松本雷鳥通信

【雷鳥報道・アンダー】GL敗退も、大きな収穫。“雷鳥の卵”の挑戦は続く ―松本山雅U-18、全国への挑戦③―


大会詳細
松本山雅U-18、全国への挑戦①
松本山雅U-18、全国への挑戦②

7月25日から行われているクラブユース選手権(U-18)の全国大会のグループリーグ最終戦。松本山雅U-18は、前橋総合運動公園(群馬県前橋市)でグループ首位の三菱養和SCユースとの対戦となった。
三菱養和は出場32回目で、本大会出場チームの中では東京ヴェルディユースの37回に次ぐ古豪。過去には永井雄一郎や田中順也といった選手を排出した街クラブの雄である。やや低めの位置に作る4-4の2ラインから、要所と見るや人数を掛けてボールを奪ってのカウンターが持ち味の、堅守速攻型のスタイルだ。

立ち上がりは五分の展開だったが、前半14分に三菱養和が先制。#11戸張颯太がエリア内でDFをドリブルで引きつけ、右に横パス。フリーで受けた#5石田明がニアサイドに蹴りこんでリードを奪う。対する松本山雅U-18は#11小松蓮のポストプレーから逆襲を狙う。前半24分に右からのアーリークロスを小松が頭で後ろに落とし、#9高井悠登がシュートするがDFにブロックされる。さらに前半36分、右へのパスに抜け出た高井がクロスを上げ、小松が頭で合わせるも枠の左に逸れる。
1点リードの三菱養和は守備重視ながら虎視眈々と追加点を狙い、前半38分にはカウンターから#13森田大喜が抜け出してシュートするが、GKの#21古瀬圭佑ががっちりセーブして防ぐ。

後半に入ると雲が薄くなり、一気に蒸し暑さが押し寄せて選手の動きが鈍くなっていく。無理はしないでじっくり攻めることが出来る三菱養和に対し、松本山雅U-18は追い付き勝ち越すために動き続けなければならず、1点の重みがじわじわ勢いの差につながっていった。
後半14分、三菱養和は前掛かりになっていた裏にロングボールを出すと、抜け出した#10平山駿がフリーでシュートを放つが、GK古瀬がファインセーブで防ぐ。松本山雅U-18は途中出場の選手に活路を見出し、後半26分にロングボールを収めた小松がスルーパス、途中出場の#8丸山裕輝が抜けだして左足シュートもDFがスライディングブロックされる。後半36分にも右に抜け出した丸山裕がクロスを上げ、#7丸山航平がダイビングヘッドで合わせるもわずかに枠の右。最後まで三菱養和の堅守を崩すことは出来ず、0-1での敗戦となった。
この結果、松本山雅U-18はグループリーグを1分2敗の4位で終え、大会を去ることになった。

総括すると、全国のトップクラスの強豪を相手にがっぷり四つに戦えることを証明できたことは大きな収穫であった。得点も勝点も得たが、勝つことが出来なかったのは純粋に力の差であると受け止めるしかない。高校サッカーにも言えることだが、ボールを扱う技術については遜色ないレベルに達しているが、それをどう使うかの部分で差が出てしまっているというのが率直な印象だ。
どの局面でグッとギアを上げるのか、フォローはどこに入ればよいのか、攻める場合はどう動いたら効果的か、守備の勘所はどこにあるか、等々の「サッカーの上手さ」を追求するステップに来ているのではないだろうか。4日で3試合という短期間でも大幅に成長したことは間違いなく、この経験を次にどう活かすかが問われる。
最後まで走り切った選手たちを称えて報告を終える。
(取材・安瀬朗人)

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