松本雷鳥通信

【雷鳥報道・マツモト】成長する小学生年代 -JFA第44回全日本U-12サッカー選手権大会長野県大会 準決勝レポートー

第4種(小学生)カテゴリーでの国内最高峰の大会は、毎年年末に鹿児島県で開催される全日本U-12サッカー選手権大会である。先日、全国大会への切符をかけて新型コロナ禍で延期となっていた県大会が行われた。10月中旬より県内各地の会場での予選トーナメントを勝ち抜いた4チームが、サンプロアルウィンで準決勝を戦う。試合は20分ハーフの8人制サッカーで行われた。同一クラブから複数のチームが参加することが可能で、松本山雅以外のクラブはABの2チームが大会に出場している。

JFA第44回全日本U-12サッカー選手権大会長野県大会 準決勝
10月31日(土) 於:サンプロアルウィン(セントラル開催)
●松本山雅FC U-12 4-0 アルティスタ浅間・A (10:30KO)

山雅のシステムは1ボランチの3-1-3、浅間は2ボランチがシャドーも兼ねるような形の4-2-1。試合開始直後は1ボランチがボールを持つ度に浅間が3枚で囲み、ボールを奪って即攻撃に転じドリブル突破でゴールを狙う。浅間が決めきれないうちに、山雅がボランチを経由しない両サイドへの展開を増やすと、浅間の3枚プレスが機能しなくなり、自陣PAへの侵入を許してしまう。

前半5分、山雅(緑のユニフォーム)がPA左側の深い所から出したマイナスクロスを中央で受けて、先制点を決める。

浅間は何度か縦方向へのドリブル突破を仕掛けるが、相手DFとの1対1で抜き切れず、パスを受けられる味方のフォローが遅れ気味で、チャンスを生かし切れずに時間が進む。

前半14分、右側PA角からファー側に入れられたクロスを浅間(赤黒)がクリアミス、オウンゴールで2-0に。

後半、浅間は選手交代やポジション移動で攻撃の圧を強め、FKやCKでのセットプレー機会を得るが、山雅GKのファインセーブもあり、得点には至らない。
一方、山雅は浅間のプレスに対し、守備陣からのビルドアップ時に巧くいなして繋いだり、時にはロングパスを出してボールを奪わせないことに成功。

後半5分、縦のロングパスに対し、山雅の前線が浅間のDFの裏を取りドリブル突破。GK横を抜くシュートを決め3−0。

後半15分には、山雅のシュートを浅間GKが弾くも、こぼれ球に詰めた山雅が押し込んで4−0とする。浅間はボールを奪うと即前線へ配球し、相手陣内でのファウルを誘ったり、CKを得るなどして最後までチャンスを作るが、山雅の守備に阻まれてゴールには結びつかず、無得点で試合終了。

浅間のカウンターからのシュートを山雅GKがセーブしDFがクリア。

8人制のピッチサイズは68m×50m。11人制の105m×68mに比べて横幅が広めの比率なので、山雅の1ボランチの守備幅は大人の2ボランチとほぼ同程度となるが、フル出場で中盤の守備と攻撃の起点を担っており、MVP級の働きを見せた。

●フォルツァ松本・A 3-0 南箕輪・A(13:00KO)
育成年代の街クラブとして歴史のある両クラブの対戦。キックオフ早々にセンターラインから南箕輪がロングシュートを打つが、GKがキャッチ。その後はフォルツァの積極的攻撃に対し、南箕輪は攻め込まれる時間こそ多いものの、中央を絞ってボールホルダーに複数人で寄せる守備でゴールを守る。フォルツァの波状攻撃にもプレイが切れるまで集中し続ける。

南箕輪(白)がフリーで打ったシュートをフォルツァGK(灰)が殊勲のシュートブロック

互いにプレイ強度が強く、選手が痛んで交代する(再交代可能なレギュレーション)場面もあった。南箕輪が相手CKからのカウンターで決定的なチャンスを作るが、フォルツァのGKがセーブし、このまま無得点かと思われた前半終了間際、フォルツァの前線がバイタルで相手DFを引きつけ、ヒールでフリーの味方にパス、PA内に持ち込んで待望の先制点を決め後半に折り返す。

フォルツァ(黄)が相手DFを躱してPA角からシュートし1−0に。

後半早々からフォルツァが攻勢に出る。1分のシュートは南箕輪GKに弾かれるも、3分にはドリブル突破からPA内へ侵入、相手守備を躱して追加点。

フォルツァが相手DFをフェイントで躱してシュートし2−0

南箕輪は再交代を含む選手投入と、3-1-3のシステム内でのポジション移動で修正を加えて反撃。5分には相手GKを躱してシュートするも僅かに枠外。6分にもGKとの1対1の局面を作るがGKにセーブされる。
南箕輪の反撃を無失点で凌いだあと、後半終了間際に攻め上がったフォルツァがダメ押しのゴールで3-0とし、勝利した。

フォルツァがPA左奥からマイナスにクロス、ファー側で受けてフリーで3点目を決める

今回勝った2チームで決勝戦を、敗れた2チーム同士で3位決定戦を戦う。
優勝チームは県代表として、12月26日に鹿児島県で行われる全国大会に出場する。
また、例年であれば3位までのチームが、11月22日に富山県で行われるフジパンCUP北信越U-12サッカー選手権大会の出場権を得るが、今年はコロナ禍による大会の日程短縮を受け、北信越各県代表1チームに開催県枠(冨山)3チームのみの出場となる。

JFA第44回全日本U-12サッカー選手権大会長野県大会
11月8日(日) 於:サンプロアルウィン
●3位決定戦(KO10:30)
アルティスタ浅間 対 南箕輪FC
●決勝戦(KO13:00)
松本山雅FC 対 フォルツァ松本

上位大会への出場権をかけた決勝戦は松本対決。大勢のクラブ員や父兄の他に、一般客の観戦も可能だが、試合当日の入場ゲートにて健康チェックシート提出の義務がある。シートはエクセルファイルなので、対応アプリとプリンター印刷が必須。観戦希望者はシートに住所氏名や当日朝の体温等、必要事項を記入の上、試合会場に持参して下さい。
健康チェックシート(観戦者用)
また、入場ゲートでの検温やマスク着用など、コロナ対策下での大会運営となるので注意の上、観戦されたい。
(文・写真/すぎほし りょう)

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