「ゼルビアTimes」郡司聡

“コアメンバー”中心のチーム作りへ。軸が定まった最高潮の中盤戦【短期集中連載/シーズンレビュー2020②】

6シーズンに及んだ相馬直樹体制にピリオドが打たれ、新たに発足したランコ・ポポヴィッチ体制。しかし、期待に満ちた新シーズンはコロナ禍により、激動のシーズンへと変わった。結果は19位。長期政権からの転換という難しさに直面した2020年だったと言えるだろう。6度の5連戦が組み込まれるなど、イレギュラーな日程消化となった新体制1年目。チームのバイオリズムが安定しなかった3カ年計画の初年度を4回シリーズで振り返る。

再開初戦の東京クラシックは終盤に追いつかれてのドローゲームだった

▼J1強豪クラブ3連戦でつかんだ手ごたえ

新型コロナウイルス感染症の影響による中断期は結局、約4カ月にも及んだ。リーグ再開が6月27日に決まると、町田はJ1の強豪クラブとのトレーニングマッチをマッチメーク。その初戦が浦和レッズとのゲームだった。

敵地・埼玉スタジアム2002に乗り込んだトレーニングマッチで、町田は出色のパフォーマンスを披露した。ポゼッションで崩すことを不得手としている浦和に対して、強固なブロックを築き、奪ってカウンターの戦い方がハマった。30分×4本で実施された浦和戦は、相手のミスを突くボール奪取から、髙江麗央によるミドルシュートで先制点を奪取。2本目は、CKから新加入の安藤瑞季がヘディングシュートを決めている。メンバーが入れ替わった3本目と4本目は0−1でゴールこそ奪えなかったものの、トータルスコアは2−1。のべ37万人が視聴したというトレーニングマッチで町田は見事に内容と結果がリンクした形で浦和を撃破した。

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