「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】【マッチレビュー】第41回日本クラブユース選手権(U-18)グループステージ第1戦・FC東京U-18戦/昨季王者に挑んだ“東京ダービー”。明日への希望をつなぐ2ゴール

【コメント】
■竹中 穫監督
ーー試合の総括をお願いします。
「自分たちに硬さがあったのか、相手が大人だったのか……。経験の差などは拭えないものがありました。ただ、後半は彼らがよく表現してくれました。2点を取れたことが、明日につながると思います」

ーー0-3で迎えたハーフタイムの指示は?
「前半はボールを奪いに行く勇気や判断の部分が欠けていました。そこに尽きるので、まずはそこを改善しようという話をしました。そういう個人の勇気がチームにもつながるよと話しました。やることは変えていません。後半はボールの移動中の予測、奪いに行ったところの次のパスコースの予測が良くなったと思います」

ーー今日の布陣は最終ラインに人数をかける形でした。
「育成年代ですから、[5-4-1]、[5-3-2]、[4-4-2]といろいな形のシステムを整理して、戦術を理解できるようにしています。その中で今日はこれでいこうと。一人ひとりのパワーバランスや奪われてはいけないエリア、自分たちがボールを奪うに行けるエリアを考えて今日の形にしました」

ーー選手交代も積極的に行いましたが?
「みんな同じくらいの力があるんです。コンディションが良い選手、前半で自信をなくしている部分も含めて改善できればと思いました」

ーー攻撃について。
「後ろから組み立てることもそうですが、まずはゴールを目指すことですね。ゴールに一番近い人間がどう参加するのか、という部分から始めています。あとは、それに対してどう前線をサポートするのかですね」

ーーこのチームを指導する上で大事にしていることは?
「育成年代ですから、まずはトップを目指すということ。それによってゴールを目指す勇気を持てると思います。どんなサッカーにも適応できる戦術理解を身に着けたいですね」

ーー次の京都U-18戦に向けて。
「後半の2得点で勇気を持って、次の試合へ挑むことができると思います」

ーー(トップチームに2種登録されている)橋村龍ジョセフ選手は合流するのでしょうか?
「強化部と相談することなので、僕のところでジャッジできることではないんです。(22日のFC岐阜戦でベンチ入りしたため)今日(23日)は移動日で町田へ戻っているところです。そこからどうするかは、これから相談します」

■DF 6 谷口 幸太
FC東京U-18は一段上のチームだった
「立ち上がりに3失点を入れられてしまいました。セットプレー2発でもったいなかったです。全員がボールに行こうという意識はありましたが、ファーストDFに行ったあとのこぼれ球やセカンドボールへの反応が遅れて、そこから3本のシュートで3点を決められてしまいました。

途中から裏を取られても戻って守備をして、耐えしのいでいこうということはできていました。ハーフタイムに修正をしました。前から行ったときに前半は裏へ蹴られることもあったのですが、後半はそれもできないぐらい相手との距離を詰めて、アプローチすることができていました。次のパスコースを限定して、前でボールを奪えたことが後半の良かった点です。

(終盤の2点が次の試合にもつながるのでは?)3点を取られたときに気持ちを落とさずにやろうと話していました。この2点が残りの2試合の良い結果へとつなげられるように、まずは次のゲームを頑張りたいです。

4失点目を取られるまでは良い時間帯を作れていたので、ガクッとはきました。人数もそろっていたのに、2、3人の攻撃でやられてしまったので、もっとボールに行けたらという後悔もあります。足も止まった感じはありましたが、あきらめたら終わりなので、もう一度前から行こうとは話していましたし、最後まで全員で戦えたと思います。

この3年間でFC東京と公式戦で戦うのは初めてです。体も強い。個人の技術もありますし、プレースピードも速いです。一段階上のレベルのチームだったと思います」

■MF 11 梅本 吉弥
2点を取れたことで次の試合につなげることができた
「立ち上がりは腰が引けてしまって、チーム全体としてチャレンジする気持ちが足りずにやられてしまいました。途中から次第にできるようになってきましたし、前で予測を持ってボールを奪えるようになったことで自分たちのサッカーができるようになりました。終了間際に2点を取ったことで次の試合につなげることができました。

立ち上がりの失点がもったいなかったです。前から行こうという選手とファーストDFが行ってそのあとに連動して行こうという選手の意思疎通がうまく合わずにアプローチに行くけど、相手にはがされてしまいました。あまりうまくいきませんでした。ただ後半は選手たちの間で自分たちの力を信じていこうと、セカンドボールにも行けたと思います。

(いけるかなという時間帯の中で4失点目を喫しても、2点を盛り返すことができました)落ちたらダメなので、攻撃陣がしっかりと締めて戦おうと話していました。ゴールシーンは思い切って振り抜こうと決めました。みんなで走って前から守備をして、自分たちのサッカーを頑張れば次の試合でもチャンスがあると思います」

 

[グループステージ順位表]
順位 勝ち点 得失点差
1位 FC東京U-18 3 +2
2位 京都U-18 3 +1
3位 松本U-18 0 -1
4位 町田ユース 0 -2

 

[今後の試合スケジュール]
■第2節・7月24日(月)vs京都サンガF.C.U-18
11:30キックオフ/前橋市富士見総合グラウンド

■第3節・7月26日(水)vs松本山雅U-18
11:30キックオフ/前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場

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