【サッカー人気2位】日本代表の現場からしばし離れて思うこと…

「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】J2第20節・町田vs東京V/町田・相馬直樹監督、東京V・ロティーナ監督、渡辺皓太選手、平智広選手、安西幸輝選手コメント(4,296文字)

■明治安田生命J2リーグ第20節・6月25日(日)18:00キックオフ
町田市立陸上競技場/4,334人
FC町田ゼルビア 2-4 東京ヴェルディ
【得点者】町田/64分 吉田眞紀人、90分 戸高弘貴 東京V/6分 渡辺皓太、51分 畠中槙之輔、56分 アラン・ピニェイロ、77分 安在和樹

 

■相馬 直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「まずはお隣の東京ヴェルディさんとの東京クラシックということで天候もあまり良くない中、たくさんの方々にお越しいただき、ダービーで良い雰囲気を作っていただきありがとうございます。それに応えられなかったことは自分自身に責任を感じています。

特に前半は防戦一方と言っても良いぐらいのゲームになってしまいました。決してそういうつもりはなかったのですが、相手に勢いで上回られたまま、そのまま前半は終わってしまいました。後半のほうが五分の流れでしたが、先にセットプレーから追加点を取られて苦しくなりました。後半は本来ならば前半は眠っていたぶん、われわれが上回らないといけない試合を進めないといけなかったのですが、それができずにリードを広げられてしまいました。そのあと、選手たちの頑張りで粘りましたが、2-4という結果になってしまいました。

いろいろな意味で現状のわれわれの力でもあります。自分たちの時間帯、勢いを持ってプレーできる、そういう時間帯を増やさないといけないですし、そうでない時間帯は我慢をしないといけません。今日の試合はそういうゲームになりませんでした。試合前は相手が6位ですし、ゼルビアとヴェルディの歴史を考慮すれば、昨季2連勝したことは関係なく、チャレンジしなければならなかったのですが、特に立ち上がりはどちらがチャレンジャーの戦いをしたかと言えば、相手のほうだったと思います。決して受けに回るつもりはなかったのですが、相手との相関関係から自分たちが上回らなければ、相手に上回られることになってしまいます。その中で立ち上がりから受けに回ってしまいました。

メンタル面もそうですし、いま持っているチームのパワーを含めて、もう一度チャレンジャーとして戦うことを確認しないといけない90分でした。また次のゲームまでにチャレンジャーとして戦えるような準備をできるようにしたいです」

ーー前半をリードされた中、ハーフタイムにどのような指示を送りましたか?-
「相手が前から来ることをケアして、もう少しひっくり返さなければいけない部分のことや、自分たちのスタイルでもある自分たちが前掛かっていくということがもう一回必要だということを話しました。また、相手が前から来ているといっても、相手の前線3人は何回もアプローチをしてくる選手ではないので、怖がらずにボールを持つときは持って、後ろで時間を作らないと難しいゲームになること、そして自分たちのゲームの時間を作らなければならないといったことを選手たちに伝えました。

後半は少しボールを動かそうという意識は出たのですが、もう一回前から行くということは後半の立ち上がりは足りなかったと思います。立ち位置を逆転させるためには立ち上がりをもっと強く入らせる必要があったと思っています」

ーー右サイドに入った安在和樹選手が一つのポイントになったと思いますが、その立ち位置についてはある程度想定していたのか、彼への対応も含めて聞かせてください。
「ゲームの途中で左右のウイングバックのポジションを変えることがあるのは映像で確認していたので、それもあるかなとは思っていました。 ただ逆足でサイドチェンジなどのボールを入れてくることに対して、どこまで抑えられるかということに関しては、もう少し抑えられたのかなと思っております。

でもそれは相手ボールのときの話であって、今回の場合は自分たちのボールをどうするか。それをもう少し詰めていかないといけないと相手ボールの時間が長くなりますし、前半に関してはほとんど自分たちの時間帯を作れなかったと言っても良いと思います。

結果的に4失点を喫していることで守備が課題だとは思いますが、それよりも自分たちがボールを持つ、自分たちがボールを動かす、自分たちが攻撃をすることにもう少しフォーカスをしないといけないなと思います。そのためには勇気も必要ですし、チームとしてのある意味の割り切りも必要です。相手とわれわれでどちらが背後にボールを送り込めたかと言えば、 間違いなくヴェルディさんだと思いますが、われわれのやり方であるまず背後を突くことをしようとすることが少なく、ウチのやり方ができていなかったですし、相手にやりたいことをやらせてしまいました。

ワイドの選手が生きるのも、まず背後があるから生きるのであって、ワイドに選手がいたことが決定的な話ではなく、相手がシンプルに裏を使った攻撃をしてきたことに尽きます。一番大事なことはそこに選手がいたかではなく、駒をどう動かしたか、ボールをどう動かしたか 、その中でわれわれは後手に回ってしまった前半だと思います。もう一回自分たちがやりたいことを整理して、相手もそういうことをしてくるという中で、サッカーというスポーツは陣地取りな側面もありますので、特に今日の前半はわれわれらしくなかったなと思います。

