森マガ

10月11日 日本代表取材のこぼれ話・いよいよ決戦前日

11日、日本代表は埼玉県に移動し、11時からオンライン記者会見を行うとともに試合に備えました。今日は公式会見と公式練習です。日本が16時から会見を行い17時から公式練習、オーストラリアが18時30分から公式会見を行い19時から公式練習の予定でした。ところがオーストラリアのバスが渋滞で遅れ、会見のスタートが遅れ、結果的に会見の時間が短くなりました。

オンラインの会見に登場したのは4人。中山雄太、古橋亨梧、吉田麻也、大迫勇也。この4人が登場するのは9日の段階で通知があったのですが、目を引くのは中山でしょう。というのも、お分かりのとおり試合に出そうなメンバーが選ばれて会見に応じます。そのため今回、一度も記者会見に出てきていない選手もいるのですが、中山がこの時点で選ばれているのは意味を持っているのではないかと思っています。

サウジアラビア戦の途中交代のときの指示は「交代する時点であまり時間がなかったので、僕自身あまりやることは。伝えられたのは左サイドからクロスを挙げる状況をたくさん作ってくれということだったのですが、入った時点であまり時間がなかったしカオスな状況だったので、僕としてはもう少し早い時間であればプレーできたかと思います」

オーストラリアは「チームとしてしっかり整理されていて特に前線の強力さというのは得点も多くて力強いと思います」

「まずはチームの安定感をもたらしたいですし、特長である後ろからのビルドアップだったり、この活動までに意識してきた攻撃参加、五輪からだったり自分で掲げてきた課題に対して成果を発揮できればと思っています」

 

古橋は力強かったです。自信に満ちている気がしました。

【日本代表レポート】期待の古橋亨梧「勝てると思います……いや、勝ちます」

 

吉田は落ち着いた様子でした。

「オーストラリアにはある程度決まったパターンがあるようなので、そこを潰せるように、そしてそこから逆に攻められるようにしたいと思っています」

「自分たちが積極性を取り戻さなければいけないと思っています。あとは選手間の距離感ですね。距離感が悪いとセイフティな選択になってしまって相手にとって怖い選択ではなくなりますし、サウジアラビア戦では後半の失点するまでの間はボールが後ろに行くことが多くて、最初のタッチが後ろに行くというのは非常によくないですし、相手がここぞとばかりに勢いを持ってきたというのはピッチでも感じていました。その積極性を取り戻すためには選手の距離感が必要だと思うので、そこを取り戻すためにやっているところです」

大迫はいつもどおり、じっくり考えて話してました。

「できる限りのことはやってます。いい準備をしてまた試合に臨みたいですね」

「前の選手は得点が取れてないので、そこが一番の原因だと思うし、しっかりとチームが得点取れるように、どうしたら取れるようになるかというのを話し合ってます。あまり言えることは多くないですけど、選手間でのコミュニケーションは取ってます」

 

「3試合を終えて我々が厳しい状況に置かれているというのはもちろん承知しています。しかしながら、ワールドカップ最終予選は全ての試合で厳しいというのは臨む前から覚悟していましたし、まだ我々次第で巻き返せると思っていますし、出場権獲得のために明日の試合の勝利を目指して戦います」

 

「メンバーの考え方も変わらず、明日のオーストラリア戦に向けて勝つためのベストのメンバーを選びたいと思います。昨日もゲーム形式の練習をしてみて、今日も選手の動きを確認して明日のメンバーを決めたいと思います。戦い方が変わっていないように見られるかもしれないのですが、毎回対戦相手が違うので、相手のストロングポイントを消し、ウイークポイントを消していけるように明日の試合を想定して準備したいと思います」

 

「オーストラリアは、個々のフィジカルの強さがあり技術的にも優れています。アーノルド監督は私の元同僚ですが、組織的に戦えるチームを作っていると思います」

 

「結果が出なかったことについてはいろんな要因があると思いますが、コンディションの部分で全体的に挙げてこられなかったというところがあると思います。それはこれまでも代表活動の中でも2、3日でコンディションを作っているというのと変わらないのですが、そのコンディションを整えていくという点では改善しなければいけない部分があると思います。今回は長旅と時差がある中ですが、昨日の練習ではフィジカル的にも回復していて、メンタル的にも意欲を見せてくれています」

 

「戦い方は状況に応じて、やりたいこととそのとき出来ることがギャップがあるかもしれません。それはこれまでも出てきたことです。試合に臨むにあたって今できることを準備する、試合中も流れを読みながら自分たちが今主導権を持って前に出て行けるのか、相手に主導権があるのかなど試合の流れを見て賢く戦わなければ行けないかと思います。流れの中で最適な判断を統一して戦わなければならないのですが、やらなければいけないことのレベルは保たなければいけないかと思います」

その他、2次予選のころからスローインを改善しようとしているが、集まるメンバーが違ってくると浸透させるのに時間がかかる、サウジ戦はセルフジャッジする選手が多かったが、という質問に対して、それはこれまでも何度も指示を出しているし、今回もビデオを見ながら指示を出しています、という回答でした。

 

なお、このセルフジャッジについては、試合直後に吉田が、審判の基準がブレてきたのでああやって駆け引きをして引き戻そうとしていたと語っていました。

 

オーストラリアはミッチェル・デュークとアーノルド監督が会見に臨みましたがバスが遅れたことをとても気にしていて、ほぼ内容のない受け答えに終始しました。ただ、「私はこれまで一度も引き分けを狙って戦ったことはない。明日も勝ちに行く」と言っていた部分が面白かったのですが、それが本当かどうか分かりません。

 

ということで、いよいよ明日、決戦です。

 

 

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