サッカーライター大忘年会 12/20(木)渋谷で開催

「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】相馬直樹監督「少し動きに乏しいゲームとなったが、粘り強く勝ち点1を取れた」+甲府・吉田達磨監督、島川俊郎、小塚和季、田中佑昌、高野遼【ヴァンフォーレ甲府戦/監督・選手コメント】

■明治安田生命J2リーグ第3節・3月10日(土)14:00キックオフ
町田市立陸上競技場/5,802人
FC町田ゼルビア 0-0 ヴァンフォーレ甲府

 

■相馬 直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「ホーム連戦という形になりましたが、たくさんのファン・サポーターの方々に来ていただきました。まずはお礼を申し上げるとともに、少し動きに乏しいゲームとなりましたが、そういう中でも粘り強く勝ち点1を取れました。その一方で勝ち点3を取れなかったという側面もあったと思っていますが、相手に決定機を作られる中、ファン・サポーターの方々の声援のおかげで勝ち点1を取れたかなと思っております。

ゲームのほうですが、ピッチはボールが動きづらく、先週の大宮戦ほどではないですが、風もある中、お互いにボールをつなぐことが難しい展開となったために、頭の上を越えるボールやルーズボールが多い展開になったのかなと思います。前半は高い位置でボールを奪うシーンは作れましたが、奪ったあとにボールをつなぐことが難しく、ボールを運んでもスピードダウンしてしまう場面もあった上に、甲府さんがこちらの攻撃を吸収するような守り方をしてきたことが影響していたことも含めて、少し攻め切れない前半でした。

後半は似たようなシーンはありましたが、甲府さんが田中選手を投入してきたあたりからシンプルに背後を狙ってくる形が多くなってきたために、ややオープンな展開となりました。さらに退場者が出たことで反対に甲府さんはやることがハッキリしました。

ただメンバー表を見る限り、甲府さんはわれわれの攻撃を受けた中でカウンターを仕掛ける形をイメージしていたと思いますが、甲府さんが10人になったあとはそういう展開が色濃くなっていったと思います。また10人になったほうがわれわれはチャンスを作られてしまったとも思っています。

自分たちが普通に11人対11人で試合が流れている中では共通認識を持ちながらプレーできたかもしれませんが、相手の人数が減ったことで少しずつズレが生じていました。あらためて確認する必要はありますが、われわれが勝ち点を積み重ねていくためには、そういった(相手の人数差によって生じる)ズレをなくしていかないと、勝ち点をもぎ取ることは難しくなる世界だと思っています。相手にチャンスを作られた中で勝ち点1をもぎ取ったことは評価しつつ、次からの3連戦の初戦である山形戦に向けた準備を進めていきたいです」

ーー残り15分の時点で交代カードを3枚切り終えていましたが、途中出場の選手が入ることでどんな化学反応を期待していたのでしょうか?
「2枚代えた時点は相手が11人だったと思いますが、甲府さんが裏へ入れるボールを増やしてきて、われわれが前向きにボールを回収する回数が減ってきていました。その中で前にポイントを作りたいという意図を持っていましたが、前節の大宮戦ではドリアン・バブンスキーがその仕事を果たしてくれたので、そういったことを期待して彼を起用しました。またセカンドボールの回収率が落ちてきていたので、森村の少し前に出て行く力に期待して森村を起用しました。さらに杉森の起用に関しては、一人が減った中でも甲府さんは後ろの枚数を5枚維持する形を取っていたため、真ん中から崩すことは難しいだろうと、サイド攻撃を強化する上で彼を起用しました。

ただ、今日のピッチコンディションはボールが走らず、ボールを蹴りたい位置に置けずに、ドリブルでうまくボールを運べず詰まってしまってボールを持ち直すことで相手が寄せられる時間ができてしまうなど、お互いに難しいシチュエーションではあったと思います。ピッチコンディションを考慮すれば、杉森の起用は未知数の部分はありましたが、相手にとっては嫌な選択だったかなと思っています」

 

■吉田 達磨監督(甲府)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「退場者が出たにもかかわらず0-0で良かったという言い方ができるのか。相手にチャンスを作らせずに、点を取るチャンスを作れたことが良かったという言い方ができるのか。今日の試合をどう捉えるかは、メディアのみなさんの見解もあると思いますが、これからの僕たちの戦い方次第なのかなと思っています。

実際の試合は思ったよりもボールを回収できずに、相手のストロングポイントとわれわれの出足の悪さや足が動かないことがちょうど噛み合う展開にはなりました。当初の想定ではおおよそ長い距離を走ってのカウンターでチャンスを作る展開になるかなと思っていましたので、ミッドウィークのトレーニングではそういうトレーニングをしてきました。実際にトレーニングで取り組んできたような景色が表現される場面もありましたし、毎日のように落ち着く場面では落ち着くようにと言っている中、落ち着いてプレーできないシーンがあったことは、これからもみんなで取り組んでいくべきことです。

また、クリアボールに関しても、タッチラインに逃げるばかりではなく、遠くへ飛ばすシンプルな技術など、やらなければならない仕事はまだまだあります。

トップのチームは勝ち点9で2ポイントのわれわれとは7ポイントの差があります。ただ順位表を見るのではなく、前を向いて戦っていこうという考えはチームで共有していることですから、しっかりと前を見て、まだまだまだまだまだまだ試合はありますから、早く勝ち星をサポーターに届けられるように、早く安心してもらえるようにやっていきたいと思います」

