったでしょう。そのようにいろいろな状況に対応してもらっているのがスタートからピッチに立つ選手たちです。前節の福岡戦は雨が降る天候の中で、10人になってさらに1点ビハインドの状況でしたし、今日は0-0のシチュエーションでした。同じような試合状況になることは少ないですが、けが人も戻ってきて各選手の特徴がある中、お互いの良さが出るような組み合わせができつつあるかなという気はしています」

ーーなかなか点が入らない難しい状況や相手にはイバ選手など高さで怖さのある選手もいたため、最終ラインは難しい対応を迫られたと思いますが、今日の最終ラインの出来に関してはどのように見ていらっしゃいますか?
「勇気を持ってラインコントロールをしながら、横からのクロスボールが結構入ってくる中で、一番最後の場面は割らせずに、体を張って相手のシュートを4本に抑えることができました。もちろん、それを可能にしているのは、最終ラインの選手だけではなく、GKも含めて、またチーム全体として全員粘り強く戦ってくれている結果です。

僕がこのチームを率いて今季で4年目となりますが、チーム全体として体を張った守備ができるようなチームを作ってきました。勝利があまりない中でうまくいかない時期もありましたが、前節の福岡戦は10人という数的不利になった中でも、あのような形でチームに勢いの付くような勝ち方をしたことが、今日のような粘り強い試合につながったのかなと思います」

ーー負傷交代した金聖基選手の状態は現時点でいかがですか?
「このあとドクターからの報告を受ける形になります。交代するときに苦しいという訴えがあったので、交代することになりました」

 

■中田 仁司監督(横浜FC)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「今日の戦いでわれわれは一生懸命やろうとしましたが、町田さんのペースに乗ってしまったという事実はしっかりと受け止めなければいけないと思います。相手が構築してきたスモールサイドを、われわれはいかに幅広く使っていけるかという狙いを持っていたのですが、それができずにわれわれのペースになかなか持ち込めませんでした。結果的には0-1という1失点は、みなさんが見て分かるようにミスで入った失点ですから、それをどうこう言うことはないと思います。

逆にチームとしてはなんとか引き分け、もしくは逆転という展開に持ち込もうと、選手がその意図を感じ取ってやろうとしてくれたので、僕自身敗戦ではありますが、選手たちが前向きにすぐに切り替えた戦いを見せたことは良い意味で次につながると思います。ミスはどこかではあるので、チーム全体、もしくは選手一人ひとりが次の勝ち点3を取るためにやってくれると思います。そこに期待をしながら、またホームに戻って改善していきたいと思っています」

 

■DF 5 西河 翔吾(横浜FC)
町田のやりたいことをやられた
「終わってしまったことは仕方がないので切り替えてやらないといけません。今日は負けましたが、内容も良くなかったですし、町田のやりたいことをやられたなと思います。僕たちの良い部分を出せなかった試合でした。こういう試合でも勝ちを拾っていかないといけないですし、最悪勝ち点を拾うことができれば良かったですが……。守備も踏ん張ってよくやれたと思います。(バックパスはゴールの枠を外すことが一つのセオリーですが?)陽平ならば全然(対応)できると思っていました。アイツ自身も僕も反省しています」

 

■MF 8 佐藤 謙介(横浜FC)
どっちに転がってもおかしくはない試合だった
「年間をとおしてこういう試合があるとはいえ、こういう試合を拾っていかないことにはもったいない。どっちに転がってもおかしくはない試合だったかもしれませんが、そういう試合を一つひとつ取っていかないと。この一敗でどれだけ連勝をしないといけないのか……。それを思うともったいない試合でした」

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