「ゼルビアTimes」郡司聡

計7年の長期政権に幕。相馬体制の終焉⑤(最終回)/自力残留という名のフィナーレ。相馬体制が残した功績と限界【短期集中連載/シーズンレビュー2019】

昨季の4位からJ1昇格を目指した2019シーズン。通算7年目を迎えた相馬直樹監督は、これまでとは一線を画すチーム作りで目標達成を目指した。しかし、結果は最終節での自力残留で18位フィニッシュ。「望んでいた結果」(増田卓也)には到達できなかった。そして、シーズン終了直後、相馬監督が退任し、来季はランコ・ポポヴィッチ監督の下、「3年以内でのJ1を目指せるチーム作り」(唐井直GM)を目指すことになった。第二次政権6年目で幕を閉じた相馬体制にピリオドが打たれるまでの過程とは。複数回に分けて掲載する。

山口戦に向けた準備期間の様子。熱のこもった指導が続いた

▼縦へのベクトルを思い出した山口戦

シーズンもいよいよ“ラスト3”。ホーム連戦となる初戦の相手は、“J3卒業生”として同期でもあるレノファ山口FCだった。山口はすでにJ2残留を決めており、言うなれば“消化試合”。しかし、2016シーズンのJ2復帰以降、ホームの山口戦は3戦全敗と決して相性は良くなかった。

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