【日本代表のトレーニング】アルベルト・ザッケローニ監督の時代(5)
2019年、UAEアジアカップで地元チームを率いたアルベルト・ザッケローニ監督は、日本の報道陣を見かけると非常に厳しい表情をいつも一瞬緩めていた。今でも日本とザッケローニ監督との良好な関係は続いていると言えるだろう。
だが残念ながらザッケローニ監督はワールドカップで結果を出すことが出来なかった。
2012年になると練習公開の時間を厳しく制限するようになり、どんな取り組みが行われているのか見えなくなった。試合ではずっと4-2-3-1で、多くのメンバーが固定され、3バックはなかなか完成に近づけない。だがそれまでに結果を出していたことで、「きっとザックなら何か持っている」という楽観的な推測をしてしまった。
それが残念でならない。警鐘を鳴らす「カナリア」になれなかったと気付いた地がブラジルだったのは、運命の暗示だったのかもしれない。
(残り 4041文字/全文: 4429文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