「ゼルビアTimes」郡司聡

相馬直樹監督「私がいない期間のコーチングスタッフや選手たちの良い仕事が、結果につながった」+岡山・有馬賢二監督、関戸健二、濱田水輝【ファジアーノ岡山戦/監督・選手コメント】

■明治安田生命J2リーグ第29節・8月25日(日)19:00キックオフ
シティライトスタジアム/9,354人
ファジアーノ岡山 0-3 FC町田ゼルビア
【得点者】町田/28分 平戸太貴、67分 森村昂太、75分 ロメロ・フランク

◼︎相馬直樹監督(町田)
――試合の総括をお願いいたします。
「まずは日曜のナイトゲームにたくさんの方々に町田から来ていただきました。そして聞いた話によると、李漢宰と(佐野)海舟が地元での試合ということで、彼らの応援に来てくださった方々も含めて、そういったみなさんの期待に応えることができてうれしいです。選手たちは粘り強く戦わなければならない状況でしたが、みなさんの声援は選手たちが戦い抜く力になりました。本当にありがとうございました、と最初にお伝えさせていただきたいと思います。

ゲームに関しては、前節、岡山さんは3-0で勝っており、われわれは久しぶりに失点しなかったというゲームだったのですが、8試合勝ちがないという状況でした。序盤に関しては、そうしたチーム状況の差がそのまま出ているような、勢いのあるファジアーノさんに対して、われわれは自信を持ってピッチに立ってほしいと思っている中で、ちょっと自信なさげな様子があったゲームの始まりだったかなと思っています。ただ一つビッグセーブがあり、そのあと(藤井)航大がオウンゴールしかけましたけど、結局は入らなかった。それが試合の潮目になったと思います。

そしてわれわれがしっかりとボールを運んだ時にチャンスが作れてゴールが生まれたという形になりました。われわれからすると、先制点を取るのは久々なのではないかなと思いますし、その中でも相手の先制のチャンスを止めてくれた、増田のビッグセーブがありましたが、先制点が非常に大きな、今日のゲームの中では大きな流れのポイントになったのではないかなと思っています。

 

また前半に関して言いますと、まだしっかりと自信というものが出し切れない部分もあったのですが、反対に岡山さんのほうに少しずつ焦りが出てきた中で、われわれにチャンスが出てきました。前半はセットプレーを含めて、もう1点を取れるチャンスがあったと思いますが、取ることはできませんでした。

ハーフタイムに1-0で選手たちが戻ってきて、守りに入らないことをしっかりと確認して、もう一度自分たちがやれることと、やるべきこと、その両方を徹底してやろうということで、後半のピッチに送り出しました。

その中で、ユウキ(中島裕希)のシュートから追加点が生まれましたし、守備の部分でも粘り強く戦えていました。そして少し前半の戦いぶりよりは、後半のほうが岡山さんが背後を取るという狙いを一致させて、徹底してきました。逆に途中からは、われわれとしては単調になってきて、後ろのほうは少し守りやすくなってきた部分もあったかもしれません。

その分、セカンドボールを拾われる中で押し込まれる時間は増えたのですが、その中からでも攻撃に出る時間を勇気を持って作ってくれたことが3点目につながったと思います。無失点を2試合続けることができましたが、今後に向けてしっかりつないでいけるゲームになったかなと思います。

 

前節の栃木戦は、私が体調不良により、1週間コーチングスタッフに任せて戦ってもらいました。その中でわれわれの戦い方をあらためて整理して、ストロングポイントを整理して、無失点で帰ってきてくれました。その流れを作ってくれた村主(博正)ヘッドコーチを含めたコーチングスタッフ、そしてそれに信じてついてきて戦ってくれた選手たちもそうですが、それが今日のゲームの結果に大きくつながったなと思っています。僕自身は何もしていないというか、選手たち、スタッフたちに本当に感謝の気持ちだけです。

彼らの良い仕事が今日の結果につながったと思います。まだリーグ戦は続きますし、われわれの順位や勝ち点からすると、喜んでばかりもいられませんので、今日の試合を今後につないでいけるように頑張っていきたいと思っています」

 

――いつもチームがやろうとしている形ではありますが、今日の試合は特に攻守両面でボールに対して、人が一人でも多く関わるような状況を作れていたと思います。その要因について、監督の考えを聞かせてください。
「一つは、先ほども申し上げましたが、僕もこのチームを率いて長いので、その中で先週一週間、村主ヘッドコーチだけではなく、スタッフが指導をして、選手たちに語りかける機会は増えたと思います。きっとそれは僕と同じ話しをしてくれたと思います。

ただその中でも多少ニュアンスが違ったり、ボイスチェンジと言いますか、そういったことが結局、前節は勝利にはつながらなかったですが、19試合ぶりの無失点につながったことが、一つ大きな自信と言いますか、われわれの戦い方を、あらためて選手たちが確認できたのではないかなと思います。先ほども感謝という言葉で表しましたし、どんな話をしたかまでは聞いていないですが、きっとそれが今日の勝利につながったのではないかなと勝手に思っています」

 

◼︎有馬賢二監督(岡山)
――まずは試合の総括をお願いいたします。
「ゲームの入りそのものは悪くなかったです。ただ次第にセカンドボールを拾えなくなる回数が減って、チャンスはあったのですが、そこで取り切れなかったことでセカンドボールを拾う前に全体の距離感が広がってしまいました。先に幅を取ることを急いでセカンドボールを拾えなくなりました。また一つ目のピンチで取られたことで慌ててしまったのかなと思います。

いい距離感を保ってセカンドボールを拾って攻撃につなげていこうとしていましたが、2点目を取られたことで単調になり、間延びしてしまいました。もう一度ベースの部分を見直して、次の戦いにつなげていかないといけません。これだけのお客さんが来ていただいた中で、こういう敗戦をしてしまったので、次のホームではまた勝利を喜び合えるように選手たちと一つひとつやっていきたいと思います」

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