【★無料公開】痛恨の逆転負け。勝負は運命の第2戦へ【マッチレビュー/Fリーグプレーオフ決勝・名古屋オーシャンズ戦】
■DUARIG Fリーグ 2017/2018 プレーオフ準決勝・1月20日(土)16:30キックオフ
駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場/1,282人
名古屋オーシャンズ 4-2 ペスカドーラ町田
【得点者】名古屋/20:14 吉川智貴、33:04 ヴァルチーニョ、35:32 橋本優也、37:24 ラファ 町田/17:57 中井健介、26:20 西村祐飛
▼ターニングポイントは守護神の退場処分
試合の潮目は31分26秒に訪れた。
2-1で1点をリードしていたペスカドーラ町田がカウンターを食らう。星龍太からヴァルチーニョにパスをつながれると、ヴァルチーニョがシュートを放つ。そのボールに前へ出て反応したピレス・イゴールが手でセービング。ピンチをしのいだ……かに見えたが、イゴールのセービングはペナルティーエリア外だったとして、主審の山崎聖也氏は得点機会阻止と判定。イゴールにレッドカードが提示されたため、町田の守護神は退場処分を受けてしまった。
ゴレイロがイゴールから小野寺優介への交代を余儀なくされた上に、町田は数的不利に立たされる。「3対4の状況でゴールを守り切ろうという声が多かった」と西村祐飛。パワープレーでの守備時さながらに体を張って数的不利の2分間を守り切ろうとする町田。しかし33分4秒。ヴァルチーニョのシュートはクロスバーを直撃したものの、リバンドボールがゴールラインを割ったとの判定で名古屋に同点弾を奪われてしまった。
守護神を失った上にダメージの大きい失点を喫した町田は名古屋の攻撃を受け、残り5分を切った段階から計2失点。「イゴールが退場になったことが試合のキーポイントになった」。後半の勝ち越し点を決めた西村がそう振り返ったように、幾度となくピンチを救っていた守護神の離脱と数的不利下での失点が響く形で、町田はプレーオフ決勝第1戦を痛恨の逆転負けで落とした。
連戦で迎えるプレーオフ決勝第2戦。悲願のプレーオフ制覇を果たすには3点差での勝利が必要ーー。
「(逆転は)不可能ではないと思っている」
キャプテンの森岡薫は試合後の会見で“逆転”優勝を誓った。
Photo&Text by 郡司 聡(Satoshi GUNJI)