「ゼルビアTimes」郡司聡

相馬直樹監督「選手たちが90分間、自分たちから仕掛けていく姿勢を貫くことで、それが結果につながった」+福岡・ファビオ・ペッキア監督、松田力、輪湖直樹【監督・選手コメント】

■明治安田生命J2リーグ第9節・4月13日(土)14:00キックオフ
東平尾公園博多の森陸上競技場/5,042人
アビスパ福岡 0-2 FC町田ゼルビア
【得点者】町田/18分 富樫敬真、88分 森村昂太

◼︎相馬直樹監督(町田)
ーーまずは今日の試合の総括をお願いいたします。
「まずは遠く町田からわれわれのサポーターに足を運んでいただきました。いつもになりますが、ありがとうございます。そして今日は勝ち点3を持って帰る報告ができたこと、うれしく思っています。

ゲームのほうは攻守で自分たちから仕掛けることをやろうと準備をしてきた中、前半から非常に前向きなプレーをたくさんしてくれて、その流れの中で先に点を取ることができました。ただ前半の終盤の時間帯は、少し足が止まり始めて、苦しい時間帯になりましたが、そこをよく頑張りながらできたなと思います。危ないシーンもあったのですが、そこで後ろに引かないことが、非常に良かったのではないかと思います。

後半に入ってもわれわれの前に行く姿勢は失わないようにしようと話し、もちろん福岡さんも選手を入れ替えながら、パワーのある選手を入れてきた中で、少し押し込まれる時間を作られていきました。

ただ今シーズンは今日まで複数得点を取ることがなかったのですが、最後まで引いて守るのではなく、前に出るという姿勢を示して、今日は複数得点を取ることができました。複数得点を取れたことも含めて、選手たちが90分間、自分たちから仕掛けていく姿勢を貫くことで、それが結果につながり、本当に良かったなと思います。

またすぐに次のゲームがあります。そこに向けて反省点もあると思いますが、自分たちから仕掛けられるように準備していきたいと思います」

 

ーー今日はセカンドボールとプレスの掛け合いがポイントだったと思いますが、そこで優位に立つためにどんな準備をされてきたのでしょうか?
「今回は3連戦があって、それが明けた後の試合だったので、準備期間も1日短く、実際は非常に短い準備期間だったため、あまり特別なことはできなかったのが、正直なところです。

ただ、自分たちのスタイルをどこまでできるか。福岡さんのことを必要以上に意識するよりも、自分たちのスタイルを貫き通せるかということを、選手たちがよく頑張ってやってくれたなと思いますし、そこに尽きるなと思います」

 

ーー先発メンバーについて、いろいろな選択肢がある中で、今回象徴的だったのが中島選手の左サイドハーフでの起用と、SBの右に奥山選手、左に下坂選手を起用したことだと思います。彼らを起用するにあたって、期待したことはどんなことでしょうか?
「ジョン(・チュングン)が前節の甲府戦はドローのゲームでしたが、非常にコンディションの良さを見せていました。われわれの中盤はいろいろな理解力が必要だと思うので、そこを考慮してジョンが中盤をやるよりは、トップのほうが少しチームとしての戦い方を整理できていたので、起用しました。中島をこの3年間で、スタートから最後まで(交代するまで)サイドで使ったことは初めてかもしれません。経験を含めていろいろなものを持っている中で、先ほども話したことですが、準備する時間が少なかったので、不安な面も正直ありました。ただその中でも彼は時間を作って攻撃に入っていくことを増やしていったり、守備でもうまくスイッチを入れてくれたと感じています。

両サイドについては、下坂が今シーズン非常に思いを持って、また覚悟を持って戦って準備をしてくれているということをずっと見てきました。その中で、いまわれわれが仕掛ける姿勢を出したいという中で、特にSBが前に出るかどうかは生命線になります。彼の思いに一つ懸けてみたいということが、今日こうした形で彼にピッチに立ってもらった理由です」

 

ーー先ほどのお話ではないですが、中島選手を左サイドに使ったことがポイントだったと思います。攻守の起点になったり、裏へのパスを出したり、1点目の起点にもなりました。サイドのポジションで起用することにどのような期待をしていて、彼の評価はどのようなものですか?
「一つは時間を作ることができることです。そして攻撃でも守備でも、スイッチを入れることができます。もちろんもともと、スピードを持っている選手ではありますが、それだけではなく、攻守両面において、スイッチを入れるという意味では、次の一手を逆算した、一歩先を読めなければなりませんが、それもできる選手です。

攻撃においてもボールを受けるだけでは終わらずに、次のことを考えながら動いてくれるとも感じています。ちょっとした距離感を含めて、経験がある選手なので、うまく時間を作れることも彼の良さです。彼が良い形で周りに関わることで、周りの選手の良さを引き出してくれたのではないかと思います」

 

◼︎ファビオ・ペッキア監督(福岡)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「良いスタートを切ることができなかった試合で力は町田のほうが上だったと認めざるを得ない試合だと思います。ゴールチャンスを作りましたが、決められなかったです。仕方がないですね。切り替えるしかないです」

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