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松本雷鳥通信

【雷鳥報道・マツモト】“全国への挑戦”も佳境へ!上田と塩尻が熱戦を制し、準決勝進出(1774文字)

5月6日、長野県サッカー選手権(天皇杯長野県予選)の準々決勝が松本市サッカー場で行われた。
勝ち進んだのは、上田ジェンシャン、アンテロープ塩尻、アルティスタ東御、松本大学の4チーム。北信越フットボールリーグを戦う社会人チームと、北信越大学サッカーリーグを戦う大学生チームの組み合わせとなった。

第一試合は上田ジェンシャンと松本大学の対戦。
上田は、北信越2部歴代最高の26得点をあげて1部復帰に導いたエース小田竜也が開幕から欠場しており、この日もベンチスタート。FWの飯嶋裕樹や右サイドの田中雅士が攻撃の中心を担う。
対する松本大学は、松商学園を全国大会へ導いた快足FW高橋隼人を1トップに据え、ボランチの三浦雅志が攻撃のタクトをふるう。
前半は、上田がセカンドボールを上手く拾って主導権を握り、松本大学が高橋のスピードを活かしてカウンターを狙う展開。ボールコントロールは松本大学が優れていたが、体の使い方やカバーリングは上田が上回っており、経験の差が現れた格好となった。
両チームともチャンスはあったものの最後の部分で精度を欠き、スコアレスで前半を折り返す。5月ながら強い日差しと人工芝の照り返しにより、後半は消耗戦の様相を呈する。徐々に上田のプレスが弱まっていき、体力に勝る松本大学の攻撃の力が強まっていく。
均衡が崩れたのは後半29分。上田DFがハイボールをトラップした落ち際でボールを奪った松本大学がそのままショートカウンター。最後は縦パスに抜け出た岩渕裕人が難なく決め、松本大学が先制する。
勝ち越しを許した上田は後半32分に小田を投入。この采配がズバリ的中する。小田がドリブルやスルーパスで松本大学の守備網を切り裂くと、上田の攻撃に勢いが戻り始める。
そして後半35分、右へ出たスルーパスを受けた飯嶋がゴールを決め、試合を1-1の振り出しに戻す。さらに後半43分、左サイドからのアーリークロスに小田がダイビングヘッドで押し込んで2-1と逆転。昨年のファイナリスト同士の対戦は、今年も上田ジェンシャンに軍配が上がった。

第二試合はアンテロープ塩尻とアルティスタ東御の対戦。
塩尻は、GK三栗寛士を中心としてしっかり守り、FW増沢裕貴らに攻撃を託すカウンターサッカー。対する東御は、中盤の潰し屋斎藤智閣らが絡めとったボールを、喜屋武聖矢らが細かくつないでいくパスサッカー。
東御は、北信越大学サッカーリーグでベストイレブンを受賞した田中僚(つかさ)ら実力のある大卒選手を補強。シーズン開幕直後は呼吸の合わない場面もあったが、ここ最近は有機的に機能するようになっており、コンビネーションに磨きがかかる。

試合は、攻める東御に守る塩尻の構図。基礎技術が高く、セカンドボールをしっかりと拾う東御が攻撃の主導権を握る。3月末の全国社会人サッカー選手権大会長野県予選、4月上旬の北信越フットボールリーグと、今季すでに3度目の対戦であり、両者とも手の内を知っている関係。
対策で上回ったのは塩尻だった。前線から積極的にプレスを掛け、中盤のボールの出どころを潰しに行く。東御の左サイドの安藤太一、右サイドの鈴木雄大がドリブルで持ち込んでクロスを上げてもゴール前でしっかりと弾き返す。失点しないことを重視したトーナメント向けの戦術を徹底し、攻撃は少ない人数、少ない手数で攻めきることでカウンターを受けるリスクをケア。圧倒的に攻めこむ東御に決定機は少なからずあったのだが、立ちはだかったのは塩尻の守護神三栗だった。この日神がかり的に当っていた守護神は、枠に飛んだシュートを三度四度と横っ飛びで弾き飛ばし、ゴールを許さない。
圧巻は後半31分。東御の左サイド安藤太一がクロスを上げ、途中交代で入った藤丸雄平の折り返しに飛び込んだ喜屋武のシュートをファインセーブ。完全にDFを崩しきった攻撃を最後で食い止めた。
試合は0-0のまま90分を終え、PK戦へ。ここでも塩尻の守護神が魅せる。東御の1人目のキッカー喜屋武のシュートに左に飛んでボールを弾き飛ばす。これが両チームとも唯一のPK失敗となり、PK戦の末に塩尻が勝利を収めた。

この結果、6月7日の準決勝は上田ジェンシャン対アンテロープ塩尻の対戦に決定。両者ともギリギリの戦いを勝ち抜いただけに、熱戦は必至。好ゲームを期待したい。(文・安瀬朗人)

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