「ゼルビアTimes」郡司聡

相馬直樹監督「最後まであきらめずに、ファイティングポーズを取り続けた選手たちを誇りに思う」+長崎・手倉森誠監督、呉屋大翔、髙杉亮太、徳永悠平、磯村亮太【V・ファーレン長崎戦/監督・選手コメント】

■明治安田生命J2リーグ第18節・6月16日(日)17:00キックオフ
町田市立陸上競技場/4,328人
FC町田ゼルビア 2-2 V・ファーレン長崎
【得点者】町田/62分 オウンゴール、68分 富樫敬真 長崎/17分 呉屋大翔、45+2分 呉屋大翔

◼︎相馬直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「今週と来週とホーム2連戦になるのですが、そういった中で多くの方々にわれわれのサポートに集まっていただきました。本当にありがとうございましたとお伝えさせてください。今日は急に暑くなった中での試合でしたが、17時キックオフというまだ日差しもキツい中で集まっていただき、熱のこもった応援をしてくれたと思います。あらためて、ありがとうございましたとお伝えしたいと思います。

現在6位の長崎さんは、昨年J1を戦ったという相手でもありますから、いまのわれわれの立ち位置からすれば、間違いなくチャレンジャーではあるので、自分たちが前掛かりになって戦っていこうと選手たちを送り出しました。

前半からわれわれらしくボールの動かし方もそうですし、ボックスの中の入り方もそうですが、われわれの狙っているような形をたくさん作りながらゴール前に入っていく、そしてフィニッシュの形も作れていました。

ただやはりそういったプレーが続いても、いくらボックスの中に入っても、やはりゴールはゴールのネットを揺らさないといけないものです。しかし、そういった中で相手に作られた2チャンスで失点し、2点ビハインドで折り返す形になりました。選手たちは動揺というか、ショックというか、前半の終盤に取られたことで、そういった状況になってもおかしくなかったのですが、ハーフタイムには特にサブで戻ってきた選手たちが『こっからだ!』という声をかけてくれました。

それこそいま、われわれの置かれている順位、そして目標としているJ1を考えたら、0-2という結果で済ませるわけにはいきません。それだけに残り45分しかない中で、これをひっくり返しに行こうという意思を持って後半に入ってくれましたし、選手たちがそういったファイティングポーズを取ってくれたと思っています。

その中でもちろん、われわれも前半からかなり飛ばしていた部分もありましたが、相手もわれわれのインテンシティーに引っ張られてかなり消耗していたと思います。そういう中で途中から入った選手たちが流れを作ってくれた後半だったなと思っています。

実際にそういうところから点が生まれたり、チャンスが生まれたり、その中で追いつくことができましたが、それだけではなくて、ひっくり返すことができたら、なかなか勝ちが来ないわれわれの状況からすると、ものすごく大きなものになったと思います。

でも選手たちは最後まであきらめずにファイティングポーズを取り続けて戦い抜いてくれました。そんな選手たちに感謝したいと思いますし、彼らのことを誇りに思っています。ここから先もゲームが続いていく中で勝ち点3につながるように、選手たちとしっかりと戦っていきたいなと思います」

 

ーー先ほど、途中出場の選手が流れを変えてくれたとおっしゃっていましたが、中島裕希選手をかなり早く入れて岡田優希選手、ドリアン・バブンスキー選手を起用されましたが、その順番や時間の狙いを教えてください。
「全体の流れの中で今日の暑さを含めて後半勝負になるだろうと思っていました。もちろんリードした状況で後半を迎えたいとは思っていたのですが、後半リードした状況になった中でも、時間を使いながら、背後に出ることや背後を使うこと、その両方をできる中島をベンチからスタートしてもらう形にしました。そういった中で多少早い時間に中島に入ってもらったという意図がありました。

岡田に関しては、ちょっと前線が背後をつく動きができていたのができなくなってきてしまったので、そのあたりのプレーは土居が得意だということも含めて、土居を前線に、岡田をサイドで起用しました。

前半もそうでしたが、連続して動いた中で相手がついてこられないことが多かったので、そういったプレーは岡田が得意としていることですし、最後のフィニッシュの強みを持っている選手でもあるので、そういった狙いを含めて、岡田を出しました。

追いついた後に、あと1点という展開の中で、多少長いボールがあったこと、そして両チームの選手たちの足が止まっていた部分があったので、今回の選手交代が一番正解だったかどうかは分かりませんが、セットプレーを含めても、一発があるドリアンを起用する形になりました。そこで最後に点を取れればという展開でしたが、また今後はそういった展開でも点を取れるように、次に向けてしっかり準備していきたいと思います」

 

◼︎手倉森誠監督(長崎)
――まずは試合の総括をお願いいたします。
「先に2点を取れて、町田さんのコンパクトディフェンスを攻略することができました。2-0から3-0にする、もしくは点を取られても逃げ切ることができれば、チーム力の高さを示すことができたと思います。序盤から手を焼いた彼らのサッカーに押し込まれていたことを考えれば、両者とも前節の負けから立ち直って、痛み分けにはなりますが、勝ち点1を拾えたこと、この結果は妥当なのかなと。

ゴール前に人数を掛けてパス&ゴーで動かされて、体力を奪われていたので、それだけ相手の攻撃にパワーがありました。逆に動かされた分、鍛え上げてもらったのかなと。この結果をルヴァンカップや次のリーグ戦につなげていければと思います」

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