森マガ

たまにはコラムなど「サッカーのリインカーネーションてなことで川崎vs京都が楽しみ」

「伏線」って今はマンガにつかわれることが多い言葉ですかね。「伏線回収成功!!」とか「伏線張りっぱなし」とか。

でも、たぶんサッカーを長いこと見ている人なら「あの伏線がこれにつながったよね」という場面が頭に浮かぶと思うんです。「GKはあの前に飛び出してうまくいってたから、あの場面でもいっちゃって失点してしまった」とか「あそこであの選手に後ろから蹴られてたから、今回の試合であそこでいっちゃった」とか。いや、何か悪い場面の例ばかりで申し訳ないんですけど。

で、今まさにそんなことが起きてるわけです。

7日の川崎vs横浜FMで、川崎は後半アディショナルタイムに劇的なゴールを決めて首位横浜FMに勝利を収めたのですが、このときのレアンドロ・ダミアン、ジェジエウはともにヘディングシュート。そして10日の川崎vsC大阪では、後半アディショナルタイムにC大阪が劇的な同点ゴールを決めてルヴァンカップ準決勝進出を決めたのですが、2点のビハインドから追いついた加藤陸次樹と山田寛人のゴールはともにヘディング。さらに両試合とも後半アディショナルタイムが長かったのは、ともに審判団のトラブルから、と他の要素もいろいろ考えられるし、ものすごく繋がってる感じがするんです。

そう言えば昔、こんな試合もありました。

幼いときに見た1978年アルゼンチンワールドカップ3位決定戦のブラジルvsイタリアで、1-2と1点負けているイタリアが後半残り数分、ペナルティーエリア正面でFKを得ました。このクロスをロベルト・ベッテガがヘディングするのですがGKエメルソン・レオンが弾いて防ぎます。その4年後、2次リーグのイタリアvsブラジルで、2-3と負けていたブラジルは残り数分、ペナルティーエリア正面でFKを獲得。クロスにソクラテスが合わせて地面に叩きつけますが、ディノ・ゾフがゴールライン上で抑えました。なんか、テレビで見ててもアルゼンチン大会のことを思い出して入らない気がしたんですよね。

そして川崎の話題に戻ると、川崎には横浜FMとの死闘から中2日で迎えた試合だったということも影響したでしょう。そしてC大阪との激闘からまたも中2日で前回0-1で負けた京都との試合があります。あ〜なんか、ここにも運命が繋がってる気がしませんか。未来を見通すことが出来ない人間は、過去を振り返ったとき、そこに神様が糸を繋いでいたことが分かると思うんです。そして人間は時折、神様が結ぼうとしている糸が垣間見えたりすることもあるんじゃないかと。もちろん、僕が信じているのは「日本のサッカーの神様」なんですけど。

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