「ゼルビアTimes」郡司聡

相馬直樹監督「われわれが持っているものを出し尽くす戦いをしてくれたが、勝ち点に届かなかった」+長崎・手倉森誠監督、大竹洋平、翁長聖【監督・選手コメント】

■明治安田生命J2リーグ第35節・10月5日(土)18:00キックオフ
トランスコスモススタジアム長崎/6,767人
V・ファーレン長崎 3-2 FC町田ゼルビア
【得点者】長崎/9分 呉屋大翔、53分 大竹洋平、88分 大竹洋平 町田/51分 平戸太貴、64分 ジョン・チュングン

◼︎相馬直樹監督(町田)
――今日の試合の総括をお願いします。
「まずは東京からわれわれと一緒に戦いに来てくれたファン・サポーターのみなさんにお礼を言いたいと思います。一緒に勝ち点3を目指したのですが、それを持ち帰ることができず、非常に申し訳ない、悔しい思いですが、本当に選手たちは勝ち点3を目指して戦ってくれました。その裏にはファン・サポーターのみなさんの存在があったからだと思っています。あらためてありがとうございますとお伝えさせてください。

ゲームのほうですけれども、早い時間に点を取られてしまいました。正直、ジャッジに関しては、いろんなことがあったのですが、そういう中で前半を0-1で折り返すことができたので、後半、もう一度戦おうということを伝えて、選手たちを送り出しました。そして、選手たちはよく戦ってくれたと思っています。

ただ、勝ち点3、そして勝ち点1もそうですが、勝ち点を持って帰えるには少し足りなかったです。選手たちは、今、われわれが持っているものを出し尽くす戦いをしてくれたと思いますが、そこに届かなかったです。ちょっとしたことで相手にこぼれてしまったところもありましたが、次節ホームに戻る試合でその悔しさをぶつけられるように、また良い準備をしていきたいと思っています」

 

――後半はかなり点を取り合う展開になりましたが、それは相馬監督が狙っていた展開だったのでしょうか?
「狙ってはいないですけれども、われわれにとっては点を取りに行かなければいけないという中で後半がスタートしていますので、われわれにゴールが生まれたことは非常にポジティブだったと思っています。その一方で相手にもゴールが生まれていることについては、当然見直さなければいけないですし、そこには原因があると思います。その失点の原因に関しては、修正しなければいけないと思っています。ただ、リスクを負って戦ったという部分も、正直ありましたので、ある程度の打ち合いになることも想定した中ではありました」

 

――今日の結果によって、J1参入プレーオフ圏に入るための勝ち点に届かない形となりました。今季「J1昇格」を目標に掲げた中で、あと7試合残っているわけですが、今後どのような目標を持って戦っていくお考えでしょうか?
「われわれが置かれている状況を考えると、下位で順位を争っている状況です。今、言われたような状況であることはゲームをする前から分かっていましたが、これからも目の前のゲームに本当の意味で尽くしてやっていくしかありません。これはどこで争っていようと同じだと思っていますので、もう一度選手たちとしっかりと戦えるようにしたいと思います」

 

――前半の早い段階で前線の選手(富樫敬真選手)を交代しましたが、ゲームプランを変えたことについて聞かせてください。
「富樫敬真には久しぶりに先発で出てもらったのですが、そういう意味では少しゲーム勘がなかったかなと思っています。ボールを持った時もそうですし、ボールがない時のジャッジもそうですが、いろいろな部分でのジャッジが、周りとズレているシーンが非常に多く、少しそれによってわれわれのリズムにならない時間帯が長く続きました。早めに代えないとさらに失点するかもしれないという判断の中で交代させました。もちろん前半のうちに5分だけでも交代させたあとのチームのリアクションや状況を見て、ハーフタイムにさらに何かできると考えた上での判断でした」

 

◼︎手倉森誠監督(長崎)
――まずは試合の総括をお願いいたします。
「逆転昇格に向けて、自分たちの立場では勝たなければ、そのストーリーは実現しないという話を選手たちにしてきました。前節の大宮戦、0-3での敗戦からのリバウンドメンタリティーと、逆転昇格を実現させようという姿勢を示そうと試合に臨みました。

町田さんのストロングポイントとウイークポイントを把握しながら、先手先手でやるべきことをやろうと。エアポケットのような状況で相手のストロングポイントからやられてしまったのは、ビッグチャンスを作ったあとにやられていることが原因になりました。追いつかれてからはゲームコントロールではなく、メンタルコントロールをしながら、下を向かずに次の点を取りに行く姿勢があったことで、最後はこちらに軍配が上がったのかなと思っています。

残りの7試合はこれくらいの激闘だという覚悟を持って戦い続けることができれば、何かを起こせるかなと思っています。次もホームゲームなので、サポーターと一緒に戦うことで、逆転昇格への可能性をお互いに高めていければと思っています」

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