「ゼルビアTimes」郡司聡

相馬直樹監督「勝ったことでチームと選手たちに、必ずやまた自信が生まれると思う」+岐阜・大木武監督、栗飯原尚平【FC岐阜戦/監督・選手コメント】

■明治安田生命J2リーグ第15節・5月26日(日)19:00キックオフ
岐阜メモリアルセンター長良川競技場/4,538人
FC岐阜 1-2 FC町田ゼルビア
【得点者】岐阜/90+2分 栗飯原尚平 町田/20分 富樫敬真(PK)、45+1分 ロメロ・フランク

◼︎相馬直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いします。
「まずは東京からわれわれのサポートに集まっていただき、サポーターのみなさまには最後まで声を枯らしていただきました。まずは『ありがとうございました』とサポーターのみなさまにお礼を申し上げたいと思います。

最後は何が起こるか分からない展開になりましたが、勝ち点3を一緒に持って帰ることができることを非常にうれしく思いますし、勝ち点3を取る上で本当にみなさまの応援が大きかったと思います。ありがとうございました。

ゲームのほうですが、ナイトゲームとはいえ、この時期にしては、ちょっと普通ではないような気候の下で試合をやることになりました。ただその中でも、われわれらしく前から奪いに行くこと、相手の背中を取りに行くこと、そしてそういう前に出ていくことを、攻守両面においてやっていこうと。足が止まる時間帯が来るかもしれないけれども、そういったことをやろうと選手たちには伝えてピッチに送り出し、実際にやってもらいました。非常にそういったことをできていたことで立ち上がりから良い流れをつかめたんじゃないかなというふうに思っています。

実際にはちょっと岐阜さんがやり方やシステムを変えてきたことで、どうしても特に前半は、長いボールが多い展開になったかなと思っていますが、その中でも少しセカンドボールが相手に出る時間帯もあったかと思います。それでも粘り強く戦いながら、特に前半の終了間際に点を取れたことは、非常に大きかったかなと思っています。

後半も、岐阜さんが前半と同じような戦いをしている部分もあったので、しっかりと球際やファーストDFを決めて競ったこぼれ球を拾っていくことが大事になりました。そういう中で、ハーフタイムには3点目となる追加点を取って、ゲームを決めようということを選手たちに話して送り出しました。

ただ後半は早い攻めで前に出られるのですが、後半は押し込んだ時間帯をなかなか作れませんでした。実際に後半のフィニッシュは公式記録でも1本でした。良い位置でボールを奪えている、前にボールを運び出せている時もあるので、今後に向けてはそういった場面で少なくともフィニッシュにつなげられるような形にしていくことが大事になると感じています。

もちろん最後は失点で0で終わることに越したことはないんですけれども、そうならなかったのは、最近は勝ちが少しなかったことが影響した部分があったのかもしれません。最後に1点を取られて、何が起きるか分からない状況になってしまったことも含めて、それはまた、今後の反省や課題になると思っています。

ただやはり、今日に関しては勝つことで、また自信というものを選手たちやチームに必ず生んでくれるんじゃないかなと思っています。またこれをしっかりと次のゲームにつなげていけるようにしていきたいなと思っています」

 

ーー今日もゴールに絡んでいたロメロ・フランク選手は、攻撃における存在感が増していると思います。今季のスタートからを含めて、彼の存在感について、監督の目にはどう映っていますか?
「相手にとっても嫌な選手に十分なっていると思っていますし、実際にボールを収める、そして相手を破くということを含めて、かなり幅広い仕事をしてくれていると思います。

そういったことを今後もまた当然、続けていってほしいと思いますし、実際のことは分からないですが、子供が生まれたことも良い方向に出ているのかもしれないなと、そういうふうに思いながら見てます。もちろん、そこだけではチームが勝ち切っていけるわけでは当然ないので、それ以外の部分もしっかりと上げていけるようにしていきたいと思っています」

 

ーー最後の交代選手は志村選手が入って、ボランチのポジションに入りましたが、その狙いを教えてください。
「最終ラインの選手を動かすという選択肢はもちろんありました。例えばマサや海舟を真ん中のポジションに動かすことも当然選択肢としてはありますが、彼はもともとがボランチの選手でもあります。ただここ最近は最終ラインでプレーしていることが多いので、そこでの起用も含めて考えました。

終盤の時間帯は流れの中で、ちょっとフランクが攻撃をした後に戻れなくなってきていましたし、ちょっとCBの前で相手のボールが収まる回数が増えてきてしまいました。そのあたりのことも考慮してボランチのポジションに入ってもらいました。ただ、そういった交代によるメッセージ性を含めて、結果的にちょっと重心が下がってきてしまったかなというふうには思っています。

ただそれは、チームにとってもそうですけれども、僕自身も含めて、一つはやはり勝っていない中での課題でもありますし、さらに強気で選手たちが戦えるように持っていくようにすることも必要かなと思います。例えば、1点を取られずに2-0で終わらせる、もしくはあそこから3-0にするような、そういう力強さを出すには、選手たちが強気で戦えるようにすることが必要なことかなと思っています。

ただ実際に、今日は勝つことが非常に大きいというふうに思いますので、そういった意味では選手たちが最後まで粘り強く戦って戻ってきてくれたと思っています」

 

◼︎大木武監督(岐阜)
――まずは試合の総括からお願いします。
「前半からゲーム展開は読めていました。なんとか耐えるべき場面で耐えたかったですが、耐えられなかったので、それがすべてだったかなと思います。最後に1点を返したことは良くやったと思います」

 

――スタートからシステムを変更しましたが、その意図は?
「前節の千葉戦でシャドーのところを使われたので、後ろからしっかりと蓋をして前から守備をすることを意図していました」

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