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松本雷鳥通信

【雷鳥報道・マツモト】天皇杯長野県予選決勝レポート:終盤に動いた試合は長野が大橋良隆の一撃で、すがる上田を撃破

○戦評
今年は南長野運動公園総合球技場で開催された、第20回長野県サッカー選手権大会決勝戦。勝者が長野県代表として天皇杯本選出場への切符を得られる試合は、J3リーグで奮闘を続けるAC長野パルセイロと、北信越リーグ1部のFC上田ジェンシャンとの激突となった。
立ち上がりは地力に勝る長野がやや優勢の展開となったが、決定的なチャンスを作るには至らない。逆に上田は積極的な守備が機能し、ボールを奪ってからのショートカウンターで相手陣内に攻め込む機会も。長野は人数を割いた上田の守備に手を焼き、ミドルシュートでこじ開けることを試みるが、GK佐藤慎也に弾かれてしまう。
0-0のまま迎えた後半もしばらくは大きく流れは変わらなかったが、60分前後から長野側に決定的な場面が見られ始める。それでも終盤まで耐えてきた上田だったが、81分に試合が動く。ペナルティエリア外にこぼれたボールを大橋良隆がミドルシュート。これがゴールネットを揺らして先制すると、85分にはエリア内に侵入した菅野哲也のシュートが上田DFに触れたもののそのままゴールへと吸い込まれ追加点。そのままタイムアップとなり、2-0で長野が勝利を飾った。

○AC長野パルセイロ側雑感
リーグ戦と先発メンバーを変更して、この一戦に臨んだ長野。それでも先発11人には宇野沢祐次や近藤祐介、大橋良隆に向慎一とJリーグでのプレー経験を持つ選手たちが名を連ねた。
これだけのメンバーが揃えばペースを掴むのも想定の範囲内と思われたが、なかなか決定機を創り出せない。上田の守備が集中を切らさなかったこともあるが、ボールが前線で納まらないために攻撃が単発で終わってしまった。破壊力抜群の近藤のシュートも枠をとらえきれず、時間が経過していった。
その嫌な雰囲気を断ち切ったのは大橋の右足。81分、セットプレーの流れからエリア外にこぼれたボールを拾うと、迷いなく右足を振り抜き。精度抜群のミドルシュートで、ようやく上田ゴールネットを揺らした。
試合後には自身「自分としては焦らずに一回のチャンスをしっかり決めればいいかなと思っていた」と話したが、相手チーム選手も感服するゴールで苦しかった試合をモノにした。

○FC上田ジェンシャン側雑感
かつて信州のクラブチームで、もっともJFLに近い位置にいたのは上田だった。かつて塩沢勝吾もプレーした古豪は、2001年には全国地域リーグ決勝大会の決勝ラウンドに進出した歴史を誇る。その意味では松本山雅や長野の先達に当たるが、2005年を境に予算規模で上回る両チームの下風に立つことになった。
しかし、この試合に関して多くの見せ場を作ったのはアマチュアの上田だった。アグレッシブで体を張った守備でゴールを守り、カウンターから好機を見出す。また藤田信や小原雅貴ら“元長野戦士”も古巣相手に躍動。それでも、プロとアマの差は最終盤に表れた。当日は決して暑い日ではなかったが、上田の足も80分前後から鈍り始めた。頭では分かってもいても、プレッシャーが一歩遅れる――。その点はやはり長野が上だった。
それでも、「最後は練習量の差が出たが、みな一所懸命頑張ってやってくれました」とは藤田信の弁。悔しさはあっても、大健闘に表情も晴れやかだった。(文・多岐太宿)

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