森マガ

いつも前向きに乗り越えてきた選手が明かす苦難の日々と乗り越えられなかった壁

本日、「みんなのごはん」さんで記事を一本公開していただきました。この厳しい状況下で連載を続けさせていただいているのは、読んでくださっているみなさまと、このサイトを守り抜いてくださっている中の方のおかげです。本当にありがとうございます。

今回はこの方にご登場いただきました。

あのときの辛さを僕は乗り越えていない…川島永嗣が振り返る楢崎正剛と移籍【ごはん、ときどきサッカー】

川島選手というと、有名になったのは試合中のドヤ顔と、試合後のインタビューでいつも厳しくプレーを振り返る姿ではないかと思います。ですが普段の彼はとても穏やかで、笑みを絶やさず、周囲に気配りする人物です。

川島選手が川崎に所属していたときに忘れられないことがあります。2009年9月12日、鹿島とのアウェイ戦が残り16分で豪雨のため中止になったことがありました。川崎が3-1とリードしていた状態だったので川崎の選手たちは憤懣(ふんまん)やるかたなく、興奮した面持ちでバスに乗り込んでいました。

その中で川島選手と目が合うと、彼が近寄ってきて2人で話をしました。「どうなると思いますか?」「これまでの事例だと最初からやり直しだろうね」。すると川島選手は「そうですよね」と言って軽く頭を振りながら気持ちを切り替えた様子でした。

なかなか納得できないだろうことに対してもすぐに心を落ち着かせて次に迎えるという姿に、川島選手の一流のメンタリティを見た気がしました。あとで考えれば、結局再試合は3-1で残り16分だけ(この16分がとても面白かったのですが、それはまたどこかで)ということに決まったとき、「当然だ!」と思うよりも「よかった」と感じたほうがとても前向きに挑めたのではないかと思います。

そういう心の持って行き方も、今回教えてくれた苦しい時代が養ってくれたのかもしれません。

ご高覧いただければ幸いです。どうかよろしくお願いいたします。

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