ーー中村祐也選手がけがから復帰して今季初出場しましたが彼に期待した部分は?
「ウチの選手の中でもフィニッシャーとしての力を非常に持った選手ですし、独特なものを持っている選手です。今日は点が欲しい場面でプレーしてもらいましたが、いくつかチャンスがありましたし、その中で彼らしいプレーを見せてくれたと思います。久しぶりの試合でしたし、プレッシャーやストレスもあったと思いますが、今後はチーム一丸となって戦う中で彼に期待したいと思います」

 

■ロティーナ監督(東京V)
ーー本日の試合の総括をお願いします-
「攻撃面ではシーズンを通して一番の攻撃ができましたし、短いパスも長短のパスを組み合わせて選手がプレーできていました。バランス良く長短のパスをつなぎ、相手のエリアまで崩すことができました。そして勝つことが難しいスタジアムで難しい試合に勝利できたことにとても満足しています」

ーー今日の試合で活躍していた安在和樹選手の持つ可能性についてどう思いますか?
「まず誰か一人が良いプレーをしたというよりも、全選手が良いプレーをしてくれた中、特に安在和樹、安西幸輝の両ウィングバックはとても良いプレーをしてくれたと思います。 安在和樹はフィジカルコンディションが整っていて、とても良い準備ができている選手であり、シーズンを通して3点も得点しており、ゴールの取れる選手はチームにとって重要な選手だと思います」

 

■MF 33 渡辺 皓太(東京V)
ヘディングでの初ゴールはビックリ
「ヘディングでのJリーグ初ゴールは考えていませんでした。ビックリです。ゴール前に入っていく形は本当にイメージどおりでヨシくん(高木善朗)とも目が合いました。むちゃくちゃ良いボールをくれたので、慎重にヘディングシュートをうちました。自分はそんなにヘディングをしないので、『とりあえず当たれ』という気持ちでゴールの方向に行けと思っていました。今日の試合は球際でも負けていなかったですし、そういう部分はもっと伸ばしていきたいです。ただ余計なファウルもありましたし、セットプレーは相手の武器でもあるので、そこは反省点です」

 

■DF 5 平 智広(東京V)
ズルズルいかなくて良かった
「(守備面について)町田がロングボールを入れてきて、ウチのラインを押し下げてくる狙いを持っていることは分かっていましたが、失点の場面では自分たちでできることはあったと思います。簡単な失点の場面もあったので、個人個人でも見直すべき点はあると思います。相手はコンパクトにしてスライドしてくることは分かっていましたから、前半から対角線のサイドチェンジを嫌がっていました。それを後半も続けようとみんなで話していました。試合全体を通じて自分たちが狙いとしているサッカーはできていたのかなと思います。町田は走らされていたし、前線のアラン(ピニェイロ)やドウグラス(ヴィエイラ)がボールを収めてくれていたので、効果的な攻撃ができました。それは今日の良かった点だと思います。攻撃ではやりたいサッカーをできました。

町田は前から来たがっていたけど、サイドチェンジでそれをはがして一発で崩せる場面も作れるので、無理につなごうとせずにシンプルに相手の嫌なところを突くことができて、町田のやりたいことをやらせなかったと思います。ドウグラスのところでボールを収めてくれたことで後ろから押し上げることはできました。(押し込まれた時間帯は)声を掛け合って我慢しようとしていました。2失点はしましたが、ズルズルいかなくて良かったです。安在のゴールはダメージを与えられたと思いますし、町田は最後まであきらめずに走ってきましたが、自分たちのほうが余裕を持って戦えました」

 

■MF 2 安西 幸輝(東京V)
攻撃はすべてがうまくいった
「試合前に逆足のサイドでやることに決まりました。ミーティングもやって、どういう形でやればいいのか、頭の中を整理してできました。アンカズ(安在和樹)が逆足でサイドに振ってくれると思っていたので、その形を狙っていましたし、それがうまい形でハマりました。1対1も多かったですし、深い位置でアランに回せる場面も作れました。僕のところでボールを落ち着かせることも考えていました。攻撃に関してはすべてがうまくいったと言っても良いと思います。

アンカズが良いボールを蹴っていたし、CKから追加点を取れたことも大きかったですね。効果的にボールを動かせたことで中も空いてきましたし、2対1や3対2の状況をたくさん作れていました。中もあったし、外もあったし、相手にとっては嫌だったんじゃないかと。

渡辺の初ゴールは個人的にうれしかったです。アイツ、ヘディングは苦手なんですけど。アイツは努力もしているし、培ってきたものが出たんだと思います。(同期の)畠中(槙之輔)がゴールを決めたときはアイツのところに行かないようにしようと思っていたのですが、(畠中の下に行っている)人数が少なかったので、行ってやりました。良いゴールでしたけど、守備は無失点で終わっていないので、切り替えないと良くないと思います。

1点を取られて焦った部分もありましたし、CKが何本か続いたので、あそこで取られたら危なかったと思います。2試合で5失点では改善しないと上には行けません」

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