――ジネイ選手が初出場、初先発でしたが、チームにもたらせたものは?
「僕たちが意図を持ってジネイにボールを入れるシーンを思ったほど作れなかったですが、ヘディングで競り勝つことやボールを収めることなど、前線で明らかなポイントになれることを見せてくれました。コンディションで言えば、まだ5~6割の段階でゲームをしながら合わせていくということでやりましたが、今日も疲れてからのほうが体が乗ってきましたけれども、そんな形でもう少しコンディションが上がっていくんじゃないかと思います」

――今日は3バックにして、サイドの幅を取り、前の試合よりも長いボールが多かったですが、それは町田の守り方で生まれるスペースが狙いだったのか。それともピッチやほかの要素を含めた戦い方だったのでしょうか?
「どちらもあると思います。ピッチに問題があったわけではなくて、まとわりついてくるというか、グラウンダーのパスのスピードが上がりませんでした。技術の問題もあるかもしれませんが、そういうもので、選手同士の距離を縮めて、もう少しプレースピードを上げるのか。2つ、3つを飛ばすような、一気に展開するパスをつけるか、という意図があったと思います。ただ僕たちはまだそこまで(精度の高いプレーレベルを表現できる段階)ではないんだということでもあります。

ただ町田と戦うということはこういう展開になりがちです。それは十分に分かっていることですし、ロングボールが増えるので相手陣内に入れば違ったイメージができましたが、前半に苦しんだのは芝と風の影響かなと。

あとは自分たちが頭の中で『なんかうまくいってないなぁ』というか、いつもと違う戦い方を強いられると、(いつもとは違う戦い方を)徹底したつもりでしたが、自分たちで『うまくいってないんじゃないか。パスがつながっていないからダメなんじゃないか』と思い込んでいるだけだと思います。そういう意味ではもったない試合でした。

勝手に自分たちで起こっていない問題を作り出して、逆サイドを見ないで蹴ってもつながることがありますし、ロングボールを蹴らされて、セカンドボールを回収されることも試合の中では起こり得ることです。うまくいけば、一気にカウンターで道が開けるわけで、それでモヤモヤしたような、『なんかうまくいってないんじゃないか』と勝手に思い込んで前半を終わってしまいました。

後半は相手のリズムも少し落ちてきてシンプルにひっくり返して僕たちが前線に入って行くシーンが生まれ始めたと思いました。島川(俊郎)のところでセカンドボールが取れなくなってきた……という矢先に一人退場になりました。残念ですが、ロングボールが多くなったのは生じる町田のスペースを突く意図とピッチ状態を考慮して、ロングボールを蹴る展開になったのかなと。その両方があると思います。

しかし、言い訳にはできないことですし、違うアイディアを持ちたいですね。シンプルに相手のプレッシャーを外して、ブチ込んでいけない以上、長いボールを使って陣地を回復していく、そしてサイドを変えていくことがもう少しできれば良かったと思っています」

 

■MF 20 島川 俊郎(甲府)
割り切った戦いをするべきだった
「自分のポジションで後手に回った部分が多かったです。ルヴァンカップに出場したメンバーには僕たちに足りないものを見せてくれました。ルヴァンカップに出たメンバーが結果を残したことで自信を持って試合に臨みましたが、難しい試合になってしまいました。今日に関してはもっと割り切った戦いをするべきでしたし、J2では今日のような試合が増えてくるので、割り切るメンタリティーが必要でした。攻撃のスタートでうまく入れなかったのは僕の責任だと思っています。

例えばビルドアップの時に僕が相手の2トップの間で牽制できれば良かったですし、数少ないターンできる場面でしっかりと前を向いて、ビルドアップしていかないと、3バックへの負担が出てしまいます。相手の2トップが3バックにプレッシャーをかけにきた時は自分が空いてくるので、そのタイミングで前にパスをつけていかないと。相手はハイラインでボールサイドに寄ってくることが分かっている中で空いたスペースでポジションを取るべきでした。セカンドボールをシンプルに相手の裏に蹴るとか、試合運びをうまくできるようにしないといけません」

 

■MF 19 小塚 和季(甲府)
単なる自分の実力不足
「ボールを触る回数や前を向けるシーンが少なかったです。ポジションがシャドーに変わった影響ではなく、単なる自分の実力の問題です。切り替えてやっていきたいです。ブレずに狙いとしていたプレーを続けられれば良かったです」

 

■MF 14 田中 佑昌(甲府)
流し込もうとしたけど、シュートが浮いてしまった
「あのシーンは決めなければいけないですね……。相手は前から来る印象があったので、間と背後を突ければ良いかなと思っている中で、背後に結構スペースが空いていました。(終了間際の決定機の場面について)GKと1対1の場面で流し込もうとしたのですが、シュートが浮いてしまって、GKに止められてしまいました。1本目を大事に決めるべきでしたし、10人になっても勝つことができれば一番良かったのですが……。個人としては動き出しもできていたので、コンディションを上げてもっとチャンスを作っていきたいです。ランニングする機会ももっと増やしてチャンスを作れればと思います」

 

■MF 35 高野 遼(甲府)
もっと振り幅を大きくした攻撃が必要だった
「泥臭い、ガムシャラなチームはJ2ではほかにも多いですし、こういう相手でも勝ち点3を取らないと、上には行けません。もっと振り幅を大きくした攻撃が必要でした。風上でマイボールにする時間が少なかったです。もっと裏をきれいに取れたらもう少し試合を楽に進められましたけど、相手も背の高いCBではね返されることも多かったです」

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ

タグマ!サッカーパックのご案内
全35メディアが読み放題