「ゼルビアTimes」郡司聡

次第に低下したバイオリズム。代えない方針の代償が顔をのぞかせた後半戦【短期集中連載/シーズンレビュー2020③】

6シーズンに及んだ相馬直樹体制にピリオドが打たれ、新たに発足したランコ・ポポヴィッチ体制。しかし、期待に満ちた新シーズンはコロナ禍により、激動のシーズンへと変わった。結果は19位。長期政権からの転換という難しさに直面した2020年だったと言えるだろう。6度の5連戦が組み込まれるなど、イレギュラーな日程消化となった新体制1年目。チームのバイオリズムが安定しなかった3カ年計画の初年度を4回シリーズで振り返る。

ホームの京都戦は髙江麗央のクオリティーが証明された試合に

▼ゲーム内容の変化

4連勝という大型連勝を記録するなど、チームのムードが最高潮だった中盤戦が、シーズンのピークだったのだろう。4連勝を記録してからの町田は、次第にチーム状態が下降線をたどった。いつしか未勝利街道は『8』に伸び、一度先制されると、逆転まで持ち込む“反発心”に乏しく、先制したとしても追加点を奪えず、勝ち切れない試合が多くなった。

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